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第一章(1)
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地下鉄を降り、地上へ向かって伸びる長い階段を上がっていく。
初夏の日射しの眩しさに目を細めた由季が、降り立ったのは赤坂。
今回の取材先の会社の所在地である。
「おーい、由季! こっち、こっちっ!」
手を振ってくるのは、編集者の南さつき。
同じ癖毛でありながら、どうしたらそんなに綺麗にヘアスタイルを整えられるんだろうと会うたびに思う。
同じ癖毛仲間として、アドバイスを色々ともらったんだけど、由季はいまだに自分の髪と和解できず、毎日悪戦苦闘の日々を送っているのに。
フリーライターの由季が駆け出しの頃から、さつきとはよく一緒に仕事をさせてもらい、今では大切なクライアントであると同時に、友人でもあった。
「……さつき。メイク、気合い入り過ぎてない?」
「え、分かる?」
「かなり」
「濃すぎるかなぁ。でも今さら化粧を直す時間もないし」
「まあ、先方も普段のさつきを知っているわけじゃないからね」
「だよねっ」
持ち前のポジティブさを発揮し、「じゃ、行こう!」と気合い一発歩き出す。
今日の仕事は新進気鋭の若手実業家へのインタビューである。
仕事はもちろん、プライベートの過ごし方を通じてリアルな人物像を明らかにする、というものである。
この企画は第一回から由季がインタビュアー兼ライターとして担当させてもらっている。
サイトのランキングでも他の記事を差し置いて、一位をたびたび獲得している、今やサイトの看板記事と言ってもさしつかえなかった。
まさかこの企画が、居酒屋でさつきと飲んでいる時の『このイケメン社長と結婚したいけど、彼女いんのかなぁ!』というさつきの絶叫から始まったとは、誰も思わないだろう。
起業家の公私に密着するという特殊性から取材相手を探すのがかなり大変だと思われたが、起業家はイベントやパーティーで社長仲間と顔を合わせる機会が多いらしく、横のつながりが意外に強い。
一人に応じてもらえれば、さらに紹介をお願いして……という風に、今日のようにメディアへの露出のない希少な起業家に取材を了解してもらえるという幸運に巡り会えたりする。
今日のインタビュー相手は、株式会社AORのCEOの草薙友哉だ。
AOR――アートオブロボットは数年前からその事業内容がたびたび話題になっているベンチャー企業だ。
AIやロボティクスで介護事業のサポートや情報管理を行っていた。しかし会社への注目度にくらべて、CEOを務める草薙友哉という人物は謎に包まれている。
事前のメールインタビューという形での記事が経済誌に掲載されたりはするのだが、顔写真がまったくと言って良いほど出回らなく、イベントへの参加もないという。
ホームページにさえ、名前と簡単な経歴のみ。
そのせいか実在する人物ではなく、会社の事業内容ともあいまって人工知能なのではないか、とまことしやかに語られる都市伝説級の人物。
今回、草薙友哉を紹介してくれた起業家も会ったことがないらしいが、AORを友哉と共に立ち上げた創業者兼役員と懇意にしているらしく、その人から取材のオッケーがもらえたのだ。こんな人物のプライベートに迫れば、どれだけの閲覧数が得られるか。
普段は由季一人で向かうことの多いこの仕事に、わざわざさつきがついてきているのは、今回の取材にかなりの気合いが入ってるのと同時に、さつき自身の強い好奇心の表れだ。
赤坂の大通りに面したオフィスビルの九階にAORの本社が入っている。
この手の取材で楽しいのは、普段接すること機会のない人々と出会えることだ。
大企業の重役や、話題の実業家などに取材という名目で出会えると同時に、その人の貴重な経験や人生訓を本人の口から聞ける。本来なら講演会でうん万円で拝聴するようなものを、だ。紙面の都合であったり、本人の希望だったりであとからインタビューに掲載できない、貴重な考えに接したりできるのも役得だ。
「ね、草薙さんってどんな人だと思う? めちゃくちゃイケメンか、渋めのおじ様。もしかしたら、十代かも! ほら、海外の大学を飛び級する天才!」
九階へ昇っていくエレベーター内で、さつきははしゃぎまくる。
こんなに呑気にしていられるのは、さつきは直接インタビューをしない、見守るだけのお気楽な立場だからだ。
