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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

民芸店の昔話23

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俺はキルとの戦いが終わりアクアさんの所へ向かうとパフィルとの戦闘が続いていた。

パフィル
「ええい!逃げることだけはうまいですわね!これなら!」

そういうと武器を替えて槍の先が斧のようになっているハルバートへ武器を変更し、
 大きく薙ぎ払う。

アクア
「これくらい!」

 後方に飛び回避するアクアさん。

 「アクアさん今加勢する!」

 俺がアクアさんに近づこうとすると…

パフィル
「邪魔をしないで!マイミュージック発動」

そういうと豪勢なファンファーレの様な音がして金色の氷の様なモノがパフィルとアクアさん達を中心に円形に発動し俺はその氷によって吹き飛ばされた、
 円は最終的に直径約25m位にまで広がった。

 「くっそなんだこれ」

 俺が円の中に入ろうとすると…

青星
 「いかん!」

 青星さんが止める!

 「え?どうして」

 青星
 「このサークルの内側には侵入できん」

パフィル
「ほほほ、そうよ…マイミュージック『黄金氷の王冠』この領域は主が認めないモノが侵入すれば黄金の氷により串刺しよ…」

 「くっそ!」

パフィル
「さらに支援魔法、遠距離攻撃なども不可よ」

 「何もできないのか…」

パフィル
「さあ、アクアさんあなたには更なる効果をお見せしましょう…」

そういうとパフィルは腕を上げた、
すると…

パキパキ

氷は忽ち人型となって3人の黄金の氷で出来たパフィルが…

パフィル
「私たちから逃げれるかしら…」

そういうと氷のパフィル3体とパフィルが同時に攻撃を仕掛ける。

アクア
「この様な人形に!」

 必死に交わすが4対1では攻撃を回避しきれていない。

パフィル
「ふふふ…少しずつ削ってあげますわ」

アクアさんも反撃を試みるが全て攻撃が当たらない…

「なに方法は!」

 青星
 「落ち着け!こういう時に焦っては何も好転しない…このサークルさえ…そういって懐からメガネ様なものをだし奥義ネオアナライズ!」

 青星さんがスキルの解析を始めた時に…

ゲンゾウ
「おーい!ちょっと手伝ってくれ」

 後ろの岩場から声が聞こえてきたのでそちらを見るとゲンゾウさんがアネゴの拘束を剥がそうとしていた。
 俺は解析は青星さんに任せてアネゴの所へ急ぎ二人がかりでなんとか拘束を解除した。

アネゴ
「ごめんなさい」

 「いえ、無事でなにより」

アネゴ
「アクアは!」

 「あそこです…」

ゲンゾウ
「あの黄色の氷は」

 「結界みたいなものらしくて中に入れなくて」

アネゴ
「私が拘束さえされてなければ」

 「今青星さんが解析してます」

 俺達は急いで青星さんのとこに向かうと…

青星
 「これは解除はできないな…」

 「くっそ何もできないのか」

 青星
 「いや、何もできないわけではない」

 「何か助ける方法が」

 青星
 「魔法や攻撃は通らないが味方へのアイテムは使用可能らしい」

 「でも今の手持ちのアイテムだと回復くらいしか」

ゲンゾウ
「儂も回復アイテムくらいしか残りが…」

 青星
 「とにかく回復を」

 俺達はゲンゾウさんのスキルで回復アイテムの効力を強化してアクアさんに使う。

アクア
「主達すみません!」

パフィル
「なんですの!邪魔しないで」

とりあえず受けたダメージはすぐ回復するがこれではジリ貧だ。

アネゴ
「まずいわね…」

 「そうですね、回復アイテムもあまり…」

アネゴ
「そこじゃなくて時間よ」

 「あ!」

このダンジョンの残りのタイムがあと10分を切っている。

アネゴ
「このままじゃ時間切れで…」

 「まずいな」

ゲンゾウ
「…」

ゲンゾウさんが無言で前に進み…

ゲンゾウ
「クリス…頼む力を貸してくれ」

そういって異国の絵画を出した。

 「ゲンゾウさんそれは」

ゲンゾウ
「この絵の効力でステータスが上がるはずだ」

 「せっかく手に入ったのに」

ゲンゾウ
「もっと大事なモノがあると気づいたからな」

そういってスキル効果を上げてアクアさんに使おうとした時…

青星
 「目に曇りがなくなったか…ゲンゾウ、今こそ我が最終奥義を授けよう」

ゲンゾウ
「最終奥義!?」

 青星
 「もう一回小刀に憑依してくれ」

 「わかりました、スピリットポエム!」

 青星さんを小刀に書き留めると…

青星
 「ゲンゾウいくぞ…」

ゲンゾウ
「はっ!」

 青星
 「物に宿り魂よ…我が友となり…我に助力せよ!最終奥義!アルケミストクリーチャー」

 小刀を通してゲンゾウさんの手から光が発せられ異国の絵画に流れて行く。

ゲンゾウ
「これは!根こそぎMPが持ってかれる!」

そして光が消えた時…

青星
 「はあ、はあ、どうだ」

ゲンゾウ
「何がおこったのだ…」

ガタ

次の瞬間…

異国の絵画が動き出した…
そして!動き出した。

 青星
 「成功だ!これぞ我が奥義!アイテムを仲間とする秘術」

ゲンゾウ
「なんと!」

 青星
 「今はこんなだが、仲間のモンスターと同じ扱いだからレベルも上がる」

 「なんとも規格外な技だな」

 青星
 「今出来ることは、簡単な指示とアイテムとして使用しても無くならない位だが…」

ゲンゾウ
「十分です!師匠」

 「異国の絵画の効果ってランダムでステータスを上げだったか」

 俺が言うと絵画の中の女性が頷いた。

 「え!?今中の人動いたぞ」

 青星
 「簡単なコミュニケーションは可能だとおもうぞ」

 「はあ…」

ゲンゾウ
「おお!」

 「だったら…異国の絵画さん!ステータスなのですがランダムじゃなくて、アクアさんの器用というか命中率あげれませんか」

 少し悩んだ感じだったが…
異国の絵画が光出してアクアさんの所へ飛んでいき少し小さきなり腕に張り付いた。
すると…

ズバ!

 今まで当たらなかったアクアさんの攻撃がヒットした!

アクア
「これは!」

 「アクアさんそれで攻撃が当たるはずだ!」

アクア
「ほんとですか!」

 「いけ!アクアさん」

アクア
「わかりました!任せて下さい」

 反撃が始まる!

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