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本章1 ウォータリア編

No61.忘却の姫23

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あれからどれくらいの時が立ったのだろ、もう何度も気を失っているので時間の感覚がわからない。

ターニャ
「連携がバラバラだ、それではいつまで経っても勝てぬぞ」

トゥシエ
「こいつが悪いのよ!私と主なら問題ないわ!」

ヴェール
「何よ!あんたが悪いのよ」

ターニャ
「自分の力が分かって無いようだな、少し現実を見せてやる……それに今はその方が都合がいいしな」

パチン

ターニャが指を鳴らすと二人が他のみんなと同じ様に赤い結界に包まれる。

トゥシエ
「何よ!これ」

ヴェール
「こわいー!」

「先生!」

ターニャ
「先生では無いターニャだ…お主も必死さが足りないな?死なないからか」

「!?」

ゲームのキャラクターのはずの先生がなぜそのことを、

ターニャ
「どれ、お前のお遊びをお遊びで無くしてやろう…ターニャ流 終の型 電天」

すると俺の目に大きな太陽が迫ってくるような光が駆け抜けた。
俺が恐々目を開けると目の前にターニャが居た。

ターニャ
「これでお主はその魂を再生することは出来ない状態だ」

「え?」

ターニャ
「簡単に言えばこれからの攻撃はお主の意識を斬る」

「それは」

ターニャ
「安心しろ、完全に消滅しなければすぐ回復する…だが意識を完全に滅すればそれは肉体的ではない精神的な死を意味する」

「そ、そんなコレはゲームで」

ターニャ
「はあ?これはゲームじゃない殺し合いだと」

ターニャの目には殺気が宿っている…

「ウソだろ」

ターニャ
「じゃあ、ウソだと思ってな!ターニャ流 圧の型 岩飛」

 ターニャの剣で抉られた岩がすごい勢いで俺に飛んでくる。
今までの様に盾で受け止めるか回避するしか無いのに、恐怖で体が金縛りにあったかのよに動かない。

「え?どうして」

ターニャ
「そこで終わるなら、それまでだ」

 きっとこれでも死んでも何にもないはずだ、ゲームなんだからもしほんとに死んだらいろいろ問題になるし、そんな訳があるわけない……でももしそうなら。
 
トゥシエ
「ぼさっとしてないで!私を構えなさい!」

ヴェール
「私でダメージ蓄積も忘れないで!」

我に返って慌てて盾を構える。

ターニャ
「ほう、私の空間から逃れて来るとは」

トゥシエ
「よくも!あんな悍ましいとこへ送ってくれたわね!だけど私はこの盾の妖精よ!この盾とパスが繋がって限り閉じ込めることなんて不可能よ!」

ヴェール
「もうあんなとこに二度と行きたくない!」

ターニャ
「自分で弱点を言う馬鹿がどこにいる……じゃあ、本体ごと送ってやる!」

トゥシエ
「私を離すんじゃないわよ!」

ヴェール
「離したら殺す!」

「え?ああ」

トゥシエ
「しゃきっとしなさい!何言われたか、何をされたかわからないけど今は目の前のことを考えなさい」

ヴェール
「悩んでも仕方ないことは仕方ない!」

「まあ、どの道この状況をなんとかするしか今できることはないか」

ターニャ
「さあ、お前たちの持てる力を全て合わせて来い!」


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