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本章1 ウォータリア編

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中には数十名 体格のよい男たちがバカ騒ぎしていた、
どうやら近隣の村の男たちが酒を飲みにくる飲み屋のような状態になっており
さしずめワインはそこのママという感じでお酌をしながらつまみを出したり、
会話をし男たちの相手をしているようだった。

ゲンゾウ
「なんかリアルスナックじゃな」

ポルカ
「あの女!父さんだけじゃ飽き足らず他の男たちと!」

今にも突っ込みそうなポルカを今度はアネゴが水の縄を作って拘束している、

アネゴ
「落ち着きなさい!今言ってもあの男たちも巻き込んで余計にややこしくなるわよ」

ポルカ
「でも!あいつが」

ウィズ
「サイレンガ!」

最上級の呪文封じ呪文というか声を出せなくするものだが……
こんな使い方があるとは

ポルカ
「!!!!!!」

無言の怒りの声が突き刺さる

ヨッジー
「とりあえず、客がいなくなるまでうちらも休憩だな」

ゲンゾウ
「そうじゃの、交代で番をしよう」

ポルカは近くの木にミノムシのように蔓下げられること2時間くらいだろうか
暫くすると男たちが店から出てボチボチお客さんも帰り出すと

ヨッジー
「何かし出したぞ」

「うん?」

ウィズ
「あれは何かこねてますね」

ゲンゾウ
「ふむ、多分パンの生地のようじゃ」

「ここからそこまでわかるんですか?」

ゲンゾウ
「儂クラスになると他の職人のレシピもある程度把握してるのと鑑定眼じゃ」

この人はいつか他の生産職にも手を出す準備をしてるんじゃないかと思ってしまう位の探求心は恐ろしさすら感じてしまう。

ウィズ
「明日の仕込みといったとこでしょうか?」

ゲンゾウ
「ふむ、しかも中々のレベルの腕じゃ」

「ジャムさん直伝ですから」

ゲンゾウ
「いや、制作物への真剣さが感じ取れる」

そこまでわかるのかとツッコもうかとおもったが、余計なことをいったら藪蛇になりそうだったので黙って作業をしながら店じまいをするワインさんを見ていると、やがて店から最後のお客が出て行き店の電気が消えた。

ゲンゾウ
「最後の客に併せて仕込みを終えるとは!奴はできる!」

眼を見開き称賛するゲンゾウさん

「ほめてないで!見逃す前に行きますよ」

ワインさんは小屋に鍵をかけて今まさにどこかに出かけよとしている

「よし!行くぞ」

と言った瞬間とんでもない速さで山の方へと飛ぶように移動していく!

ヨッジー
「やば!急げ」

アネゴ
「パフをかけるからみんな全力で」

速度上昇をかけても追いつくことなくなんとか距離を離されギリギリでついていくのがやっとだった、森を木々をまるで船のマストを飛び移るかの如く飛んでいく、
やがて大きな亀裂の入った崖のような場所に竪穴式住居のようにみえるアジトのような場所を発見するとそこには例の獣……いや蒼き狼が餅を置き待っていた。

「やはり、二人は一緒だったか」

ポルカ
「う!うううう!」

喋れないながら怒りの抗議をあげる!

ヨッジー
「これは厄介だな、蒼き狼は間違いなくつよいぜ」

「参ったな、ここは大人しく対話をしに俺が」

立ち上がり交渉に赴こうした瞬間首筋にナイフが!
背後にキルとその手下が数名現れた。

キル
「油断は禁物だぜ、あいつをやるのは俺だ」

「今は争ってる場合じゃ」

キル
「ふん、俺がいく お前はここでそいつのおもりでもしてな」

ポルカ
「うー!」

ゲンゾウ
「まてまて、とりあえずどういう状況か確認じゃ 小道具「聞き耳ずきん」を拡散するからまず話してる内容を確認じゃ」

ゲンゾウさんが聞き耳頭巾の有効範囲を全員に広げると

ワイン
「ただいま、今日はなにかとってきてくれたのね」

ガルルル

獣が優しく唸る

ワイン
「大丈夫よ、結構稼げるようになったから今日はお肉もらったのよ……私がんばるからね」

優しく毛並みを撫でながら問いかけるがその関係はまるで

プチン!

何かがキレる音がした伴に


ポルカ
「こらあああああ!親父てめーーーヒモにまでなり下がったか!!!!!!」


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