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恋もあっていいんじゃないかな

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「嫌じゃなかったら、だけど、俺と付き合ってもらえない、か。」

…10秒固まって、

『えぇぇぇえぇ!?』
「うるさいぞ」
『急に冷めるね?なに?え?どういうことよ』
「いや、なんていうか、ちょっと昨日のこともあって、お前に惚れたっていうか。」
『え、そんな、一夜で惚れる?そんなことってある?てかアリなの?』

前から好きだった私にとってはそりゃ嬉しいことだけど、昨日の出来事で惚れられたって言われたらなんか体目的みたいで嫌じゃない…。

「多分てかきっと、俺ずっと前からお前が好きだった。だから、高校とかでお前のこと好きになった男がいたらその男脅してたし…。」
『え…?だから私高校三年間彼氏出来なかったの?』
「…まぁそうなるな。」

『……ふざけるなぁぁあぁぁ!!私の高校生活をなんだと思ってるの!?』
「だって、なんか嫌だったし、それに彼氏できたらもうお前俺と会ってくれない気がしたから…。」
『そんなわけないでしょ!ていうか告白されても付き合ってないし!私 真斗のことずっと好きだったし!』

「は?」
『え?』

…何言ってんだ私ぃぃい!

『いや、これは、その、なんというか場に流された、みたいな?』
「そうか、お前も好きだったのか。」

ニヤニヤしつつ見てくる真斗にイラつきながらも、でもやっぱり好きだって思っちゃって。認めざるを得ないじゃない。

『そうよ!好きよ!何か悪い?』
「いや何も悪くない。良かったお前に嫌われてなくて。」

なんて言いながら抱き締めてくる。やっぱりこいついい匂い。なんて言ってる場合じゃない。

「さて、昨日酔って覚えてないならもう一回やるか!」

なんて言いながらベッドに逆戻り。

『いや…!いいって!大丈夫!間に合ってる!体疲れてるから、ね?』
「生憎、もう俺は我慢できない。」
『ぎゃあああああ』

なんて叫んでももう遅い。キスの雨が降ってきた。結局第2ラウンド突入、ってね。

───────────────
    まぁ恋ってのは、こんなことから始まってもいいんじゃないかな?
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