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本章1 ウォータリア編

No67.忘却の姫29

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 ミツから今まで持っている情報を提供するように言われ、戦闘した時の様子や他のプレイヤーからの情報を提供するがどれも絶望的な内容にも関わらずミツはまるで面白そうな玩具を見つけたかのような笑顔でその話をノートの様なモノに纏めていく。

ミツ
「ふっふふ、いいね面白いよ」

ステイン
「そうか?あまり面白い要素は無いと思うが」

ミツ
「いや、この無理難題をどう崩すか考えるのがおもしろいんじゃないか」

ステイン
「まあ、そういう所はわからなくもない」

こいつも俺と同じバトルジャンキーか、

キル
「おい、どうでもいいけど早くしろ」

ミツ
「わかった、わかった君はほんとにせっかちだな」

キル
「ふん」

ミツ
「そういう無理難題も嫌いじゃないがな」

キル
「さっさと俺は戦いたいだけだ」

ミツ
「相手はこちらの行動をお構いなく直進に移動することで間違いないか?」

ステイン
「ああ、間違いない」

ミツ
「現在地はわかるか?」

ステイン
「ちょっと待ってくれ、ギルドチャットで聞いてみる」

ギルドチャットで最前線にいる仲間に話を聞いてミツに黒騎士団の現在地を教えると、しばらく目を閉じて考えだし数分後。

ミツ
「わかりました、それではステインさんたちはこの森で待機してください」

ステイン
「何か策でも」

ミツ
「それは秘密です」

ステイン
「俺達は何をすればいい?」

ミツ
「ただ、戦ってくれればそれでいいです」

ステイン
「ずいぶんとシンプルだな」

ミツ
「ふふふ、私の作戦通りにいけば勝てますからご安心を」

ステイン
「詳しくは聞けないのか?」

ミツ
「企業秘密です」

キル
「お前を倒す対象だからな」

ミツ
「そういうことです」

ステイン
「わかった」

 それだけ聞いて俺は仲間の元へ返り説明したが、あんな奴と組みたくないなどと反発があったが結局のとこみんな黒騎士に一矢報いたい気持ちは一緒であった為、なんとか説得することができた。
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