――まあ、さつきのおかげで、ほどよく緊張がとけるから良いんだけど。
「どうだろう。優秀な技術者の中には人との関係を煩わしく思う人もいる……そのタイプかも。それか、本当に人工知能だったり」
「本当にそうだったら面白いけど、サイトの記事としては……うーん……人工知能って、なんか特別な見た目してるかな」
「パソコンの画面、とか?」
「それは、ばえなさすぎるから、せめて人間であって……!」
さつきは手を合わせ、そんな姿に由季は笑った。
エレベーターが九階で止まる。
扉が開けば、受付だ。AORというロゴが掲げられている。
「午後二時に草薙さんとお約束をしております、株式会社麟世社の南と島原と申します」
エレベーターの中の百面相が嘘のように、さつきはビジネスの顔で微笑む。顔立ちも整っているさつきが微笑むと、バリキャリで格好良く見える。
「お待ち下さい」
受付の女性が内線で連絡する。
「すぐ担当の者が参りますので」
グリーンのそばのソファーに座って、しばらく待っていると髪をきっちりまとめたモデルのような女性がやってくる。
「秘書の田村と申します。こちらです」
田村という女性に続いて由季たちはオフィスに立ち入る。
部署ごとにパーテーションで区切られているものの、自然光の取り入れ方やグリーンの配置のせいか、圧迫感というものをほとんど感じなかった。
男女比はやや男が多いという印象だが、女性従業員も活発に部署間を行き来している。
「こちらでお待ち下さい」
田村に会議室まで案内してもらう。
「緑野、紅茶、コーヒー、ミネラルウォーターがございますが、どれになさいますか?」
由季たちはコーヒーを頼んだ。
下座に腰かけた由季たちはやや緊張しつつ、草薙友哉の登場を待つ。
少しして田村が社名入りのエコカップをもってきてくれる。
礼を言い、緊張で渇いた口の中を湿らせつつ、待ち時間を利用して舌を動かしたりして、滑舌が良くなるとネットで見かけた運動をする。
「お待たせしました」
男性の声。
ついに、という気持ちと同時に、どこか懐かしい声を耳にした、そんな気がした。
立ち上がった由季たちが出迎えたのは、チャコールグレイのスーツを着こなす、長身に、逆三角形の均整の取れたスタイルの持ち主。
涼しげな二重の瞳に高い鼻梁。
知性と同時に、精悍さを感じさせる整った顔立ち。
かと言って、それが嫌味でないのは、男性の見せる笑顔に、品と余裕があるからだろう。
「私が麟世社の編集の南と申します。こちらが今回、インタビュアーを務めさせていただきます、島原です」
つかさが名刺を差し出し、少し遅れて由季もまた同じように名刺を取り出す。
「AORの常務取締役の司馬と申します」
「司馬……彰さん。えっと、今日のインタビューは代表の草薙さんと窺っていたんですが……」
つかさが不思議そうに尋ねると、彰は申し訳なさそうな笑顔を浮かべる。
「申し訳ない。どうにか説得して昨日の時点ではインタビューを受けて良いと言っていたんですが、今日になってやっぱり無理だと言われたんです。あ、もちろん、友哉は実在の人物ですし、ネットで言われているような人工知能でもありませんよ。私が草薙の代わりに取材を受けさせていただきます。私が弊社の営業をまとめておりますし、技術的な分野は草薙からある程度は聞いていますから、社外秘以外はできるかぎり答えさせていただきますよ」
「あ、そうだったんですね。あの、失礼ですが、司馬さんは、草薙さんとどういう関係なんでしょうか?」
「草薙と、大学の頃にこの会社を立ち上げたんです」
「共同創業者の方なんですね。でしたら良いインタビューになりそうです。ね、由季。では、早速インタビューのほうを。ちょっと」
ぼけっとしているところを肩を揺すられ、由季は我に返る。
「あっ、え、えっと……?」
「なに、ぼうっとしてるのよ。頼むわよ」
「あ、う、うん……。では、司馬さんは……」
「録音しなくて良いの?」
つかさの言葉に、由季は「そ、そうだった」とスマホを取りだそうとするが、スムーズにいかず、落としてしまう。
「すいません!」
「司馬さん、すみません。島原のほう、緊張しているようで」
つかさが慌てて取り繕う。
「だったらインタビューの前に世間話で肩でもほぐしたらどうだ、由季」
突然馴れ馴れしい言葉を使う彰に、スマホを拾い上げた由季は何と言って良いのか分からず、動きを止めてしまう。
「南さん、実は俺たち高校時代の同級生で、付き合ってたんです。な?」
「!」
由季は酸欠の魚みたいに口をぱくぱくさせ、何と答えて良いのか分からなかった。
