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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

民芸店の昔話13

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「イタタ、まさかあんなトラップがあるとわ」

アクア
「あれじゃ迂闊に近づけませんね」

アネゴ
「う~ん」

ゲンゾウ
「ぐぬぬ」

ヨッジー
「こうなったら何度かチャレンジするしか」

 「そうだな」

しかし…その後何度かチャレンジしたが失敗を繰り返し、
パフィルの冷たい笑いを何度も見た…

青星
 「これでは埒が明かない少々作戦を考えた方が良いのでは?」

 「ですね…」

ヨッジー
「これほとんど運ゲーだろ?作戦も何も」

 青星
 「ふむ、要は罠が問題なのだろう?」

 「そうですね…罠を解除するとか俺達は盗賊もないので無理ですし」

ゲンゾウ
「儂は盗賊からの派生だがそっち系の技はとってないな…」

 青星
 「お主の道具で何か役に立つモノはないか?」

ゲンゾウ
「儂の作った道具ですか…」

そういってゲンゾウさんが自分のお店にあったアイテムを出して探している。
 元々民芸品だったので置物みたいなものが多いが、ゲーム様にいろいろな効果が付与されてる。

 和傘
 水系の攻撃を数回防ぐことがでる。

 鷲の人形
 使うと風属性のスキルの威力上昇、数回使うと消える。

 藁の子供人形達
 使用すると一度だけPTを罠から身を守ってくれる。

 !

 一同
 「それだ!」

 「その藁の子供人形達を使えばいける!」

ヨッジー
「それを複数使えば…」

ゲンゾウ
「これは1個しかないの~」

 「お店で補充すれば…」

ゲンゾウ
「これは在庫がそんなになくての」

アネゴ
「ふむ~」

 青星
 「ふむ~それなら作るしかないな」

ヨッジー
「ふむ、どれどれ…これは小道具のジャンルか…」

 「!」

アクア
「確か主が小道具では?」

 「でも!俺全然初心者だよ、ちゃんと習ったわけじゃないから」

ヨッジー
「確かこのゲームって生産はほぼリアルと一緒だよな?」

アネゴ
「教えることができそうな師匠がココにいるわね」

アクア
「ガンバです!主」

ゲンゾウ
「よし!時間が無いいくぞ!」

 「えええ!俺の意思は」

ずるずると引きづられてお店の工場へと連れて行かれるのであった…


~店内~

ゲンゾウ
「違うわ~~~!」

 「すみません!」

 現在俺は鬼の生産指導を受けている…

ゲンゾウ
「何度言ったらわかるんじゃ!丁寧にスピーディーに!」

 「はい!」

 小道具の製作はリアルと同じく材料を組み立てるという形なので、
 丁寧に作り上げるかでその価値が変わってくる…

ゲンゾウ
「そんなんじゃ!またゴミになるじゃろ!」

 「はい!」

ううう小道具製作のスキルなんて獲るんじゃなかった。

ゲンゾウ
「もっと器用にやるんじゃ!そんなんじゃ女にもモテんぞ」

 「それは関係ないんじゃ」

ゲンゾウ
「そんなことはない!器用なお蔭でクリスとも…」

 「はい?」

ゲンゾウ
「なんでもないわい!さっさと作れ!」

それから1時間ノンストップで作り続けなんとか8個作ることが出来た。

アクア
「主!ご苦労様です」

アネゴ
「おつかれ」

ヨッジー
「大変だったな…」

 青星
 「ふむ、まあこれだけあったらなんとかいけるか…」

ゲンゾウ
「儂なら20はいけるのだが…スキルさえ持っていれば、しかしだ折角のスキルがそのままでは勿体ない!坊主これが終わったら礼にお前を鍛えてやる」

 「えーー」

 嬉しくない…
ちなみに俺のスキルはこの短時間で昇華されていた。

 小道具製作序⇒昇華:小道具製作 壱
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