上 下
373 / 597
本章1 ウォータリア編

No110.忘却の姫騎士 ミキシングミッション 涙の雫4

しおりを挟む
蒼き狼
「なぜだ!」

ポルカ
「お父さんが悪いのよ!そこの女にデレデレして!騙されてるのよ」

ワイン
「……」

蒼き狼
「ポルカ!」

ポルカ
「そいつは敵なのよ!私たちを騙してるのよ」

蒼き狼
「お前はそんなことを考えてたのか」

冷たい沈黙が辺りを支配する…そして

ワイン
「私がココを去る、だからこんなことは止めて」

蒼き狼
「ワイン殿……」

ポルカ
「そうやって良い子ぶって」

蒼き狼
「……もう良い!ポルカ!好きにしろ」

そういって手斧を構える、

蒼き狼
「我を妨害し、我の前に立つモノは敵だ」

それは脅しでも、威嚇でも無い完全なる殺意をポルカに向けた、

ワイン
「止めて!彼女の気持ちに気づけなかった私が悪いのよ」

蒼き狼
「邪魔だ、どけ」

ワイン
「え?」

蒼き狼
「どんな事情にせよ、我が組織を裏切る行為は制裁に値する」

キル
「はははっはは、これは滑稽だ自分の子供に刃を向けたか……気にいらねえな」

キルからの殺気が放たれる
そして、お互い臨戦態勢に入る。

「一体どうなってるんだ」

アクア
「親子が戦うなんて」

イワミー
「ふん、拗らせファザコンとダメダメ親父の喧嘩に巻き込まれるなんて止めてよね」

ゲンゾウ
「蒼き狼のリーダーとしてのケジメか……」

そして……

キル
「消えろ!ブレイクハウス」

次の瞬間、小屋を構成していた板などがバラバラに分解され俺達を攻撃し始めた。

ジョニー
「これは!」

ウィズ
「急いで小屋から退避を!」

急いで小屋から出るが攻撃は止まない!

「プロテクトフィールド!」

アクア
「みかわしの演舞!」

アネゴ
「ガードコマンド!」

ゲンゾウ
「守り傘!」

回避、防御スキルでなんとか防いだが、防ぎきったときには既にキルとポルカは山の方へ逃げてしまった。

ヨッジー
「やばい、このままじゃ見失う!シャーロックホース!」

ヨッジーのスキルによりどこから伴なく馬が現れた、

ヨッジー
「あの馬を追うんだ!追尾するようになってる」

アネゴ
「速度を上げるわよ!スピードコマンド!」

 ここで見失うわけにいかない!


キル
「くっそ!しつこいなアイツ等」

ポルカ
「ごめんなさい巻き込んで」

キル
「ガキが!俺はあいつらが気にいらないからやったんだ、あの親父もな」

ポルカ
「やっぱりキルは優しいね」

キル
「これは借りを返してるだけだ、それ以上でもそれ以下でもない」

ポルカ
「ふふふ」

 やがてヤシの木が一本立つ小高い丘に辿りついたそこから先は海になっており、
これ以上先には逃げられない。

「キル!これ以上はにげらないぞ」

キル
「ふん、まだだ」

ワイン
「もうこれ以上止めて!私が悪いのよ」

ポルカ
「五月蠅い!」

イワミー
「あんたはこれ以上しゃべれないほうがいいわ、逆上するだけよ……それにしても父親にあそこまで執着する気持ちがわからないわ」

ワイン
「……」

蒼き狼
「理由は捕らえた後で聞こう」

 髪天という言葉が似合いそうな位のオーラを纏っている蒼き狼さんが睨みを利かす、
するとポルカがずいっと前に出て、

ポルカ
「私は帰らないわ!この人のお嫁さんになるから!」

………
……………
………………え!?

全員の思考が止まった。

「え!?どういうこと?」

ポルカ
「だから!私はキルのお嫁さんになるの!だから父さんも好きすれば!」

はあああああああああああああああああああ!?

しおりを挟む
感想 245

あなたにおすすめの小説

Free Emblem On-line

ユキさん
ファンタジー
今の世の中、ゲームと言えばVRゲームが主流であり人々は数多のVRゲームに魅了されていく。そんなVRゲームの中で待望されていたタイトルがβテストを経て、ついに発売されたのだった。 VRMMO『Free Emblem Online』 通称『F.E.O』 自由過ぎることが売りのこのゲームを、「あんちゃんも気に入ると思うよ~。だから…ね? 一緒にやろうぜぃ♪」とのことで、βテスターの妹より一式を渡される。妹より渡された『F.E.O』、仕事もあるが…、「折角だし、やってみるとしようか。」圧倒的な世界に驚きながらも、MMO初心者である男が自由気ままに『F.E.O』を楽しむ。 ソロでユニークモンスターを討伐、武器防具やアイテムも他の追随を許さない、それでいてPCよりもNPCと仲が良い変わり者。 そんな強面悪党顔の初心者が冒険や生産においてその名を轟かし、本人の知らぬ間に世界を引っ張る存在となっていく。 なろうにも投稿してあります。だいぶ前の未完ですがね。

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜

FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio 通称、【GKM】 これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。 世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。 その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。 この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。 その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職

鎌霧
ファンタジー
『To The World Road』 倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOの初回抽選に当たり、意気揚々と休暇を取りβテストの情報を駆使して快適に過ごそうと思っていた。 ……のだが、蓋をひらけば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職として立派に転生していた。 しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。 意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。 小説家になろう、カクヨムにも掲載

ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎
SF
『カスタムパートナーオンライン』。それは、唯一無二の相棒を自分好みにカスタマイズしていく、発表時点で大いに期待が寄せられた最新VRMMOだった。 が、リリース直前に運営会社は倒産。ゲームは秘密裏に、とある研究機関へ譲渡された。 現実世界に嫌気がさした松永雅夫はこのゲームを利用した実験へ誘われ、第二の人生を歩むべく参加を決めた。 しかし、雅夫の相棒は予期しないものになった。 相棒になった謎の物体にタマと名付け、第二の人生を開始した雅夫を待っていたのは、怒涛のようなユニークスキル無双。 チートとしか言えないような相乗効果を生み出すユニークスキルのお陰でステータスは異常な数値を突破して、スキルの倍率もおかしなことに。 強くなれば将来は安泰だと、困惑しながらも楽しくまったり暮らしていくお話。 この作品は小説家になろう様、ツギクル様、ノベルアップ様でも公開しています。 大体1話2000~3000字くらいでぼちぼち更新していきます。 初めてのVRMMOものなので応援よろしくお願いします。 基本コメディです。 あまり難しく考えずお読みください。 Twitterです。 更新情報等呟くと思います。良ければフォロー等宜しくお願いします。 https://twitter.com/shiroutotoshiro?s=09

最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした

水の入ったペットボトル
SF
 これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。 ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。 βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?  そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。  この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。

処理中です...