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本章1 ウォータリア編

No41.忘却の姫3

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そこは薄暗い洞窟にフワフワとした黒い綿毛の様なモノが飛んでいる、
俺達とポコさん、それに動ける人たちで洞窟とやって来たわけだが、

「それにしても、このフワフワ浮いてるのはなんですか」

ポコ
「それはヤミフワとよばれている洞窟サンゴの胞子っス、この時期はよく舞ってて闇の子なんて呼ばれてるっス」

「そうなんですね」

アクア
「よく見ると可愛いですね」

トゥシエ
「触っても害はないわよ」

ゲンゾウ
「ふむ」

先生
「そんなもんはどうでもいいから、はよう鉱石を集めるのじゃ」

「しかし、先生どれくらいの必要なんですか」

先生
「出来るだけたくさんじゃ」

「そんなに」

先生
「ええい!一国の騎士団位ならなんとかなるが、それに先ほどの相手からするに悪い予感が……」

ゲンゾウ
「ふむ」

「あのスパイの奴ですか?」

先生
「うむ……」

「何か心当たりでも?」

先生
「……そんなことより!今は鉱石じゃ」

ポコ
「この辺りから鉱石が出始めるっス、この辺りなら敵が出てきても弱いので問題ないっス」

ゲンゾウ
「ふむ、敵か…どんなタイプがでるのだ?」

ポコ
「えっと暗に落ちた者っス」

「暗に落ちた者?」

トゥシエ
「そうね、簡単に説明すると闇に二つあるの『闇』は静寂や安らぎを司るモノ『暗』は絶望や排他的な思考などのネガティブを象徴するモノよ」

「そうなんですね」

トゥシエ
「私たちは前者『闇』に属しているけれど、ココの奥には『暗』に魅入られたモノや生物が巣食っているの」

ポコ
「でも知らない人達は全てをひっくるめて見てくるので誤解が生じるっス」

「なるほどね、それが悪い印象になってるのか」

アクア
「私も知らなかったです」

とりあえず弱体している町の人たちはこの辺りで採掘してもらい、
俺達は先へと進んだ、奥に行けば良く程闇が深くなって行き空気もなんとなくジメッとした感じになってきた。

ポコ
「そろそろ来るっスよ!」

ベタ
ベタ

暗に魅入らしスライム レベル80
HP1000
MP600
スキル 呪攻撃、べトム(闇魔法)のしかかり

暗に魅入られし怪鳥 レベル85
HP850
MP1000
スキル 呪のくちばし 闇の風 ダークフェザー

ゲンゾウ
「骨の有りそうな奴らが出てきたぞ」

アクア
「スライムに骨があるんですか!」

先生
「そういうことじゃない馬鹿弟子が!」

アクア
「え!え!あ!すみません」

なんとも締まらない感じだが、強敵なのは間違いなさそうだ





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