295 / 607
本章1 ウォータリア編
No38.敗走の果てに8
しおりを挟む
人は恨みやすいモノから己怒りをぶつけるとは良く言ったものだと痛感する。
俺達は連れて行かれたのは街の広場に作られた簡易的な檻であった。
魔族看守
「お前たちもココへ入れ!」
ポコ
「これはどういうことっス!」
トゥシエ
「町の為に戦ってきた者に対する仕打ちがこれなのかしら?」
ゲンゾウ
「まるで戦犯扱いじゃな」
???
「どうやらその様だ」
その声に振り替えるとそこには魔族長だった。
魔族長
「皆の者すまない、命からがら戦い帰還した者への仕打ちがこれでは……」
「一体何があったんですか?」
魔族長
「それは……」
???
「貴方方の行為が事態を悪化させてしまったのです!」
そこには髪の短い黒いローブを着た女性が居た。
ポコ
「貴様誰っす!」
???
「私は魔本国から来た使者よ」
「魔本国?」
トゥシエ
「魔界における中央政府よ」
「ふむ」
???
「貴方達の行いにより光族を完全に怒らせてしまっただけでなく、他の人族たちまで魔族に対して敵対心を持ってしまった!」
お前たちのせいで!実態は悪化したんだ
族長を信頼していたのに!
周りから野次が飛ぶ
使者
「光族たちの怒りは留まらずこの町まで侵攻すると宣言してきたわ」
そんな!
村はもう終わりだ!
こいつらを見せしめに差し出せば!
ポコ
「みんな酷いっス!みんなで決めたことじゃないっスか!」
先生
「責任転換か」
アクア
「危ない!」
バチン!
石が飛んでくる!
魔族長
「静まれ!!!」
族長の一喝で静まる広場
魔族長
「使者よ、お前が来たということは何か理由があるのだろ」
使者
「察しが良いですね、私たちとしてはこのまま本国まで影響することは何としても避けたいと考えている、そこで仲裁案としてこの町の管理をウォータリアに預け仲裁して頂こうかと思う」
アクア
「ウォータリア!」
魔族長
「この土地を!民を!売るつもりか」
使者
「結果的にそういうことになるけど、それは貴方方が招いたことでしょ…さあこの書面に署名しなさい」
魔族長
「断る!我が闇の地を明け渡すつもりわない!」
使者
「皆この発言をどうおもう!この者は魔界すら危機に陥れようとしているぞ」
お前等のせいで!
魔界が無くなってしまう!!
お前たちが余計な事をしなければ!!
石が無数に飛んでくる。
「これはまずい、ダイヤモンドシールド!!」
ポコ
「みんな……」
先生
「これは何かおかしいぞ」
「ええ、みんな怒りに狂っていますね」
先生
「いや、そうではない!わからぬかこの馬鹿弟子が!何か嫌な魔力を感じる」
「え?」
アクア
「そんなものは感じませんが」
トゥシエ
「私も」
先生
「ふむ、となると更に厄介じゃな」
ゲンゾウ
「しかし、このままではいずれ時間の問題じゃぞ」
アクア
「かといって攻撃するわけには」
ポコ
「構わないっス!こうなったら」
「何か手が……そうだ!アレなら」
「みんな辞めろ!!」
俺は先日使った『威圧』スキルをアクティブにし叫ぶ!
するとそれまで暴徒とかしていた町の人たちが見る見る動きが止まり、
膝を地面に突き出した。
なんだこれは!
体が!
使者
「これはどういうこと!皆この者達を恨み責めるのでは無いのか!」
ゲンゾウ
「今じゃ!小道具*『木こり人形』と*道具効果倍化!」
*木こり人形:破壊可能な対象物を壊すことができる(但し、出来栄えにより壊せるランクは変わる)
*道具効果倍化:対象の道具効果を上げることが出来る
ゲンゾウさんが懐から木こりの玩具を取り出してスキルで牢の鉄柵を破壊する。
使者
「お前たち我に逆らうつもりか!」
先生
「おやおや?使者さんお前さんは魔族じゃよな?」
使者
「私は魔本国の使者だ!」
先生
「それならば闇属性のはずなのにこの馬鹿弟子の威圧の影響を受けないというのは聊かおかしいじゃろ?」
使者
「どういうことだ!」
先生
「この馬鹿弟子の威圧の効果は闇属性には効果があるんじゃ、お前がいくら強かろうとその影響があること位わかるじゃろうが、お前さんはそれすら気づいていない!」
すると先生の姿がターニャに変わる!
