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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

民芸店の昔話5

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それから会場を後にして適当にぶらついていると見覚えのあるお店があった。

 「吉井あそこいこう」

 吉井
 「お!包丁とか売ってる鍛冶屋か」

 俺達は店内に入ると観光客用のペーパーナイフや実用的な包丁、おろし金などが置いてあった。

 店員
 「いらっしゃい、見てってね」

そこにはゲーム内で見た人にそっくりな店員さんが居た。

 吉井
 「このペーパーナイフ買うと…ゲームで投げナイフに変わるチケット…お得だ!」

 普段絶対に使わないだろうペーパーナイフを安い!といって即買!
 後で後悔しなければ良いが…

吉井
 「すみません!これ下さい!」

 店員
 「はい!いらっしゃい」

 吉井がお金を払っている時に…

「すみません。このチケットなんですが」

 店員
 「お、この前の面白いお客さんだね」

なんか恥ずかし!

 「そんなに面白かったですかね…」

 店員
 「そりゃ~剣が石食べるなんてね」

 「まあ、そうですよね」

ちょっと恥ずかしい。

 店員
 「この前はいっぱい買ってくれたからコレおまけね」

そういって小さなおろし金をくれた、
ちなみに特典としてゲーム内で使えるおろし金のチケットを入手した。

 吉井
 「ふふ、楽しみだぜ」

 「次は…ちょっと気になるとこがあって、この裏通りにある民芸屋なんだが」

その時店員さんが…

店員
 「あ~あそこはやめた方が良いかもしれないよ」

 「そうなんですか?」

 店員
 「あそこの店主がいろいろ問題ある人で、昔なんかあったせいか頑固者でお客さんどころか近所の人も寄り付かないんだ」

 吉井
 「よくそれで生活できますね」

 店員
 「腕は良いからな~職人仲間がその爺さんから仕入れて転売して生計立ててるって話だが」

 吉井
 「どうしてお前はそんなところに行きたいんだ?」

 俺は吉井にそこで見たアイテムのことを言うと…

吉井
 「よし、すぐ行こう」

 変わり身早え~~~

そして俺達が店の前に行くと店は昼間だというのにカーテンが閉まっており、
 暗い…

「やってるのか?」

 吉井
 「おい、あそこに入ろうとしてる人が…:

そこには二人組の男が店に入ろうと…

???
 「なんじゃい!用が無いなら帰れ!」

その時、店の中から大きな声がしてお客は逃げて行った…

吉井
 「思った以上にハードだな……」

 「うん…」


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