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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

民芸店の昔話2

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「すまなかった…本当に」

アクアさんの手を握っているのはここの店主だろうかお爺さんだ。

アクア
「あの~すみません、私クリスさんじゃないんですけど」

 ???
 「え?!そんな…そうか…そうじゃな…こんな昔のままなわけないか」

そう言って手を離し又奥へと戻ろうとしている。

 「あの…」

 店主
 「儂の勘違いだ…すまん」

 「お店の商品なんですが」

 店主
 「売るものは無い、帰れ」

 「え?」

 店主
 「無いと言っておるじゃろ!帰れ」

あまりの迫力に俺達は外へ出た。

 「なんなんだよ!一体あの爺さんは」

 俺が怒っていると……

アクア
「確かに怖い感じですが、悪い人ではないと思いますよ」

 「どこがだよ!頭ごなし怒りやがって」

アネゴ
「きっと彼にもいろいろあるのよ」

 「だからって八つ当たりされたら堪んないよ」

 先生
 「あれ位の歳なると頑固になるもんじゃ」

 「なんで俺が悪い感じに…」

その後、取りあえず良い時間になったので俺はログアウトして観光の続きは又今度となった。

 ~とあるオフィス~

 女上司
 「ええ、分かりました……では今週のイベントにお邪魔します」

 相手はどうやら今回のイベントの担当者のようだ。

 女上司
 「ええ、イベントエリアは今日も混雑しておりますし…はい、今週末にはきっと集客は見込めると思います。」

 女上司
 「左様ですか、もう既に効果は出ていると…いえいえ、みなさんの対応が良いからで…はい、では今週末お会いできることを楽しみにしています…はい、では失礼します」

 電話を切ると…

女上司
 「今週末のイベントの販促物は出来てる?連動イベントもしっかり確認しなさい」

 社員
 「はい!」

 女上司
 「あと、プレイヤーの感想も纏めなさい」

 今回はビジネスに徹しなくては…


~学校~

 吉井
 「おっす!イベントエリア行ったか?」

 高木
 「ああ、なんか商売の匂いがプンプンするんだが」

 吉井
 「まあ確かにそうだがいろいろ面白そうだぜ、今週末には連動イベントがあるみたいだぜ」

 高木
 「ほ~丁度ペアの食事券当たったし行くか?」

 吉井
 「…嬉しいけど、そういうのは普通彼女とかといくもんだろう…!俺はその気はないぞ!」

 高木
 「…じゃ一人で食べる」

 吉井
 「うそうそ!冗談だって、じゃ日程決めようぜ」

 ~民芸店~
 観光客
 「すみません~」

 「……」

 観光客
 「あれ?おかしいなココも対象店のはずなのに」

そういって帰って行く観光客…

店主
 「ふん、やっと帰ったか…貞夫が会長じゃなければ断ったが……早くおわらんか」




こうして俺達と女上司、店主は現実で交差することになる…
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