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本章1 ウォータリア編

No2:ウォータリア2

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懐かしさすら感じる最初の街へ俺達は戻って来た、
新MAP解放なので周りはお祭り気分のプレイヤー達が、新しいMAPへ繋がるゲートへと我先にと走って行く。
 
アクア
「懐かしいですね」

「この辺りだったか…」

アクア
「ええ、ここで主に救われたんです」

「…あまり気乗りしないなら無理にウォータリアに行かなくても構わないよ」

アクア
「いえ、自分の目で確かめたいので…」

「そうか」

新しいMAPそこはアクアさんの故郷、ズヴァルト国によって乗っ取られ国を追われた…
今回のウォータリアMAP解放の説明には混乱していた情勢が落ち着き外交が開放されたことによる為とされていた。

ヨッジー
「いざとなったら!俺達のその黒幕をブッ飛ばしてやるよ」

アクア
「…もし民が苦しんでいるのでしたら考えますが、そうでなければ無用な争いは起こすつもりありません、今の私では余計な混乱を生むだけしか出来ないでしょうし…」

ゲンゾウ
「ふむ、それも選択肢じゃな」

アネゴ
「とりあえず自分の目で見て判断することが大事よね」

アクア
「はい」

ウィズ
「あのゲートを潜りればウォータリアです」

そこには水色のアーチ状のゲートがあった。

「アクアさん変装は」

アクア
「大丈夫です」

ヨッジー
「よし行こうぜ」

ゲートの先は小高い丘の上に繋がっており、そこから見えるのは美しい木々が連なる山々とどこまでも青い空が広がっていた、不思議な点は雲から滝の様に水が川に流れ込むところ以外はまさに美しい景色が広がっていた。

ヨッジー
「これがウォータリアか~広いな」

ウィズ
「どうやら今までで実装されてきた中では最大級のエリアみたいです」

アネゴ
「綺麗なとこね、空気も澄んでいるわ」

「良い所ですね…アクアさん?」

アクア
「私帰ってきました…私の生まれた国へ」

アクアさんの目には涙が流れていた。

ゲンゾウ
「お前さんにはこの景色はちと複雑な気持ちにさせるか」

アクア
「いえ、生きてこの地を踏めるだけでも嬉しいです」

先生
「うむ…」

ヨッジー
「よっしゃ!とりあえず新エリアだ楽しんで行こうぜ」

先生
「こういう時は、お前さんの馬鹿元気に救われるの~」

ヨッジー
「先生、『馬鹿』は余計です」

「まあ、馬鹿だから仕方ない」

ヨッジー
「ダインお前な~~~!待て!」

アネゴ
「ふふふ、元気ね~」

ゲンゾウ
「ふん、あれくらいが丁度良い」

ウィズ
「うふふ、そっち危ないですよ」

アクア
「主!そっち崖です!」

微妙な空気を吹っ飛ばしてくれるヨッジーのこういう所には救われるな。

「アクアさんこの辺りの道わかるのかな?」

アクア
「ええ、この近くの村には幼少期からお父様と一緒に来ていましたから」

ヨッジー
「お!それは良いな、道案内頼める?」

アクア
「はい!任せてください」

俺達はアクアさんの案内で最初の村へと向かった。
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