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第7章 メルヘンの国の騎士団とマッスル

187:オペレーションレインキャット4

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NPC
「きゃーーー!ポニちゃんが襲われてる!」

結論から言おう!大失敗だ!

作戦通りアネゴさんは雨を降らせて、他の方は人通りで雨に濡れてる猫がいるとか言って誘導する班と!路地裏を覗いてなんかある感じを醸し出す班に分かれて行動し人が集まったらそっと傘をさしエサをやるとこまで良かったが…

しかし!エサをやった瞬間

ガブ!

なんと!ポニちゃんがエサをあげたコアラ団長の手に噛みつき!それをなんとか取ろうとした行為が、傍から見るとポニちゃんを苛めてるように見えてしまった!

魚屋のNPC
「うちのアイドルのポニちゃんを!」

ヨッジー
「やばい!逃げろ!」

コアラ団長
「この子ずっと私の手を離さないの~」

「もう!そのまま走って逃げて」

俺達は急いで逃げたが…

果物屋NPC
「ポニちゃんが誘拐される!」

猫耳男
「違うんです!」

コアラ団長
「これはこの子が離してくれなくて」

ゲンゾウ
「今は何を言ってもダメじゃ!一先ず逃げるんじゃ」

それから何とか町はずれに逃げた。

「ぜはぜは、この猫って凶暴だったんですか」

コアラ団長
「そんなことは無いはずなんだが」

ポニちゃんは現在手から腕に噛む位置を変えて今だコアラ団長を噛んでいる。

ヨッジー
「大失敗だな」

ウィズ
「こうなったら!次は強面な人が実は妙に器用なギャップで行きましょう」

その作戦とは団長と猫耳さんが簡単な人形を作り子供たちにプレゼントするという作戦らしい。

猫耳男
「それだったら私が得意よ、簡単なモノだった目の前作ってあげた方が良いわね、それに子供だったらお守りのアミュレットを入れてあげたら更に良いわね」

「お守りのアミュレット?」

コアラ団長
「一度だけ攻撃から身を守ってくれるアイテムなのよ」

アクア
「良いですね!子供安全対策にもなるし」

だが…

親NPC
「きゃーーー!うちの子を誘拐するつもりね!」

結論から言おう!
大失敗だ!
広場で子供たちと話しながら好みの動物を聞いて人形を作っていたのだが、
最初は順調で人形を作っては配ってを繰り返していたが…
子供を迎えに来た親が勘違いをして叫んだのを引き金に辺りは大混乱!

結果また走って逃げる結果に…

ウィズ
「こんなはずじゃ!次こそ…」

猫耳男
「もう、良いわ…ありがとうね」

そう言って背を丸め歩き出した。

「でも…」

猫耳男
「良いのよ、こんなに私たちの為に優しくされたことなかったから嬉しかったわ」

アクア
「でも、まだやれることが」

コアラ団長
「いいや、これ以上やっても君たちの信用まで落としてしまう…世の中にはどんなに努力してもそれが認められる事と認められないことがある。」

アクア
「そんなことないですよ!皆さんもそう思うでしょ」

そういってアクアさんが俺達を見るが…

先生
「事実じゃ」

アネゴ
「確かに努力することに無駄はないわ…でもそれがみんなに認められないこともあるのは事実よ」

猫耳男
「レッテルを貼られた者は特にね」

アクア
「でも!それはあなた方の問題では」

コアラ団長
「確かにそうかもしれない、でも現実はどうだろうか」

アクア
「…」

猫耳男
「あなたは優しい子ね、良いのよ…私たちは雑草みたいに強いのよ…人知れず生えて、人知れず枯れて行く…それで良いの」

コアラ団長
「うんうん…あんまり優しくされると慣れてないから泣いてしまうではないか、ははははは」

そう言った笑った目には涙が溜まっていた。
ちなみに噛みついているポニは現在肩まで移動している…
それから暫くして着いたのはスクラップが置かれている町はずれに着いた。

猫耳男
「さて、仕事しないとね」

コアラ団長
「うむ、報告はちゃんとしておくから気をつけて帰りなさいね」

一同
「…」

アクア
「なんで!認められないのに頑張れるんですか…あんな風に押し付けられた仕事なんてしなくても」

猫耳男
「それでもね、誰かの役に立てているなら問題無いは…」

ゲンゾウ
「ふむ…」

ウィズ
「…」

それから掛ける言葉も無く俺達は立ち尽くした。

ランクアップクエスト…クリア。
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