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本章1 ウォータリア編

No44.忘却の姫6

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「え?」

トゥシエ
「練習台にもってこいってことよ」

「あいつが?」

トゥシエ
「ええ、私の業と相性ぴったりよ」

「そうなんですか」

トゥシエ
「ええ、盾を構えなさい!」

「あんな攻撃受けきれないですって」

トゥシエ
「私が制御するから大丈夫よ!この技は私とあんたの連携業なの!しっかりしなさい」

「そう言ってもね……」

ムー
「そうよ!嫌よやるならアンタだけでやりなさい!早く解除して」

先生
「あ~~?」

ムー
「すみません」

目の前でガンガン岩や、アイツにとって味方のはずの敵までもブッ飛ばしていく棍棒を見ると怖すぎて!

トゥシエ
「いくわよ!シュヴァルツシルト!効果時間は2分よ」

只でさえ禍々しい盾が黒い光を纏って怖さ倍増!

「これを!ってなにこれ急に体が重くなった!」

トゥシエ
「動けないほどじゃないでしょ!さあ、あの攻撃に盾を当てるつもりで動きなさい!」

「ええ!?自ら行くの?」

トゥシエ
「とっと行きなさい!あんまもたいないんだから」

ポコ
「大丈夫っスよ!その業は先輩の鉄壁な技っスから」

「ええい!どうにでもなれ!」

ムー
「いや~~~!」

目をつむり振りかぶった棍棒に向かって盾を構えて突っ込む!

「あれ……?」

トゥシエ
「なに目を閉じてるのよ!さっさと目を開けなさい次来るわよ」

「え?」

すると棍棒が振り上げられ二撃目が来るところだった。

「やっぱり、こえええ!!」

今度は目を開けたまま盾を構える!

ふわ!

「あれ?」

確かに攻撃がヒットしたように見えた全然衝撃がない。

「これは?」

トゥシエ
「これが私の業よ」

「おお!攻撃無効ですか?」

トゥシエ
「いいえ、それじゃあんたの金剛変わらないでしょ、ちょっと防御力を見て見なさい」

「え?」

俺は防御力を確認するとありえないくらいに防御力が上がっている。

「え?」

トゥシエ
「ふふふ、この業は相手の攻撃力を吸収して防御力に変換するのよ」

「ほう~」

トゥシエ
「相手の攻撃力が強いほど、こちらの防御力が上がるのよ」

「おお!すごいけど……これじゃあ守っているだけで、動きが鈍ってるから解決にならないのでは?」

トゥシエ
「まあ、私のとき確かにこれは持久戦で相手を疲れさせる為に使っていたけどあなたならできるでしょ」

「なるほど!」

俺は相手の攻撃を受けまくって防御力を限界値まで貯めた。

トゥシエ
「今よ!」

「了解!ダイヤモンドシールド!」

ダイヤモンドシールドは防御力が3倍になる、すでに限界値まで上げてるので効果があるかわからないけど念の為!

「からの!コントラディクション」

コントラディクションは盾の防御力を攻撃力に変換出来る技、つまり今の盾は最強の武器に!

トゥシエ
「やっちゃいなさい!」

「いけ!シールドムーブ!」

通常ダメージよりは敵を吹き飛ばすのがメインのスキルだが莫大な攻撃力により……

ズドーン!

敵の上半身が吹き飛んだ!

ゲンゾウ
「これは中々」

先生
「まあまあだな」

アクア
「主すごいです!」

「さしずめ超強力な盾版 憤怒の槍 かな?」

するとガラスの手槍のアイコンが
[○・`Д´・○]

私の御株を取るな!的な顔に

「おいおい、いじけるなよ」

ポコ
「早く鉱石を!」

先生
「うむ」
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