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第6章 街の灯は燃ゆる~悠久の時に諍いし者~

先生VSまんじゅう

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先生
 「なぜじゃ!なぜ!」

NPCアサポン
「危険物の持ち込みは禁止ぽん」

マスコットキャラのこと動く温泉まんじゅうアサポンと剣のどうでもいい争いが続いてる…

アクア
「主!ここは私が押さえておくのでアネゴさんと温泉を楽しんできてください」

 「いや…でも」

アクア
「大丈夫です!」

そう言われて俺はアネゴと温泉の施設へ入った…

先生
 「なぜじゃ!なぜだめなのじゃ!」

 背後で叫び声が聞こえるが…
温泉施設に入ると中は旅館のようでNPCが現れて。

NPC
「ご入浴ですか?お食事ですか?」

 「えっと入浴で」

NPC
「では二人200Gとなります」

アネゴも1人扱いになるのね…

NPC
「では女性はこちらで、男性はこちらです」

アネゴ
「へ~おもしろいそうね…じゃあ後でね」

NPC
「あ、お客さんこれお風呂後に抽選にチャレンジできますので」

そういってクーポン2枚くれた。

ちなみに温泉は無色透明で入ると体力常時回復(中)の効果が付いた、
なお男湯の隣から…

女性プレイヤー達
 「温泉に鯛!」
 「え?!イベント」
 「茹で鯛!?料理」
 「え!?しゃべるの!」

というちょっとした騒ぎ声が聞こえたが…
聞かなかったことにしよう…

それから数分後…

俺は温泉から上がると丁度アネゴもやってきた。

アネゴ
「あら、丁度良かったわね」

 「そうみたいですね」

アネゴ
「温泉良いわね、ハマりそうよ」

すると同じく出てきた女性プレイヤーが…

女性プレイヤー
「あら!鯛ちゃんさっきは面白かった!水があんな風に動くなんて!」

アネゴ…スキルで温泉の水でいろいろやったのか、温泉で遊んではいけません!

アネゴ
「いえいえ、楽しんでもらえてよかったわ」

 女性プレイヤー
「あら?あなたがこの子の主さん?」

 「ええ」

 女性プレイヤー
「そうなんだ、これ楽しませてくれてありがとコレお礼」

そういってクーポンをくれた。

 「そんな悪いですよ」

 女性プレイヤー
「いいの、気にしないで」

そういって行ってしまった。

アネゴ
「せっかくだから使いましょう」

まあ、せっかくだし…
俺はカウンターでクーポン券を渡すと…

NPC
「3枚ですね、こちらを3回まわして下さい」

 目の前にガラガラが現れた!

 「じゃ いきますよ!」

 俺は勢いよく回すと…

カランカラン

白い玉

 NPC
 「あら、残念はずれのフルーツ牛乳よ」

もっかい!

 白

アネゴ
「この飲み物は何?」

 「俺の故郷では風呂上がりに飲むものです」

アネゴ
「そうなの?頂いても良い?」

 「どうぞ」

 俺はキャップを外して渡すと…

アネゴ
「頂くわね」

 一口飲んだ瞬間!

ピカン!

 鯛の目が光った!

アネゴ
「こ、これは!最高よ!」

そう言って2本目も飲んでしまった!

アネゴ
「あら!ごめんなさい…しかしこの酸味とまろやかさ!たまらないわ!驚きよ!」

 器用に瓶を一気飲みする鯛に周りの観衆の方が驚いているのだが…

「それは良かった」

アネゴ
「あと!1回も是非コレで」

 「まあ、たぶんソレだと思いますよ」

 俺は勢いよく回すと…

赤!

 NPC
 「おめでとうございます!1等ペア温泉入浴券とランチ無料券です」

 「おおお!」

アネゴ
「ちっ!」

 !?鯛が舌打ち!

とりあえずリアルでの入浴と昼飯のタダ券が貰えた!ヨッジーといくかな…
そんなこんなで外にでると…

アクア
「先生だめです!」

 先生
 「離せ!この饅頭を斬る!」

まだやってたのか…

何気に人だかりになってるので慌てて駆け寄ったその時!

パサ

 アクアさんのフードが取れた!
 当然のことながらアクアさんの顔が!

プレイヤー
「おい!姫騎士だぞ!」
 「え?!マジ!」

ちょっとした騒ぎに!

 「やばいアクアさん逃げろ!」

そういってアクアさん達と町中を走り回る!
 一部のプレイヤー達が追ってくる!俺達は逃げ回り裏路地へ!

アネゴ
「あそこに逃げましょう」

そこには薄暗いお店?みたいなものがあった。
 俺達はそこへ逃げ込む!

 「巻いたかな?」

アネゴ
「ええ、なんとか」

アクア
「すみません」

 「アクアさんのせいじゃないよ先生のせいだ」

 先生
 「儂は!温泉に入りたかっただけじゃ!」

そんなやり取りをしてると…

NPC
 「いらっしゃい…」

 !?

のっぺらぼうのNPCが現れた!

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