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第7章 メルヘンの国の騎士団とマッスル

189:レッドスナッパー

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翌日俺達はサークル結成の為に再び集まる約束をしていた。

ヨッジー
「よ!さっきぶり」

「おう!」

シュン!

背後殺気を感じ振り返ると。

ゲンゾウ
「ふむ、はやったの」

「急に背後に現れないで下さい」

ゲンゾウ
「うむ、新しいスキルを手に入れたもんでの試してみたくての」

「またレベル上がったんですか」

「年寄りは時間があるからの、体も思うように動くからストレス発散に最適じゃ」

俺と同じ位のレベルになっているんだよな。

ウィズ
「おまたせしました」

アクア
「これで全員ですね」

「じゃあ、報告に行こうか」

アクア
「そうですね、アレでよかったのでしょうか」

アネゴ
「良くわないでしょうけど…仕方ないこともあるのよ世の中には」

先生
「ふん!」

ご機嫌斜めな先生。

「ところで、サークル名とかどうする?」

ヨッジー
「ああ、考えてなかったな」

ウィズ
「言われてみれば」

ゲンゾウ
「ふむ」

黙り込む中、声を高らかに名乗り出るのは…

先生
「そんなの決まってるじゃろ!ターニャ剣客団じゃ!」

ヨッジー
「却下だな」

ウィズ
「無いですね」

ゲンゾウ
「パスじゃ」

アクア
「…」

アネゴ
「もうちょっと考えましょうか」

先生
「何が不満なんじゃ!」

暴れてる先生を尻目に。

アネゴ
「アクア騎士団とか」

アクア
「恥ずかしいです」

ヨッジー
「それは目立ちすぎるな」

ウィズ
「ですね…」

ヨッジー
「クルセイドカイザー!」

「中二病か」

ゲンゾウ
「だの」

ヨッジー
「う~~~む」

アネゴ
「このままじゃ決まらないから、紙にそれぞれが良いと思う名前書いて引くってのはどうかしら」

ヨッジー
「いいね!」

ゲンゾウ
「うむ」

ウィズ
「了解です!」

アクア
「わかりました」

ヨッジー
「じゃあ、引くのはリーダーのダインな」

「え?俺っていうか何時の間にリーダー?」

ウィズ
「問題なしです!」

一同
「うん」

「わかったよ」

各自紙にサークル名を書く、俺は公正を期すため書かなかった。

ヨッジー
「よし!じゃあ引いてくれ」

ヨッジーが紙を俺の前に出す。

「よし!コレだ」

俺が引いたのは!

『レッドスナッパー』

ウィズ
「え!?」

ヨッジー
「お、なんかカッコいいけど誰の?」

アクア
「私の知らない言葉ですね」

先生
「儂じゃないの~」

「リアクションからしてウィズさん?」

ウィズ
「ええ…何も浮かばなかったので」

ヨッジー
「良い名前じゃん意味は?」

ウィズ
「えっと…その…目の前にアネゴが居たので…浮かんだというか…意味は『鯛』です」

「鯛?」

ゲンゾウ
「ふむ、英語で鯛の意味じゃな」

ヨッジー
「まあ、良いんじゃないカッコいいし」

アクア
「主達の国で鯛をレッドスナッパーというのですね」

アネゴ
「なんか照れるわね」

ヨッジー
「なんか、アネゴのサークルみたいだな」

先生
「まあ、このバカ弟子よりはアネゴのが頼りになるしな」

アネゴ
「ちょっと言い過ぎよ」

どうせ主人公キャラじゃないですよ!(涙)

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