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その言葉は己を正当化する為か、己の信念を貫く為か
悪道5
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「丁度休み時間ね、失礼します」
そう言って上司さんは行ってしまった。
「ふむ、私もそろそろ戻らねば…ではマオ君また」
「はい、わざわざ有り難うございました」
そういってフレミィさんは出て行ってしまった。
すると…
「すごいわね!スカッとしたわ」
「うんうん」
たぶん同じ管轄と思われる子達が私のとこにやってきた。
「そんなことは」
「すごいわよ、あれだけの量をあんな短時間で計算しちゃうなんて」
「それに!あのラフティンさんの顔思い出すだけで笑えるわ」
「はあ」
皆から嫌われてるのね…
「あれってスキルですか?」
「いえ、スキルではないですよ」
「それじゃ、私たちにも出来ます?」
「出来ると思いますけど」
「教えてもらえない?」
「構いませんけど」
「講演料とか」
「別にいりませんよ」
「ほんとに!そうだ!お礼も兼ねて歓迎会しましょう、マオさんはどこか行きたいお店とかある?」
「いえ、私この町に来て間もないので」
「それだったら、どこがいいかしら?」
「そうね、サルニア亭はどお?」
「良いわね!あそこだったらいろいろあるし、あそこならいろいろ買い物する場所もあるからついでに案内するわ」
「良いんですか?」
「もちろん!」
「うん、賛成!」
「おもしろそうね、私も行ってあげましょう」
「!」
ドアの向こうから声が!そこにはラフティンさんが!
「忘れ物取りに来たら面白そうな話をしてるじゃない、歓迎会とショッピングでしたっけ御付き合いして差し上げますわ」
いやーーー!御呼びじゃない方が!
結局誤魔化しきれず仕事後にみんなで行くことに…幸いなことは計算方法を教えることは聞いてなかったこと位だろうか。
~ショッピング街~
「あそこがいつも使ってるアクセサリーショップよ、見ていきましょう」
さっきから自慢話ばかりで非常につまらない…
「いらっしゃいませ、これはラフティン様」
「ほほほほ、新作はあるかしら」
「はい、こちらに」
「まあ、素敵私にピッタリね…それにしてもあなた飾りっ気もなにもないわね」
「あまりそういうモノには興味が無くて」
「ほほほ、そうよね~あなたには似合わないわよね」
昔からアクセサリーとかは興味ないのよね、そんなの買うなら新作DVDを!
「そうだ、私が買って差し上げますわ…そうね~コレがいいわ!」
そう言って渡されたのは小さな木の実を紐に通しただけのネックレス、
値段も物凄い安かった。
「あ、ありがとうございます」
「ほほほ、良いのよ~私に感謝しなさい」
うざい!
その後、食事を一緒にしたけれども終始自分の凄さをアピールする話でうんざりした。
そんな内容だから食事は早々に切り上げられ解散となった。
「おや?お帰り今日は歓迎会だったのかい?それにしては早い気もするけど」
「女将さん~ちょっと今日は付き合って下さい」
「え、ええ」
ああ、やっぱり女将さん優しい~どこかの上司とはえらい違いだ。
その後、お店の手伝いを女将さんに愚痴を聞いてもらった。
「なるほどね~まあ良くあることね」
「ですです、わかってはいるんですけど」
「気にしないで上手くあしらうのが一番よ、それか…」
「それか?」
「徹底的にやってしまうかね」
「なるほど」
現実なら上手くあしらう方が良いのだけど、どうせ長居するつもりないしあんなの相手してる場合じゃないしね。
女将さんからのアドバイスを噛みしめながらその日は早めの御開きとなった。
「なんじゃ?あんな奴は闇討ちすれば良いでわないか」
「総帥…」
「なんじゃ!その冷たい目は」
「こんなこと会社ではよくある事なんです、その度に闇討ちしてたら切りがないですよ」
「そ、そうか」
「まったく」
「ふん!儂はOLなんかやったことないから知らん!」
一瞬OL姿の総帥を想像して笑い出しそうになった。
「ピィー!」
「うん、カイザーは今日何してたの?」
仕事場にカイザーを連れて行くわけには行かないので自由にしていいと言っておいたのだけど。
「ピィ―ピィ―ピピピ」
なんか元気良く飛び跳ねている。
「ふむ、どうやら特訓をしていたようじゃな」
「へー偉いね!カイザー」
「ピィー!」
「明日からも頑張るじゃと」
「そっか!お互い頑張ろうね」
