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第7章 メルヘンの国の騎士団とマッスル

191:レッドスッパー3

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~とあるオフィス~

女上司
「もう本当にやめて!各所からクレームが来てるの、村人NPCを敵にしたりとか様々なバグとか…」


「え~せっかく無駄にならないように活用してあげたのに~、それにバグだって私の素晴らしいプログラムにみんながついてきてないだけでしょ」

女上司
「もうこれ以上引っ掻き回さないで」


「そんなこと言っていいのかな?」

女上司
「…」


「分かればよろしい、このゲームはあの方が居た世界がベースなの…だから私はあの方に相応しい…いえ、それを超える世界にするよ」



~町の中~

「お!お姉ちゃん可愛いね、それに剣を使うのかい!いいね、コレおまけね」

アクア
「あ、ありがとうございます」

今、俺達はお手伝いクエとして商品の納入、生産の手伝いをしており、
現在子供玩具の納品の為、材料を買い集めてるのだが…

「しかし、見た目でここまで対応がかわるとは…」

先ほど俺が買った時は露骨に態度が悪く、若干上乗せされた位だが、
今アクアさんが購入した際は値引きされた上に、若干数量もオマケされている。

「可愛いは正義か…」

先生
「まあ、お主じゃしょうがないの~」

「先生~~~~」

先生
「わ~振り回すな~」

全力で振り回してやった。

「あとは、麻紐を10セットか」

アネゴ
「ここは私任せて」

そう言ってアネゴが可愛いクマが店主の露店に行くと…

クマ店主
「うお!魚!」

アネゴ
「麻紐を10セットお願い出来るかしら」

クマ店長
「気味悪い魚に売る物はねえ!」

アネゴ
「なんですって!」

アネゴの周りに水が集まり出す。

アクア
「アネゴさん!ストップ!お騒がせしてすみません、売って頂けませんか?」

クマ店長
「お!なんだ最初からあんたが来てくれれば良いのに、しょうがねえな~オマケしてやるよ」

アクア
「ありがとうございます」

アネゴ
「…」

無事に買い物は出来たが…

アネゴ
「こんな街!水で沈めてしまおうかしら!」

「アネゴ“どーどー”落ち着いて」

まるで猛獣を宥める様にアネゴを説得してなんとか水をしまってもらったが、
この町の人の態度はちょっと酷すぎる。酷過ぎると言えば更に…

「またか!」

俺は小道具作成で子供の玩具をつくっているのだが、10回に1回位成功しているはずなのにアイテムが見当たらない…また子供の玩具を作ってるはずが違うモノが出来たり…

「これもバグなのだろうか…」

手元に出来たのは子供の玩具じゃなくて『ターニャ人形』

先生
「まあまあじゃな」

「いらん!」

先生
「投げるな~~~!大事に持っとけ」

なんとか目標数を作り納品すると…

マンボウ児童院長
「まあ!こんなに沢山ありがとね!」

「え?規定数通りのはずですが」

しかし、達成状況を見ると規定数を大幅に多く納品したことになっている…

「一体どうなってるんだ?」

アクア
「う~ん、数え間違いでしょうか…?」

取りあえず達成出来たのでヨッジー達との合流する為、ギルドに向かうと…

男プレイヤー
「どういうことだ!なんで未達成なんだ!」

NPC
「規定討伐数に足りません」

男プレイヤー
「どうカウントしても達成しているだろ」

NPC
「規定討伐数に足りません」

男プレイヤー
「もう我慢できない!」

男が剣を抜こうとした時一人のプレイヤーが止めに入った。

チェイン
「不具合だろうから運営に報告したまえ、無暗にNPCを斬っても良いことはないぞ」

そこに現れたのは前ダーニャの国で行われたグランドクエストで戦ったことのあったトッププレイヤーチェインだった。

男プレイヤー
「ちっ」

男は渋々帰って行った。

「揉めてるな~どこも」

チェイン
「お?ダイン君かい久しぶりだね」

「お久しぶりです、治め方さすがですね」

チェイン
「いや、なんてことはないけど皆このバグの多さにいらいらが溜まってるね」

「ですね~」

チェイン
「何事も無く早めに修正されると良いのだが…」

「そうですね」

しかし、プレイヤー達の怒りはその後 騒動へと発展していく…
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