そんな由季のことを、彰は愉快そうに目を細めて見つめていた。
初夏の日射しの眩しさに目を細めた由季が、降り立ったのは赤坂。
今回の取材先の会社の所在地である。
「おーい、由季! こっち、こっちっ!」
手を振ってくるのは、編集者の南さつき。
同じ癖毛でありながら、どうしたらそんなに綺麗にヘアスタイルを整えられるんだろうと会うたびに思う。
同じ癖毛仲間として、アドバイスを色々ともらったんだけど、由季はいまだに自分の髪と和解できず、毎日悪戦苦闘の日々を送っているのに。
フリーライターの由季が駆け出しの頃から、さつきとはよく一緒に仕事をさせてもらい、今では大切なクライアントであると同時に、友人でもあった。
「……さつき。メイク、気合い入り過ぎてない?」
「え、分かる?」
「かなり」
「濃すぎるかなぁ。でも今さら化粧を直す時間もないし」
「まあ、先方も普段のさつきを知っているわけじゃないからね」
「だよねっ」
持ち前のポジティブさを発揮し、「じゃ、行こう!」と気合い一発歩き出す。
今日の仕事は新進気鋭の若手実業家へのインタビューである。
仕事はもちろん、プライベートの過ごし方を通じてリアルな人物像を明らかにする、というものである。
この企画は第一回から由季がインタビュアー兼ライターとして担当させてもらっている。
サイトのランキングでも他の記事を差し置いて、一位をたびたび獲得している、今やサイトの看板記事と言ってもさしつかえなかった。
まさかこの企画が、居酒屋でさつきと飲んでいる時の『このイケメン社長と結婚したいけど、彼女いんのかなぁ!』というさつきの絶叫から始まったとは、誰も思わないだろう。
起業家の公私に密着するという特殊性から取材相手を探すのがかなり大変だと思われたが、起業家はイベントやパーティーで社長仲間と顔を合わせる機会が多いらしく、横のつながりが意外に強い。
一人に応じてもらえれば、さらに紹介をお願いして……という風に、今日のようにメディアへの露出のない希少な起業家に取材を了解してもらえるという幸運に巡り会えたりする。
今日のインタビュー相手は、株式会社AORのCEOの草薙友哉だ。
AOR――アートオブロボットは数年前からその事業内容がたびたび話題になっているベンチャー企業だ。
AIやロボティクスで介護事業のサポートや情報管理を行っていた。しかし会社への注目度にくらべて、CEOを務める草薙友哉という人物は謎に包まれている。
事前のメールインタビューという形での記事が経済誌に掲載されたりはするのだが、顔写真がまったくと言って良いほど出回らなく、イベントへの参加もないという。
ホームページにさえ、名前と簡単な経歴のみ。
そのせいか実在する人物ではなく、会社の事業内容ともあいまって人工知能なのではないか、とまことしやかに語られる都市伝説級の人物。
今回、草薙友哉を紹介してくれた起業家も会ったことがないらしいが、AORを友哉と共に立ち上げた創業者兼役員と懇意にしているらしく、その人から取材のオッケーがもらえたのだ。こんな人物のプライベートに迫れば、どれだけの閲覧数が得られるか。
普段は由季一人で向かうことの多いこの仕事に、わざわざさつきがついてきているのは、今回の取材にかなりの気合いが入ってるのと同時に、さつき自身の強い好奇心の表れだ。
赤坂の大通りに面したオフィスビルの九階にAORの本社が入っている。
この手の取材で楽しいのは、普段接すること機会のない人々と出会えることだ。
大企業の重役や、話題の実業家などに取材という名目で出会えると同時に、その人の貴重な経験や人生訓を本人の口から聞ける。本来なら講演会でうん万円で拝聴するようなものを、だ。紙面の都合であったり、本人の希望だったりであとからインタビューに掲載できない、貴重な考えに接したりできるのも役得だ。
「ね、草薙さんってどんな人だと思う? めちゃくちゃイケメンか、渋めのおじ様。もしかしたら、十代かも! ほら、海外の大学を飛び級する天才!」
九階へ昇っていくエレベーター内で、さつきははしゃぎまくる。
こんなに呑気にしていられるのは、さつきは直接インタビューをしない、見守るだけのお気楽な立場だからだ。
――まあ、さつきのおかげで、ほどよく緊張がとけるから良いんだけど。
「どうだろう。優秀な技術者の中には人との関係を煩わしく思う人もいる……そのタイプかも。それか、本当に人工知能だったり」