こうして初出勤は終わった、早くシスターを助けないと…
そう思いながら眠りについた。
そう言って上司さんは行ってしまった。
「ふむ、私もそろそろ戻らねば…ではマオ君また」
「はい、わざわざ有り難うございました」
そういってフレミィさんは出て行ってしまった。
すると…
「すごいわね!スカッとしたわ」
「うんうん」
たぶん同じ管轄と思われる子達が私のとこにやってきた。
「そんなことは」
「すごいわよ、あれだけの量をあんな短時間で計算しちゃうなんて」
「それに!あのラフティンさんの顔思い出すだけで笑えるわ」
「はあ」
皆から嫌われてるのね…
「あれってスキルですか?」
「いえ、スキルではないですよ」
「それじゃ、私たちにも出来ます?」
「出来ると思いますけど」
「教えてもらえない?」
「構いませんけど」
「講演料とか」
「別にいりませんよ」
「ほんとに!そうだ!お礼も兼ねて歓迎会しましょう、マオさんはどこか行きたいお店とかある?」
「いえ、私この町に来て間もないので」
「それだったら、どこがいいかしら?」
「そうね、サルニア亭はどお?」
「良いわね!あそこだったらいろいろあるし、あそこならいろいろ買い物する場所もあるからついでに案内するわ」
「良いんですか?」
「もちろん!」
「うん、賛成!」
「おもしろそうね、私も行ってあげましょう」
「!」
ドアの向こうから声が!そこにはラフティンさんが!
「忘れ物取りに来たら面白そうな話をしてるじゃない、歓迎会とショッピングでしたっけ御付き合いして差し上げますわ」
いやーーー!御呼びじゃない方が!
結局誤魔化しきれず仕事後にみんなで行くことに…幸いなことは計算方法を教えることは聞いてなかったこと位だろうか。
~ショッピング街~
「あそこがいつも使ってるアクセサリーショップよ、見ていきましょう」
さっきから自慢話ばかりで非常につまらない…
「いらっしゃいませ、これはラフティン様」
「ほほほほ、新作はあるかしら」
「はい、こちらに」
「まあ、素敵私にピッタリね…それにしてもあなた飾りっ気もなにもないわね」
「あまりそういうモノには興味が無くて」
「ほほほ、そうよね~あなたには似合わないわよね」
昔からアクセサリーとかは興味ないのよね、そんなの買うなら新作DVDを!
「そうだ、私が買って差し上げますわ…そうね~コレがいいわ!」
そう言って渡されたのは小さな木の実を紐に通しただけのネックレス、
値段も物凄い安かった。
「あ、ありがとうございます」
「ほほほ、良いのよ~私に感謝しなさい」
うざい!
その後、食事を一緒にしたけれども終始自分の凄さをアピールする話でうんざりした。
そんな内容だから食事は早々に切り上げられ解散となった。
「おや?お帰り今日は歓迎会だったのかい?それにしては早い気もするけど」
「女将さん~ちょっと今日は付き合って下さい」
「え、ええ」
ああ、やっぱり女将さん優しい~どこかの上司とはえらい違いだ。
その後、お店の手伝いを女将さんに愚痴を聞いてもらった。
「なるほどね~まあ良くあることね」
「ですです、わかってはいるんですけど」
「気にしないで上手くあしらうのが一番よ、それか…」
「それか?」
「徹底的にやってしまうかね」
「なるほど」
現実なら上手くあしらう方が良いのだけど、どうせ長居するつもりないしあんなの相手してる場合じゃないしね。
女将さんからのアドバイスを噛みしめながらその日は早めの御開きとなった。
「なんじゃ?あんな奴は闇討ちすれば良いでわないか」
「総帥…」
「なんじゃ!その冷たい目は」
「こんなこと会社ではよくある事なんです、その度に闇討ちしてたら切りがないですよ」
「そ、そうか」
「まったく」
「ふん!儂はOLなんかやったことないから知らん!」
一瞬OL姿の総帥を想像して笑い出しそうになった。
「ピィー!」
「うん、カイザーは今日何してたの?」
仕事場にカイザーを連れて行くわけには行かないので自由にしていいと言っておいたのだけど。
「ピィ―ピィ―ピピピ」
なんか元気良く飛び跳ねている。
「ふむ、どうやら特訓をしていたようじゃな」
「へー偉いね!カイザー」
「ピィー!」
「明日からも頑張るじゃと」
「そっか!お互い頑張ろうね」
こうして初出勤は終わった、早くシスターを助けないと…
そう思いながら眠りについた。
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