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本章1 ウォータリア編

No115.忘却の姫騎士 ミキシングミッション 涙の雫9

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海から少し離れた山の小高い丘に二つの影があった。

先生
「これからどうなっていくのか」

ジョニー
「ふむ、現状あの方の暴走感は否めないな~」

先生
「一体どうしてしまったんだ、昔はあんなにお優しかったのに」

ジョニー
「それはわからん」

先生
「うむ」

ジョニー
「さて、どうしたものか」

先生
「というと?」

ジョニー
「創造主様の手となるか、今の世界を助けるか」

先生
「迷っているのか?」

ジョニー
「さあ?どうだろうか」

先生
「過去のモノが干渉すべきではないが」

ジョニー
「まあ、現に過去の神がこの世に干渉を始めてる」

先生
「うむ……」

ジョニー
「まあ、うちらに選択権はないのかもしれんけど」

先生
「!?……まさか」

ジョニー
「可能性の話だよ、君も薄々気づいてるんだろ」

先生
「可能性は否定出来ない」

ジョニー
「まあ、我々が自分で選択できるうちはやれることをやっておいた方が良い」

先生
「……」




~砂浜のヤシの木が連なる海岸~

 時間帯は夕方に差し掛かり辺りは赤く染まっている

イワミー
「偽物の癖に無駄に綺麗ね」

アクア
「偽物ですか?」

イワミー
「!? あんたいつのまに」

アクア
「たまたま通りかかってあまりに綺麗だったもので」

イワミー
「ふん」

アクア
「なんで偽物といったかはわかりませんけど、綺麗ですよね」

イワミー
「……どうせすぐ消えるわ」

アクア
「そうかもしれませんね、でも心に置きとどめることはできます」

イワミー
「心ね……」

それから暫く海を見ていた

イワミー
「あんたも大変ね、国には追われ裏切り者扱い、親も行方不明」

アクア
「そうですね…」

イワミー
「何をしても報われない悲しい事よね」

アクア
「そうですね…でも、今は少し平気です自分のやっていることが前に進んで自分の好きな方向に進めてますから」

イワミー
「それがもしかしたら他人の書いたシナリオかもしれないし、そう思わされているだけかもしれないわよ」

アクア
「う~ん、そうじゃないと否定したいところですけど断言はできないかもしれません……だけど、昔と違って今は自分で決断しています、だから自分の決断したことに後悔はありません」

イワミー
「自分で決断したことね………もう良い……私は戻るわ」

アクア
「何が有るか分かりませんが、あなたを彩るモノはあなたが決めるそれに気づくことが全てと昔言われたことがあります」

イワミー
「はいはい、それじゃあね」

AIに説教されるなんて世も末ね


その日の夜パンは完成した、
ジャムさんの顔は疲労か、それとも心労か疲れ切っていた。

ジャムさん
「すまない、なかなかうまくいかず成功したのは1つだけだ」

先生
「となると……」

ジャムさん
「一発勝負になる」

ジョニー
「ふむ」

ゲンゾウ
「まあ、ジャム殿ほどの職人が1つしかつくれないとなると相当高難易度のレシピなんだろう」

アクア
「そうです!1つでも出来たのですから」

イワミー
「でも、失敗は許されないわ」

ヨッジー
「まあ、気負いしても仕方ない、それよりも問題は敵がどこにいるかだ…」

すると突如店のドアが開いて

YUKITO
「それは私任せて頂戴」

「YUKITOさん!」


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