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本章1 ウォータリア編

新たなる胎動

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~???~

???
「う~ん、足りないな」

パフィル
「どうかなされたのですか?」

???
「ここを突破するには権限が足りなくてね」

パフィル
「それは困りましたね」

???
「まあ良いや……足りないなら集めてもらおうか」

パフィル
「誰にです?」

「お手頃な奴らが居るしね」

パフィル
「左様ですか……では御指示を」

???
「ああ、頼むよ」


~学校~

吉井
「しかし、ほんと本筋と違う方向に走り出したよな」

「本筋?」

吉井
「ああ、今ゲームのクエストは開墾クエストも一段落して季節イベントが始まってるぜ」

「ほう~どんなの?」

吉井
「まあ、ちょっと評価低いクエだからやらんでも良いけどカビに犯されて真っ黒になった敵を倒してポイント集めるというクエみたいだぜ」

「敵が真っ黒になってるだけなの?」

吉井
「真っ黒になってるだけ、手抜きっちゃ手抜きだな」

「グランドクエストなの?」

吉井
「いや~そこまで大規模じゃないんだよな、最近グランドクエストの告知も止まってるからな」

「ふむ~」

吉井
「まあ、そんなクエストよりこっちの方が色々と遣り甲斐はありそうだからいいけど」

「まあ、正直この先の展開が全く読めないんだよね」

吉井
「あの変奴の正体もわからないしな」

「運営じゃないとか言ってたけど」

吉井
「だが、なんらかのシステムに干渉してるのは間違いなさそうだな」

「ハッカーかなにか?」

吉井
「まあ、わからんが用心しないとだな」

「うむ~」


~魔界~
 私が長になった理由はただ一つ復讐だ…

思い出の詰まったあの町を
優しくしてくれた人たちを
そして私の家族を

 全てを壊したモノへの怒りが全て、その代償を払わせてやる。
その為には何だってしてやる、例えその代償が大きかろうとも……

村人
「長、少し休まれた」

ポコ
「不要だ、一刻も早く成さねばならいんだ」

そう…一刻も早く復讐を果たして皆の無念を……

~ウォータリア山岳地帯~

キル
「準備はどうだ」

ミツ
「問題なく順調に結集していますよ」

キル
「あいつらが言っていたアイテムの件はどうだ」

ミツ
「それについてはまだ情報不足ですが、時間の問題でしょ」

キル
「目にモノ見せてやる、そして俺の実力を見せしめる」

ミツ
「そうですね、こんな大計略を行えるとはやはりキルを選んで正解でした」

キル
「まだこれからだ」




~ウォータリア草原~

マリー
「ふふふ~何か楽しいことが起きそうだな~」

草原を一人スキップしながら歩いて行く、
その姿は無邪気その物であった。
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