俺のまわりが思春期なんだが

第1話【日常】

  世の中には不平不満で溢れかえることばかりだ。
そんなことを常に考えながら俺は生きている。

  なぜ他人にはいるのに自分にはいないなか。
いないと言っても彼女の話ではない、妹がおるか、否かの話である。

  俺の家には妹がいる。しかしいないに等しい。
それは妹という皮をかぶった化物だからだ。

俺は、どちらかというと妹より弟の方が欲しかった。
その理由は物語が進むにつれてわかるであろう。

『と、前置きはこのくらいにしてストーリーを始めようか...』

「今なんか言った？」

「いや、なんも言ってないよ」

「そうか...」

  危ない、危ない高校入ってすぐにできた友達の前でいつもの癖で独り言を言ってしまった。

  人前では避けなければ、もし聞かれたら惹かれてしまう。
    
  そうなればボッチ確定！なぜなら...

「で、昨日見たアニメがなんて？」

「いや、ヒロインのキャラの性格がかわいくて、しかもそのキャラの声優が俺の好きな人っていうな」

「うわぁ...ゴミ声優な。」

「おい、やめろ！俺のことは貶してもいいけどあっちゃんだけは貶すな！」

  そう、俺は世間一般にいうオタクというやつである。

主に恋愛系やハーレム系が好きである......