上 下
506 / 600
本章1 ウォータリア編

終わりの始まり19

しおりを挟む
そんなこんなで唖然としているプレイヤーさん達をしり目にドンドンと攻略していきあっというまに開拓地と護衛組は到着した。

チェイン
「よし、ミッションコンプリート」

ヨッジー
「ええ、早かったですね」

圧倒されつつ引き気味のなんといえない笑いながら引きつった顔でもピーを撫でながらそれを見つめるヨッジー。

もピー?

ヨッジー
「今お前の感触だけが癒しだよ」

もピー

とりあえず褒められたことに喜ぶもピーを撫でながら現実逃避していると、

チェイン
「おや?なんか問題があったのかな?」

するとウィズさんと開拓チームが何やら集まって難しい顔をして話し込んでるのが見えた。

ヨッジー
「あれ?なんだろうちょっと聞いてきますね」

そういってとりあえずウィズさんの所へ行き話をしてみると、

ヨッジー
「どうかしたの?」

ウィズ
「あら、早かったですね」

ヨッジー
「そりゃ~あのメンツだから」

そういってチェインさんの方を見ると、

ウィズ
「なるほど……」

ヨッジー
「それよりトラブルでも?」

ウィズ
「ええ、開拓で畑を作ろうと思うのですがこのあたりの雑草や鬱蒼とした雑木が多くて中々うまくいかなくて」

そういって目線の先には小さな森と雑草が生い茂るフィールドが広がっており、その中に遠巻きからこちらを付け狙うNPCも探知できる。

ヨッジー
「なるほど~、とりあえず手前から斬って行くしかないか」

ウィズ
「ですね~」

そんな話をしていると、

チェイン
「どうしたんだい?」

ヨッジー
「実は……」

事のあらましを説明すると~

チェイン
「なるほど~、それは面白いね」

ヨッジー
「え?面白い」

チェイン
「ちょっと試したいことがあるんだ、お~いポコ」

そういうと戦士風の男を呼び出すと二人で何か話している。

チェイン
「そか、出来るね~それでいこう」

ポコ
「わかった」

話が纏まったようで

チェイン
「ウィズさんあの邪魔なモノは斬るんじゃなくて燃やしても大丈夫?」

ウィズ
「えっと」

ウィズさんが困っていると一人のプレイヤーが

プレイヤー
「俺は農業関係の知識があるんだけど、リアルだと推奨されていないけど焼き畑農業ってのがあって、ワザと森を燃やしてそれを土の栄養に変えるという農法もあるから問題ないと思います。」

チェイン
「それは好都合だ1㌔位畑があれば良いよね?

ウィズ
「ええ」

チェイン
「じゃ やってみるね」

ヨッジー
「やってみる?」

チェイン
「ああ、見ててくれ」

そういうと森の方へ向けて

チェイン
「そこの見学者の諸君ここから1㌔以内を耕すから、そこにいると危険たよ」

森が騒めく、

チェイン
「ポコじゃ所定の位置へ」

ポコ
「おう」

そういうと盾をもって森の中に入りしばらくたつと、

ポコ
「オッケーだ」

チェイン
「いくよ! ファイヤーロード!!」

剣先が燃えそれを大きく振りかぶり炎をぶっ飛ばすと目の前の雑草、雑木は跡形もなく燃えて消えていく、

チェイン
「そろそろだよ」
遠くでポコさんが返事をしたような声が聞こえると

ゴン!

という激しい音が聞こえた、見ると炎で焼かれた道の先にポコさんが盾を構えているのが見えた、それと同時にその道の途中にNPCが目を丸くしているのも見えた。

ヨッジー
「今のは……?」

チェイン
「スキルを使って障害物を焼き払ったらんだ、それで終了地点にポコが防御スキルで受け止めてもらって」

ヨッジー
「え!?地形が変わるほどの一撃を……しかもそれを受け止めるって」

チェイン
「ガンガン行くよ~それ!それ!」

するとそれを見ていたチェインさんのギルドの人たちも、

武道家風のプレイヤー
「お!良いね!おもしろそ俺もやるぞ!鳳凰脚!」

そこから凄まじい爆音と逃げ惑う監視のNPCとモンスター、
さらにそこに先生も触発されて暴れまっくったもんだからそれはもう凄まじいお祭り騒ぎ……

ウィズ
「私たち農業してるんですよね」

ヨッジー
「深く考えるな、俺はさっきそれを学んだ」

ウィズ
「はあ~」

しかし、予想に反して綺麗な更地が生まれるまでに数十分とかからなかった。

チェイン
「農業って新しくて楽しいな!」

満足そうなチェインギルドの面々と対照的に圧倒されぽか~んとしてるヨッジー達プレイヤーと職人チームであった……
しおりを挟む
感想 245

あなたにおすすめの小説

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

俺だけに効くエリクサー。飲んで戦って気が付けば異世界最強に⁉

まるせい
ファンタジー
異世界に召喚された熱海 湊(あたみ みなと)が得たのは(自分だけにしか効果のない)エリクサーを作り出す能力だった。『外れ異世界人』認定された湊は神殿から追放されてしまう。 貰った手切れ金を元手に装備を整え、湊はこの世界で生きることを決意する。

【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

処理中です...