ターニャ
「それにさっきの力……何者だ」
ターニャが剣を構える!
使者
「バレてしまったら、仕方ない……だがもう遅い、ウォータリアはじきにココに攻め入る、どうせ結末は終わりだ」
アクア
「!」
ターニャ
「お前を捕まえて全てを吐かせる!ターニャ流火速円具」
使者
「では、御機嫌よう」
先生の一撃が決まったかに見えたがそこには先ほど着ていたローブしかなかった。
ターニャ
「っち!この一撃をかわすなんて……しかももう気配がない」
次の瞬間
ドタドタ
町の人たちが一斉に倒れだす。
アクア
「みなさん!」
ポコ
「これは一体なんっスか」
「とにかく救護を」
そんな状況を遥か頭上から眺めている者が居た。
フレミィ
「こわこわ、さすがターニャ私の空気人形を見破るなんてコワイコワイ」
俺達は連れて行かれたのは街の広場に作られた簡易的な檻であった。
魔族看守
「お前たちもココへ入れ!」
ポコ
「これはどういうことっス!」
トゥシエ
「町の為に戦ってきた者に対する仕打ちがこれなのかしら?」
ゲンゾウ
「まるで戦犯扱いじゃな」
???
「どうやらその様だ」
その声に振り替えるとそこには魔族長だった。
魔族長
「皆の者すまない、命からがら戦い帰還した者への仕打ちがこれでは……」
「一体何があったんですか?」
魔族長
「それは……」
???
「貴方方の行為が事態を悪化させてしまったのです!」
そこには髪の短い黒いローブを着た女性が居た。
ポコ
「貴様誰っす!」
???
「私は魔本国から来た使者よ」
「魔本国?」
トゥシエ
「魔界における中央政府よ」
「ふむ」
???
「貴方達の行いにより光族を完全に怒らせてしまっただけでなく、他の人族たちまで魔族に対して敵対心を持ってしまった!」
お前たちのせいで!実態は悪化したんだ
族長を信頼していたのに!
周りから野次が飛ぶ
使者
「光族たちの怒りは留まらずこの町まで侵攻すると宣言してきたわ」
そんな!
村はもう終わりだ!
こいつらを見せしめに差し出せば!
ポコ
「みんな酷いっス!みんなで決めたことじゃないっスか!」
先生
「責任転換か」
アクア
「危ない!」
バチン!
石が飛んでくる!
魔族長
「静まれ!!!」
族長の一喝で静まる広場
魔族長
「使者よ、お前が来たということは何か理由があるのだろ」
使者
「察しが良いですね、私たちとしてはこのまま本国まで影響することは何としても避けたいと考えている、そこで仲裁案としてこの町の管理をウォータリアに預け仲裁して頂こうかと思う」
アクア
「ウォータリア!」
魔族長
「この土地を!民を!売るつもりか」
使者
「結果的にそういうことになるけど、それは貴方方が招いたことでしょ…さあこの書面に署名しなさい」
魔族長
「断る!我が闇の地を明け渡すつもりわない!」
使者
「皆この発言をどうおもう!この者は魔界すら危機に陥れようとしているぞ」
お前等のせいで!
魔界が無くなってしまう!!
お前たちが余計な事をしなければ!!
石が無数に飛んでくる。
「これはまずい、ダイヤモンドシールド!!」
ポコ
「みんな……」
先生
「これは何かおかしいぞ」
「ええ、みんな怒りに狂っていますね」
先生
「いや、そうではない!わからぬかこの馬鹿弟子が!何か嫌な魔力を感じる」
「え?」
アクア
「そんなものは感じませんが」
トゥシエ
「私も」
先生
「ふむ、となると更に厄介じゃな」
ゲンゾウ
「しかし、このままではいずれ時間の問題じゃぞ」
アクア
「かといって攻撃するわけには」
ポコ
「構わないっス!こうなったら」
「何か手が……そうだ!アレなら」
「みんな辞めろ!!」
俺は先日使った『威圧』スキルをアクティブにし叫ぶ!
するとそれまで暴徒とかしていた町の人たちが見る見る動きが止まり、
膝を地面に突き出した。
なんだこれは!
体が!
