戦隊好き(悪)OLの異世界ダークヒーロー伝

DAI!!

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その言葉は己を正当化する為か、己の信念を貫く為か

悪道3

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「ええと…君はマオさんね、ここの出身じゃないけど保証人がいると」

「はい」

「えっと志望動機が…新たに生まれ変わろうとしているこのレッドエリアの貢献、民の役に立ちと…」

「はい!」

「ふむ~しかしよそ者がそんなに役に立てるかね」

「私は前に情報整理などの職務をやった経験もありますので、書類整理、計算や集計などが得意です」

「ふむ、ある程度の経験はありと…この町にはどういった経緯で?」

「私は様々な町を旅してきましたが、この町の美しさに感銘を受けまして是非この町を拠点にしようと思いギルドの仕事をしながらここで暮らしています」

「ふむ、ギルドということは冒険者…マオ?もしや君はあの中央エリアで孤児院を救ったマオさんか」

「はい、ご存知なのですか?」

「当たり前だ、君の事は知らせでこのリークで見たんだ」

そこには先日騎士が見せてくれた掲示板の様なモノが見えた。

「そうなんですね、あれは皆で力を合わせて」

「ふむ、採用だ!」

「えええ?!」

「君みたいな人材であれば問題ない!さっそく明日から働いてくれ」

「え!?あの、そのありがとうございます」

「いや、こちらこそ頼むよ」

「はい」

その後、合否の判定を待たずして書類にサインして採用は決定、明日から出勤となり今日は帰っても良いと言われた。

「なんじゃ?良かったではないか」

「そうなんですけど」

「早くレンゴウからシスターの居場所の情報を探らねばならんのだろ」

「そうですね、よし!明日から頑張ります」

「うむ」

その頃役所では…

「良い人材が見つかりましたね」

「ああ、まさかあの話題の冒険者が職員になるとは」

「レッドの民の中には我らに懐疑的なモノも多い…うまく使えれば」

「ですね」

不敵な笑いが部屋に響いた…

その日は宿に帰ると女将さんが待っており、結果を報告すると夕飯の仕事後に合格祝いをしてくれた。こちらのお祝い風習なのか魚と肉を赤い塩の様なモノで包んで焼いた日本でいうところの塩釜焼みたいなモノを作ってくれ、更に秘蔵のハービーという蜂蜜酒に炭酸を割ったもので乾杯した。

~翌日~

「さて!頑張りますか」

「うむ、目的を忘れるなよ」

「ピー!」

「はいはい」

気合を入れて職場に向かったのだが…

「あんたが新人?この書類まとめておいてね、あとお茶」

「はい!」

行き成りお局さんみたいのに!目つけられました(涙)

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