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本章1 ウォータリア編

終わりの始まり17

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目の前には赤いフルプレートメイルに白く模様の入った透き通る声のプレイヤーが居た、

「え~とどなたでしたっけ」

すると背後から ボコっと殴られて

ヨッジー
「バカ!この人は有名なチェインさんだろうがトッププレイヤーの」

「チェイン……チェイン…ああ!フェアザーリオンのお城であった武音会の」

チェイン
「やっと思い出してくれたか」

ヨッジー
「すみません、こいつバカなんで」

チェイン
「いやいや、結構前の話だしね」

「すみません」

チェイン
「なはは、僕は君の最後の一撃が忘れられなくてあれからも鍛錬を続けているがまだ追いついた気がしないよ」

「え、あ~あははは、そんなことないですよ」

思い出した、最後の一撃は先生を使った一撃で俺の技というより先生が放った技だった…すまん、

ヨッジー
「そのチェインさんがなぜこんなところまで?」

チェイン
「さっきも言った通り面白い事をはじめるようなので交ぜてもらおうとおもってね」

「それは心強い」

チェイン
「最近イベントがあまりなくてね、ちょっとマンネリ化してたからうちの連中も暇で」

そういう背後には強そうな装備に身を固めた複数のプレイヤーがいた、

チェイン
「全員ではないがうちのギルドメンバーだ」

よろしく頼む
面白そうなこといろいろあるの?

見た目の雰囲気と違ってフランクそうな人が多そうな感じで少しほっとした。

チェイン
「掲示板には具体的なことは書いてなかったが実際はどんな感じなんだい?」

俺は事のあらましとこれから行う内容をかいつまんで説明し、

「現状だと、農地開拓ですとか護衛、道具制作なんかが主な仕事になりますが」

チェイン
「ふむ……」

「難しそうですか?」

チェイン
「いや!実に興味深い、そういうシミュレーション系も好きなんだ、牧場つくったり無人島開拓たりとか」

他のプレイヤー達も

定年後はスローライフ夢見てたから予行練習になるな、
リアル農業の経験が活かせるか
プレイヤーが町作るって新しくない?

みなさんの力のようだが一応付け狙われることを説明しないとな、

「あの、ただ問題がありまして」

チェイン
「問題?」

「先ほど言った通り我々を良く思ってない連中が付け狙っていまして、隙あらば罪を見つけてお金をぶんどろうと」

そいって背後の茂みからこちらを狙っている集団を睨む、

チェイン
「なるほど、さっき言ってた奴らかさしずめお邪魔キャラといったところか……障害があると燃えるよね……あ!蚊だファイヤーイグニッションコイル!!」

茂みから少し離れた位置に向けて巨大な火柱を放つと慌てて逃げていく集団、

「いや~心強い事……」

ちょっと引いてる自分がいる……

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