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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

エピローグ

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カンカン




俺は今日も町の作業場で小道具を作っている。




ゲンゾウ

「そんな削り方では!また失敗じゃぞ!」




「ええ!またやり直しですか」




俺達はイベントも終わり通常のゲームに戻ると思いきや…

アレから俺は生産スキルのスパルタ教育を受けている。

ゲンゾウさんはイベントが終わった後もゲームを止めなかった、

理由としては恩返しに儂の技術を教えると俺を半ば強引に拘束してそれから延々と一緒に小道具作りのしていたのだが、ゲンゾウさんはやはり長年の経験がモノをいうのかあっという間に小道具作りを現在開放されている技術を全て習得し俺を指導している。

本人曰く儂の技術を全て習得出来るまでこのゲームを止めるわけにはいかないと言っているがホントは別の理由があって…




アクア

「主日々精進です!あ クリスさんお茶ありがとうございます」




クリス

「ふふふ」




先日のイベントで青星さんによって生み出され、今はゲンゾウさんの従魔となった異国の絵画の化身ことクリスさんがゲンゾウさんのバックからお茶を取り出しアクアさんに渡していた。

クリスさんはまだレベルも低く為かあまりしゃべれないが、お茶を入れるなど身の回りのことを少し出来るらしい。




「師匠本当は俺なんかよりクリスさんと二人の時間を…」




ゲンゾウ

「じゃかあしい!小僧がさっさと手を動かせ」




そう言いつつ顔は真っ赤だ。

アネゴ

「あらあら、ふふふ」




そんなやり取りをしていると…




ヨッジー

「おう!励んでいるかい?お弟子さんw」




「ヨッジー」




ヨッジー

「そう睨むなって、今日はどうせお前最新情報を見てないだろうから今日はそれを教えに来たんだからな」




「ほ~師匠ちょっと休憩を」




ゲンゾウ

「そういうことなら仕方ないな」




次のバージョンアップの説明とかゲームシステムとかの説明になるので、

アクアさんとアネゴがいると話がややこしくなりそうだったので、二人にはまた新しい度に出るからちょっと旅の準備の為におつかいを頼み、俺達は近場のベンチへと移動した。




ヨッジー

「さて!次のアップデートだが新エリアと新システムが稼働するぞ」




「ほうほう」




ヨッジー

「システムの方はようやくプレイヤー達で設立するギルドシステムが稼働するぞ」




「ギルド?」




ヨッジー

「何名かでグループを作る感じって言ったら良いかな?」




ゲンゾウ

「ふむ、徒党を組みたいなものかの」




ヨッジー

「まあ~それに近いかな~うんと、情報を見る限り会社的な感じかな?」




「会社?」




ヨッジー

「みんなでノルマを達成していってギルドを大きくしていくといろいろ特典があるみたいだ」




ゲンゾウ

「ふむ」




ヨッジー

「どうせなら皆でギルド作ろうぜ」




「そうだね、出来ればアクアさんのこともあるしウィズさん、ヨッジーと良ければゲンゾウさんもどうです?」




ゲンゾウ

「うむ、問題ない」




ヨッジー

「まあ、ちょっと小さいギルドになりそうだが、変なのが来るよりはいいかな」




「うん」




ヨッジー

「あと次のMAP何だがタイトルがメルヘン騎士団ってなっていて、なんというか女の子向けのとても可愛いモノ満載な感じになってた」




「メルヘン…」




ゲンゾウ

「馴染めるか…」




ヨッジー

「まあ!行ってみないとわからないし、アップデートは来週だからギルドのこともあるし来週はアップデートしたら速攻で乗り込もう」




「OKウィズさんにはまたインしたときにでも連絡するよ」




ヨッジー

「よし!その方向で」




ゲンゾウ

「うむ」




こうして新たなエリアでの冒険が開始される。

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