上 下
485 / 586
本章1 ウォータリア編

籠の鳥92

しおりを挟む
???
「うるさい!私はもう一度駆け上がるのよ!」

それまで綺麗な装備として纏っていた鎧などの装備が歪みだしその形を保っていられず揺らぎだす、少しセクシーと言えば聞こえが良いが問題はその歪みだした靄がドクロなどのおどろおどろしい形になり始めた。

「ふむ、力押しというとこか」

???
「ここにいる全員をすべて倒せばコレはなかったことになるのよ」

顔に靄がかかりまるでフェイスマスクのような感じなりその表情は鬼のような怒りを体現したような表情をしていた。

「ふむ、鬼……ならば」

???
「させないわよ!」

黒い靄が高速でこちらを突き刺そうとドクロ状の口から無数の針を飛ばしてくる、

「ふむ、速さ勝負なら負けるつもりはござらん」

自分の意思などもうお構いなしに体が動く、そして針に向かって突進しまるで針の間をすりぬけるかのようにドンドン前進していく、

???
「きえろーーー!」

なにか巨大な鉄球の様なものを構築しようとしている、普通であればよければ良いだけなんだが後ろにはミニブラックが

「ふむ、力比べは苦手でござるが」

もちニン!

ひょこっと忍者姿の餅モンスターが

もちもちち!!

何か白い手裏剣?を鉄球を作っている手に向かって投げた!

べちょ!!

その手裏剣?は刺さるのではなく鉄球と手を餅状のなにかでくっつけてしまった、
それはトリモチのごとく非常に強い粘着のようで剥がすことが出来ないようだ。

「ナイス!」

もち!ニンニン♪

「次は拙者の番!小道具『節分豆』 スキル:強化発動」

節分豆(強)
効果:相手の怒パロメーターが高い程ダメージが大きくなる、また強化により通常の豆ではなくパチンコ玉のように固い物質へと変化している。

「それ!鬼は外!福は内!」

放たれた節分豆(強)はまるでマシンガンのような勢いで敵を撃ち抜く!

???
「うううううう!また……捨てられるのそんな」

ダメージを喰らい頭を抱えながら地面を叩き出した

「おろ?混乱……ちと可哀そうでござるな」

しかし、次の瞬間

ゴゴゴ

遠くの方で地響きがなりそちらの方向を見ると空が崩れ出した!
まだかなり遠くの方だからまだ大丈夫だと思うが、

「これはヤバイでござるな」

ミニブラック
「なんとか脱出を」

すると静かに

???
「させない…壊れるモノの怒りを!」

急に立ち上がり手をかざすと壊れ始めた方面からさらにどす黒い靄がすごい勢いでこちらに向かってくる。

???
「一緒に壊れましょう……」



しおりを挟む
1 / 3

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!


処理中です...