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本章1 ウォータリア編

No76 忘却の姫38

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アクア
「そんな……」

先生
「泣く出ない!あ奴等はお主の意思通り立派に逝った」

アクア
「でも!死んでしまったじゃないですか、私は死ねなどと行ってません」

先生
「彼らは騎士団として国を守る為に最善の行動した、そしてそのことを命じたお主がその様な態度では浮かばれる者も浮かばれん!」

アクア
「やはり私には」

先生
「バカモン!!もうお主には託された命があることに気づかぬのか!」

アクア
「こんなことなら姫になど生まれたくなかった」

先生
「まだ言うか!」

「先生、アクアさんには時間が必要だと思います」

ポコ
「そうっス、まだ心の折り合いがつかないと思うっス」

ゲンゾウ
「己の価値観を押し付けても好転はせぬぞ」

先生
「ふん!」

そこから何とも言えない沈黙が続いた……
その沈黙をやぶってくれたのがステインさん達だった。

ステイン
「やっぱりすごいな君は」

「いや、これは……」

事のあらましを少し濁しつつ説明すると

ステイン
「なるほどね、彼らは立派だと後世に語り継がれる働きをしたんだね」

するとそれまで黙っていたアクアさんが耐えきれず

アクア
「死んでしまったら何も意味が無いでしょ!」

ステイン
「ふむ、これは驚いたな……この国の歴史の事はよく知らないが君はこの平和が誰の犠牲も無しに成り立っているとおもうのかい?」

アクア
「それは……」

ステイン
「自分の知り合いさえ死ななければ君は納得するのかい」

アクア
「……」

ステイン
「そのことを良く考えてみると良い、私が思うに彼らは彼らの使命を果たした」

アクア
「……」

ステイン
「この国の民を守る為、弱きものを守る為に自分たちがそれを奪うものになったその自分たちを滅することが出来たのだから」

アクア
「それは確かに……」

 いや~説得あるな……なんかステインさんの方がアクアさんの主っぽくねえ?
なんか最近影薄くなって来てないか……そんな自問自答していると、

ポコ
「どうしたっスか!何が」

急にポコさんが叫びだした。

「一体どうしたんですか」

ポコ
「村が襲われているって連絡あった後…グスン…連絡があ~~~~」

「そんなバカな!黒騎士団は壊滅したはずじゃ!」



~魔界の村の上空~

???
「ふふふ、僕の計画がそんなに簡単に崩れるわけないよ用意は何事も周到にそしてバグの修正は早めにね……」


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