上 下
290 / 600
本章1 ウォータリア編

No33.敗走の果てに3

しおりを挟む
ムー
「ライト!」

「イタ~みんな大丈夫か?」

ゲンゾウ
「こちらはなんとか大丈夫だ」

アクア
「魔族の皆さんは大丈夫ですか」

トゥシエ
「崩れたのが入口だけのようだから大丈夫だとおもうけど」

ポコ
「ちょっと待ってくれっス…………大丈夫そうっス!」

「まったく先生はほんと!場所を考えてくださいね」

先生
「ぐぬぬ」

ゲンゾウ
「しかし、これでは襲われることはなくなったが出ることも出来んの~」

ムーさんのライトのおかげで視覚だけは確保できたが周りを見わたしても水もなければ食糧になるものも見当たらない、あるのは灰色の岩だけだ。

ムー
「このままじゃどの道手詰まりね」

ポコ
「う~ん……!待つっスこの奥の方が闇の精霊の力が強くなってる感じがするっス!」

「何か手が」

ポコ
「多分これだけ強ければいけると思うっスけど、とにかく奥へ行ってみるっス」

ゲンゾウ
「何が出てくるかわからんからこういう時はコレを」

「なんですかそれ?」

ゲンゾウ
「新しい小道具『藁の騎馬』まあ簡単に言えばコレは索敵が出来る感じかの」

「ふむ、盗賊が使う*『鷹の目』見たいなものかな」

*鷹の目 自分の進路上にいる敵、NPCなどの位置を把握できる。

ゲンゾウ
「それ行け!」

暫くすると……

ゲンゾウ
「ふむ……どうやら敵は20~30、奥に大きなマーカーがあるからボスかの?」

「ボスまでいるのか」

トゥシエ
「ココにてもしょうがないわ」

「そうだね……疲労してる魔族さん達を中隊に戦闘を俺とアクアさん、最後尾をゲンゾウさんとポコさん」

アクア
「了解です!」

ムー
「じゃあ、私はこの辺りで」

先生
「お前も先頭で灯り係りじゃ」

ムー
「こうなったのはあなたのせいでしょ」

先生
「何か文句でも?」

ムー
「ありません」

隊列を組み進み出すと…

ムー
「なんか怖いです~暗いです~」

「霊体が怖いって」

ムー
「霊体じゃないです!コア体です」

「そうなんですか?」

ムー
「ふん!失礼しちゃうわね……!なんか来た!」

闇さそり
レベル80
HP990
MP1000
スキル 闇隠れ、毒攻撃、針刺

闇蟻
レベル50
HP500
NP800
スキル 仲間呼び、酸、かみつき


「なんかやっかいそうなのが出てきたぞ」

アクア
「行きます!アマルガメーション!」

スカ
スカ

「やっぱり当たらないか……ここは俺がシールドムーブ!」

スカ!

「あれ?当たらない?」

トゥシエ
「今触れた感じだと実態を感じられなかったわ」

先生
「こいつら幻惑を使うようじゃ」

「ステータスにあった闇隠れとかいう奴か」

魔族NPC
「物理攻撃がダメなら魔法でダークアロー!」

パシン!

「当たってはいるけど効果が薄そうだな」

先生
「バカタレ当たり前じゃ闇属性に闇属性の魔法をしても効果は薄いじゃろ」

アクア
「それなら!レイです!」

アクアさんの放った光魔法によって目の前の闇さそりが吹っ飛んだ

「よし!これなら……アクアさん危ない」

側面から闇蟻の水流のような攻撃が来た為、武器防御術2を発動させてそれをガラスの手槍で防いだが

じゅー

「手槍が溶けた!」

手槍のアイコンが……
『(|li゚Д゚)』
みたいな顔になっており急いで刀身を折り柄までの浸食を防いだ。
『(;=ー=)』
セーフみたいな顔をしている。

「武器はダメだ溶かされる」

ゲンゾウ
「これはまずいな、こいつら仲間を呼んでいる」

「プロテクトフィールド!みんなこの中に」

アクア
「主!結界を維持して敵を集めてください私の広域光魔法で」

「わかった」

ゲンゾウ
「ならば、クリス!アクアさんの攻魔ステータスをあげてくれ」

クリス
「ふふ♪」

アクア
「ではいきますよ!エンジェルウィング!」

左右に光の羽が展開して敵をなぎ倒して行く。

「残ったヤツは俺等で!せイントサンダー!」

ゲンゾウ
「忍術 聖手裏剣」

「よし!これで……」

ポコ
「どうやら怒ってるみたいっス!」

そういって指さしている方向に……

闇女王蟻
キターー!
しおりを挟む
感想 245

あなたにおすすめの小説

最悪のゴミスキルと断言されたジョブとスキルばかり山盛りから始めるVRMMO

無謀突撃娘
ファンタジー
始めまして、僕は西園寺薫。 名前は凄く女の子なんだけど男です。とある私立の学校に通っています。容姿や行動がすごく女の子でよく間違えられるんだけどさほど気にしてないかな。 小説を読むことと手芸が得意です。あとは料理を少々出来るぐらい。 特徴?う~ん、生まれた日にちがものすごい運気の良い星ってぐらいかな。 姉二人が最新のVRMMOとか言うのを話題に出してきたんだ。 ゲームなんてしたこともなく説明書もチンプンカンプンで何も分からなかったけど「何でも出来る、何でもなれる」という宣伝文句とゲーム実況を見て始めることにしたんだ。 スキルなどはβ版の時に最悪スキルゴミスキルと認知されているスキルばかりです、今のゲームでは普通ぐらいの認知はされていると思いますがこの小説の中ではゴミにしかならない無用スキルとして認知されいます。 そのあたりのことを理解して読んでいただけると幸いです。

VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?

ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚 そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?

【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。

鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。 鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。 まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

俺は善人にはなれない

気衒い
ファンタジー
とある過去を持つ青年が異世界へ。しかし、神様が転生させてくれた訳でも誰かが王城に召喚した訳でもない。気が付いたら、森の中にいたという状況だった。その後、青年は優秀なステータスと珍しい固有スキルを武器に異世界を渡り歩いていく。そして、道中で沢山の者と出会い、様々な経験をした青年の周りにはいつしか多くの仲間達が集っていた。これはそんな青年が異世界で誰も成し得なかった偉業を達成する物語。

10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)

犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。 意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。 彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。 そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。 これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。 ○○○ 旧版を基に再編集しています。 第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。 旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。 この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。

処理中です...