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本章1 ウォータリア編

籠の鳥69

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「なんだお前食べたいのか」

ヴェール
「ほっときなさいよ」

「まあ そうなんだが」

あのなんとも言えない悲しそうに涎を垂らしながらこちらをガラスにへばり付いてみてる姿を見ていると……居た堪れない。

トゥシエ
「ほら、食べるわよ!久しぶりの食事♪」

二人の精霊が食べだすとすでに半泣きの状態になっている、

「しょうがないな……」

席を立ってミニブラックアクアがへばり付いてるドアまでいき開けてやると

「お前も食いたいのか?」

ミニブラックアクア
「っく!敵におんちょうなどうけぬ」

「温情な、まあ食べないなら良いけど」

ミニブラックアクア
「ぐぬ!」

また、泣きそうになる

「ああ、わかったおごってやるから」

ミニブラックアクア
「ふん!しょうがないな」

「はいはい」

 食券の前に移動してどれを食べるんだと聞くとカツカレーと月見そばを選んだ
そんなに食えるのか?と聞くともんだいにゃい!というので注文すると

ロボ
「ツイカオーダーアリガトウゴザイマス シバラクオマチクダサイ」

そういって奥へいってしまったので席へ戻ると

ヴェール
「結局つれてきたのね」

トゥシエ
「甘いわね」

「まあまあ」

ミニブラックアクア
「ふん!」

「えっとミニブラックアクア長いからミニブラックは何がしたいんだ」

ミニブラック
「お前をたおちゅ!」

「ふ~ん」

ミニブラック
「だが 今はていせいんだ!ごはんは静かにかんちゃしてたべるものだ」

「おごってもらっておいて?」

ミニブラック
「それはそれ!」

「はいはい」

もピもピ!

なんかこの餅も変に言葉にバリエーション出て来たな……
そんな話をしているとロボットが食事を運んでくると貪るように食事を食べ始めた。

ミニブラック
「げっほ」

「ほら急いで食べるから」

ミニブラック
「うっさい」

トゥシエ
「はいはい、頑張ってねお父さん私たちはおみやげでも見てくるわ」

ヴェール
「賛成!」

そう言って二人はおみやげコーナーに行ってしまった。
その後ミニブラックの食事の格闘の面倒を見ながら自分の食事をすませると
大漁のおみやげを持った二人が帰ってきた。
食べ物に限らずいろんなキーホルダーなんかも混じってる。

ミニブラック
「ずるい!わたしも」

そういって御土産コーナーへと走って持ってきたのはワッフル坊やなる謎のマスコット人形 ふわふわの頭にちょこっと飛び出た紫のブドウに可愛い顔がついたいかにもなご当地キャラっぽい人形……

「それ買うの」

ミニブラック
「うううう」

「わかったわかった」

会計を済ませようとレジに行くとさっきのロボがスキャンを始めるそして

ロボ
「アリガトウゴザイマス 8マンダラー になります」

「8万!まったくどんだけ買ったんだよ、じゃ支払これで」

ロボ
「コレはなんですか?」

「お金だよ」

ロボ
「ここでは使えません、ここのお金はダラーです」

「え!?そんなお金ないよ」

ロボ
「ムセンインショク……セットウ……ハンザイ」

すると今までの可愛いコックさんから一変して包丁を片手に目はつり上がり今にも襲い掛かって来そうな雰囲気に!!!

「やばい!逃げろ!」

ヴェール&トゥシエ
「ええええ!」

ミニブラック
「罪は償うもの」

「お前が言うか!!!」

急いで店の外に出てバイクに跨る、ミニブラックはまたサイドにぶち込んで走り出す!

「あぶなかった」

トゥシエ
「後ろ!」

サイドミラーを見るとなんとさっきのコックが足をタイヤに変えてものすごい勢いで走ってくる!

「えええ!」


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