「本当にそうだったら面白いけど、サイトの記事としては……うーん……人工知能って、なんか特別な見た目してるかな」
「パソコンの画面、とか?」
「それは、ばえなさすぎるから、せめて人間であって……!」
さつきは手を合わせ、そんな姿に由季は笑った。
エレベーターが九階で止まる。
扉が開けば、受付だ。AORというロゴが掲げられている。
「午後二時に草薙さんとお約束をしております、株式会社麟世社の南と島原と申します」
エレベーターの中の百面相が嘘のように、さつきはビジネスの顔で微笑む。顔立ちも整っているさつきが微笑むと、バリキャリで格好良く見える。
「お待ち下さい」
受付の女性が内線で連絡する。
「すぐ担当の者が参りますので」
グリーンのそばのソファーに座って、しばらく待っていると髪をきっちりまとめたモデルのような女性がやってくる。
「秘書の田村と申します。こちらです」
田村という女性に続いて由季たちはオフィスに立ち入る。
部署ごとにパーテーションで区切られているものの、自然光の取り入れ方やグリーンの配置のせいか、圧迫感というものをほとんど感じなかった。
男女比はやや男が多いという印象だが、女性従業員も活発に部署間を行き来している。
「こちらでお待ち下さい」
田村に会議室まで案内してもらう。
「緑野、紅茶、コーヒー、ミネラルウォーターがございますが、どれになさいますか?」
由季たちはコーヒーを頼んだ。
下座に腰かけた由季たちはやや緊張しつつ、草薙友哉の登場を待つ。
少しして田村が社名入りのエコカップをもってきてくれる。
礼を言い、緊張で渇いた口の中を湿らせつつ、待ち時間を利用して舌を動かしたりして、滑舌が良くなるとネットで見かけた運動をする。
「お待たせしました」
男性の声。
ついに、という気持ちと同時に、どこか懐かしい声を耳にした、そんな気がした。
立ち上がった由季たちが出迎えたのは、チャコールグレイのスーツを着こなす、長身に、逆三角形の均整の取れたスタイルの持ち主。
涼しげな二重の瞳に高い鼻梁。
知性と同時に、精悍さを感じさせる整った顔立ち。
かと言って、それが嫌味でないのは、男性の見せる笑顔に、品と余裕があるからだろう。
「私が麟世社の編集の南と申します。こちらが今回、インタビュアーを務めさせていただきます、島原です」
つかさが名刺を差し出し、少し遅れて由季もまた同じように名刺を取り出す。
「AORの常務取締役の司馬と申します」
「司馬……彰さん。えっと、今日のインタビューは代表の草薙さんと窺っていたんですが……」
つかさが不思議そうに尋ねると、彰は申し訳なさそうな笑顔を浮かべる。
「申し訳ない。どうにか説得して昨日の時点ではインタビューを受けて良いと言っていたんですが、今日になってやっぱり無理だと言われたんです。あ、もちろん、友哉は実在の人物ですし、ネットで言われているような人工知能でもありませんよ。私が草薙の代わりに取材を受けさせていただきます。私が弊社の営業をまとめておりますし、技術的な分野は草薙からある程度は聞いていますから、社外秘以外はできるかぎり答えさせていただきますよ」
「あ、そうだったんですね。あの、失礼ですが、司馬さんは、草薙さんとどういう関係なんでしょうか?」
「草薙と、大学の頃にこの会社を立ち上げたんです」
「共同創業者の方なんですね。でしたら良いインタビューになりそうです。ね、由季。では、早速インタビューのほうを。ちょっと」
ぼけっとしているところを肩を揺すられ、由季は我に返る。
「あっ、え、えっと……?」
「なに、ぼうっとしてるのよ。頼むわよ」
「あ、う、うん……。では、司馬さんは……」
「録音しなくて良いの?」
つかさの言葉に、由季は「そ、そうだった」とスマホを取りだそうとするが、スムーズにいかず、落としてしまう。
「すいません!」
「司馬さん、すみません。島原のほう、緊張しているようで」
つかさが慌てて取り繕う。
「だったらインタビューの前に世間話で肩でもほぐしたらどうだ、由季」
突然馴れ馴れしい言葉を使う彰に、スマホを拾い上げた由季は何と言って良いのか分からず、動きを止めてしまう。
「南さん、実は俺たち高校時代の同級生で、付き合ってたんです。な?」
「!」
由季は酸欠の魚みたいに口をぱくぱくさせ、何と答えて良いのか分からなかった。
そんな由季のことを、彰は愉快そうに目を細めて見つめていた。
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