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その言葉は己を正当化する為か、己の信念を貫く為か

悪道10

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ふふふ 良い気味ですわ。
あのおバカさんは今頃牢屋の中~ふふふ
今日はお父様も来ているらしいし、その無様な姿を拝みに参りましょう。
待っていなさい…マオ、この私ラフティンが貴方を慰めてあげる。

そう言ってラフティンはマオの居る施設へと向かっていた。


トントン

「失礼します」

「何か用か?」

「はい、例の件が仕上がりましたので…」

「ほう…」

「初代の遺伝子を一部の兵士に投与した結果、正確に難はありますが各一人ずつ成功しました」

「よしよし、これで我が手駒として…」

「これより戦闘実験に入ります」

「ほう、相手は」

「例の犯罪者を使おうかと思いまして、既に準備は出来ています」

「ほう、面白い見世物だな」

トントン

「誰だ」

「私ですわお父様」

「ラフティンか入れ」

「お父様この度はありがとうございます」

「…ああ、あの職員の事か」

「ええ、お蔭で素晴らしい職場に戻りました」

「そうか、そうだラフティンこれから面白い見世物があるのだが見て行かないか」

「見世物ですか…それは楽しみですわ」





地下牢

「総帥そっちにシスターは居ます?」

「いんや、兵士すら見つからないな~」

「ピィー」

カタカタ

「ですか~出口はも見当たらないし、困ったわね」

脱出したあと投獄されてそうな牢屋を探しているが、私が閉じ込められたのが牢屋で無くガラクタ置き場だったこともあって、どうやら牢屋から離れた場所だったらしく兵士達すら居ない所だった。

「お?」

「どうしました?総帥」

「シ!あれを見るのじゃ」

そこには何もない施設に相応しくないほど厳重に兵士達が警備している扉が見えた。

「怪しいですね~」

「うむ」

「ピィーピィー!」

「ほうほう、それが良いじゃろ」

「カイザーは何て?」

「僕が分身して囮を」

「なるほど、さっき私を助けた時みたいにやるのね」

「ピィー!」

そういうとカイザーは分裂して扉の方へ突撃していく。

「おい!あそこに魔物がいるぞ」
「ラッキーゴールデンか~倒したいとこだが」
「バカ、持ち場を離れるな」

兵士達は見向きもしない。

「ふむ~これは今までのゴロツキとは違うの~怪しい」

「ここは戦うしかなさそうね」

「うむ、じゃがお前さん封印状態で…」

すると、トントンと私の肩を叩く舌が

「うん?どうしたの」

すると箱の中から草を取り出す。

「これは?」

するとまた箱の中からペンを取り出し。

じょうたい いじょう これ なおす

「ほうほう、状態異常を解除できる薬草か」

「ありがとう、で これはどうやって使うのかしら?」

くう

「へ?そのまま」

「うむ、通常は煎じて飲むのだが時間がないからの」

「えっと…大丈夫かしら」

「つべこべ言わず食え!」

「は~い」

味の感想、パサパサする…苦い…もう一杯なんて言えるか!まずい。

「ふむ、どうやら封印が解除になったようだの、折角だったらその人食い箱の怪人化もしておいた方が戦力になるんじゃないかの?」

「そうですね!」

突撃の前に怪人化ね!
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