使者
「これはどういうこと!皆この者達を恨み責めるのでは無いのか!」
ゲンゾウ
「今じゃ!小道具*『木こり人形』と*道具効果倍化!」
*木こり人形:破壊可能な対象物を壊すことができる(但し、出来栄えにより壊せるランクは変わる)
*道具効果倍化:対象の道具効果を上げることが出来る
ゲンゾウさんが懐から木こりの玩具を取り出してスキルで牢の鉄柵を破壊する。
使者
「お前たち我に逆らうつもりか!」
先生
「おやおや?使者さんお前さんは魔族じゃよな?」
使者
「私は魔本国の使者だ!」
先生
「それならば闇属性のはずなのにこの馬鹿弟子の威圧の影響を受けないというのは聊かおかしいじゃろ?」
使者
「どういうことだ!」
先生
「この馬鹿弟子の威圧の効果は闇属性には効果があるんじゃ、お前がいくら強かろうとその影響があること位わかるじゃろうが、お前さんはそれすら気づいていない!」
すると先生の姿がターニャに変わる!
ターニャ
「それにさっきの力……何者だ」
ターニャが剣を構える!
使者
「バレてしまったら、仕方ない……だがもう遅い、ウォータリアはじきにココに攻め入る、どうせ結末は終わりだ」
アクア
「!」
ターニャ
「お前を捕まえて全てを吐かせる!ターニャ流火速円具」
使者
「では、御機嫌よう」
先生の一撃が決まったかに見えたがそこには先ほど着ていたローブしかなかった。
ターニャ
「っち!この一撃をかわすなんて……しかももう気配がない」
次の瞬間
ドタドタ
町の人たちが一斉に倒れだす。
アクア
「みなさん!」
ポコ
「これは一体なんっスか」
「とにかく救護を」
そんな状況を遥か頭上から眺めている者が居た。
フレミィ
「こわこわ、さすがターニャ私の空気人形を見破るなんてコワイコワイ」
0
お気に入りに追加
653
あなたにおすすめの小説

ゲーム世界の1000年後に転生した俺は、最強ギフト【無の紋章】と原作知識で無双する
八又ナガト
ファンタジー
大人気VRMMORPG『クレスト・オンライン』。
通称『クレオン』は、キャラクリエイト時に選択した紋章を武器とし、様々な強敵と戦っていくアクションゲームだ。
そんなクレオンで世界ランク1位だった俺は、ある日突然、ゲーム世界の1000年後に転生してしまう。
シルフィード侯爵家の次男ゼロスとして生まれ変わった俺に与えられたのは、誰もが「無能」と蔑む外れギフト【無の紋章】だった。
家族からの失望、兄からの嘲笑。
そんな中、前世の記憶と知識を持つ俺だけが知っていた。
この【無の紋章】こそ、全てのスキルを習得できる“最強の才能”だということを。
「決まりだな。俺はこの世界でもう一度、世界最強を目指す!」
ゲーム知識と【無の紋章】を駆使し、俺は驚く程の速度で力を身に着けていく。
やがて前世の自分すら超える最強の力を手にした俺は、この世界でひたすらに無双するのだった――

レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。

神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

スキルを得られない特殊体質の少年。祠を直したらユニークスキルもらえた(なんで??)
屯神 焔
ファンタジー
魔法が存在し、魔物が跋扈し、人々が剣を磨き戦う世界、『ミリオン』
この世界では自身の強さ、もしくは弱さを知られる『ステータス』が存在する。
そして、どんな人でも、亜人でも、動物でも、魔物でも、生まれつきスキルを授かる。
それは、平凡か希少か、1つか2つ以上か、そういった差はあれ不変の理だ。
しかし、この物語の主人公、ギル・フィオネットは、スキルを授からなかった。
正確には、どんなスキルも得られない体質だったのだ。
そんな彼は、田舎の小さな村で生まれ暮らしていた。
スキルを得られない体質の彼を、村は温かく迎え・・・はしなかった。
迫害はしなかったが、かといって歓迎もしなかった。
父親は彼の体質を知るや否や雲隠れし、母は長年の無理がたたり病気で亡くなった。
一人残された彼は、安い賃金で雑用をこなし、その日暮らしを続けていた。
そんな彼の唯一の日課は、村のはずれにある古びた小さな祠の掃除である。
毎日毎日、少しずつ、汚れをふき取り、欠けてしまった所を何とか直した。
そんなある日。
『ありがとう。君のおかげで私はここに取り残されずに済んだ。これは、せめてものお礼だ。君の好きなようにしてくれてかまわない。本当に、今までありがとう。』
「・・・・・・え?」
祠に宿っていた、太古の時代を支配していた古代龍が、感謝の言葉と祠とともに消えていった。
「祠が消えた?」
彼は、朝起きたばかりで寝ぼけていたため、最後の「ありがとう」しか聞こえていなかった。
「ま、いっか。」
この日から、彼の生活は一変する。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる