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プロローグ
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夕日が、がらんとした教室を鮮やかに照らし出している。
島原由季は自分の席で、頬杖をつきながら目を細め、教室を赤く染め上げる西日を見つめている。
運動場からはサッカー部のかけ声やボールを蹴る音が聞こえてくる。
放課後の校舎は怖いくらい静かで、昼間の騒がしさが嘘のよう。
教室で一人でいると、現実世界に似た別の世界にいるのではないかと変な気持ちになる。
でもそんな特別感が由季は嫌いではない。普段なら、だけど。
今、由季の心は騒がしさでいっぱいだ。
叫び出したくてしょうがない。
真面目に生きてきた由季にそんな真似ができるはずもなく、ただ頭で想像するだけで指先一本動かせない。だからこそ余計に苦しい。
今日一日、いや、ここのところずっと、授業に集中できていない。
教師の言葉を右から左へ聞き流し、授業の記憶もほとんどない。ノートを見返したら真っ白だった。
廊下のほうから女子三人のやかましい声が聞こえてくる。
――もう勘弁して……。
どうして今日に限って、こんな目に遭わなければいけないのか。
気にしないよう廊下へは注意を向けず、沈もうとしている夕日へ意識をもっていく。
――大丈夫。気にしなければ良いから。すぐにいなくなる。
そう念じるように自分に言い聞かせた。
「あ、あいつじゃない?」
明らかに由季の教室の前で女子たちが立ち止まるのが分かった。
由季はいつの間にか祈るように組んでいた両手に力をこめる。
「あの子がどうかしたの?」
「知らない? 司馬君のカノジョらしいよ」
「マジ? ショックなんだけど~。女の趣味悪くない? だって、あんたフられたじゃん。あんたじゃなくって、あんな地味子を取ったわけ」
「ありえないよね」
――聞こえてるから。せめてもう少し声を落としてよ。
本当は耳をふさぎたかったけど、反応したら負けだ。
早くいなくなれと、由季は目をぎゅっと閉じて願った。
「玉の輿狙って、体でものにしたんじゃない? あんな地味子に利用されて、司馬君かわいそ~」
その時、由季の中で何かが切れた。
普段の由季なら、何があろうと堪え忍んでいただろう。
他人に言われなくても、自分が一番、彼とは分不相応だと思っているの。
でも今日は例外だ。騒がしい心のやり場を見つけてしまったのだから。
「いい加減、うるさい!」
叫びなれないせいで、少し声が上擦った。
「あ?」
自分たちのほうからケンカを売っておきながら、由季の反応に三人の女子が半笑いで馬鹿にした顔をさらす。
――なにが、あ、よ。
「うるさいって言ったの。ゴチャゴチャさっきから……」
「あんたに関係ないでしょ」
「人の悪口を大声で言っておきながら、関係ない? どこの世界の理屈? 負け惜しみがみっともない! あんたみたいな奴、私がこの学校にいなくたって、あいつが付き合うと思う? ありえない!」
「ざけんなよっ!」
司馬にフられたという女子がちんぴらのような声を上げる。
「それはこっちのセリフ! 第一、私は利用してなんかない! ただ付き合ってるだけ!」
声を荒げるうち、感情がピークに達し、目頭が熱くなる。
瞬きをすると目の前がかすんだ。
「――由季の言う通り」
その声に、由季は我に返った。
三人の女子は自分たちの背後を振り返った。
百八十センチの男が背後に立つのはかなり迫力があるのだろう。
三人の女子は由季に向けていた敵意など忘れたかのように、「し、司馬君……」と媚びをうるような声をこぼす。
「あいつへの用事は何なわけ?」
「別に用事なんか……」
「だったらさっさと帰れよ」
「い、行こう」
三人は逃げるように、その場から立ち去った。
司馬、と呼ばれた男子が、由季を見た。
司馬彰。
さらさらした黒髪に、二重の瞳にすっととおった鼻筋、薄い唇。
精悍な顔立ちだが、笑うとえくぼができて、少年ぽさがある。
成績優秀、運動神経抜群。
実家は司馬商事と誰もが知っている、明治時代創業の商社の御曹司。
そんなマンガの主人公的なスペックの持ち主が実在するなんて、由季は入学するまで想像もしなかった。
そんな人と自分が付き合うことになるということも。
彰が教室に入ってくると、ハンカチを差し出してくる。
「……だいじょうぶ……」
由季は彰に背中を向けると、自分のハンカチで目元を押さえるように拭う。
こんな姿を見られてしまった恥ずかしさに消えてしまいたかった。
「とりあえず顔を洗ってきたほうがいいぞ」
「……うん」
由季は駆け足でトイレへ向かうと、洗面所で水を勢い良く出して顔を洗った。
水滴まみれの自分の顔を鏡で見る。
――あの子が私を敵視するのも分からなくはないよね……。
ケンカを売ってきた名も知らぬ女子のほうが目鼻立ちが整っていて、男子は好きそうなタイプだ。
どうして彰のような超絶イケメンが自分のような印象の薄い人間と付き合っているのか分からない。
ミディアムヘアーの癖毛に、若干のつり目。
唇の形が唯一の自慢だけど、本当の美人には敵わない。
由季の通う高校はリップクリームさえ禁止するようなブラック校則のある学校だが、大人になって化粧を覚えれば、多少は薄い印象がどうにかなるのだろうか。
そんなことをぼんやり考えていると、
「おい、由季。平気か?」
廊下から彰の声が聞こえた。
「う、うん。今でるから」
由季はそう言って、ハンカチで顔を拭いた。
島原由季は自分の席で、頬杖をつきながら目を細め、教室を赤く染め上げる西日を見つめている。
運動場からはサッカー部のかけ声やボールを蹴る音が聞こえてくる。
放課後の校舎は怖いくらい静かで、昼間の騒がしさが嘘のよう。
教室で一人でいると、現実世界に似た別の世界にいるのではないかと変な気持ちになる。
でもそんな特別感が由季は嫌いではない。普段なら、だけど。
今、由季の心は騒がしさでいっぱいだ。
叫び出したくてしょうがない。
真面目に生きてきた由季にそんな真似ができるはずもなく、ただ頭で想像するだけで指先一本動かせない。だからこそ余計に苦しい。
今日一日、いや、ここのところずっと、授業に集中できていない。
教師の言葉を右から左へ聞き流し、授業の記憶もほとんどない。ノートを見返したら真っ白だった。
廊下のほうから女子三人のやかましい声が聞こえてくる。
――もう勘弁して……。
どうして今日に限って、こんな目に遭わなければいけないのか。
気にしないよう廊下へは注意を向けず、沈もうとしている夕日へ意識をもっていく。
――大丈夫。気にしなければ良いから。すぐにいなくなる。
そう念じるように自分に言い聞かせた。
「あ、あいつじゃない?」
明らかに由季の教室の前で女子たちが立ち止まるのが分かった。
由季はいつの間にか祈るように組んでいた両手に力をこめる。
「あの子がどうかしたの?」
「知らない? 司馬君のカノジョらしいよ」
「マジ? ショックなんだけど~。女の趣味悪くない? だって、あんたフられたじゃん。あんたじゃなくって、あんな地味子を取ったわけ」
「ありえないよね」
――聞こえてるから。せめてもう少し声を落としてよ。
本当は耳をふさぎたかったけど、反応したら負けだ。
早くいなくなれと、由季は目をぎゅっと閉じて願った。
「玉の輿狙って、体でものにしたんじゃない? あんな地味子に利用されて、司馬君かわいそ~」
その時、由季の中で何かが切れた。
普段の由季なら、何があろうと堪え忍んでいただろう。
他人に言われなくても、自分が一番、彼とは分不相応だと思っているの。
でも今日は例外だ。騒がしい心のやり場を見つけてしまったのだから。
「いい加減、うるさい!」
叫びなれないせいで、少し声が上擦った。
「あ?」
自分たちのほうからケンカを売っておきながら、由季の反応に三人の女子が半笑いで馬鹿にした顔をさらす。
――なにが、あ、よ。
「うるさいって言ったの。ゴチャゴチャさっきから……」
「あんたに関係ないでしょ」
「人の悪口を大声で言っておきながら、関係ない? どこの世界の理屈? 負け惜しみがみっともない! あんたみたいな奴、私がこの学校にいなくたって、あいつが付き合うと思う? ありえない!」
「ざけんなよっ!」
司馬にフられたという女子がちんぴらのような声を上げる。
「それはこっちのセリフ! 第一、私は利用してなんかない! ただ付き合ってるだけ!」
声を荒げるうち、感情がピークに達し、目頭が熱くなる。
瞬きをすると目の前がかすんだ。
「――由季の言う通り」
その声に、由季は我に返った。
三人の女子は自分たちの背後を振り返った。
百八十センチの男が背後に立つのはかなり迫力があるのだろう。
三人の女子は由季に向けていた敵意など忘れたかのように、「し、司馬君……」と媚びをうるような声をこぼす。
「あいつへの用事は何なわけ?」
「別に用事なんか……」
「だったらさっさと帰れよ」
「い、行こう」
三人は逃げるように、その場から立ち去った。
司馬、と呼ばれた男子が、由季を見た。
司馬彰。
さらさらした黒髪に、二重の瞳にすっととおった鼻筋、薄い唇。
精悍な顔立ちだが、笑うとえくぼができて、少年ぽさがある。
成績優秀、運動神経抜群。
実家は司馬商事と誰もが知っている、明治時代創業の商社の御曹司。
そんなマンガの主人公的なスペックの持ち主が実在するなんて、由季は入学するまで想像もしなかった。
そんな人と自分が付き合うことになるということも。
彰が教室に入ってくると、ハンカチを差し出してくる。
「……だいじょうぶ……」
由季は彰に背中を向けると、自分のハンカチで目元を押さえるように拭う。
こんな姿を見られてしまった恥ずかしさに消えてしまいたかった。
「とりあえず顔を洗ってきたほうがいいぞ」
「……うん」
由季は駆け足でトイレへ向かうと、洗面所で水を勢い良く出して顔を洗った。
水滴まみれの自分の顔を鏡で見る。
――あの子が私を敵視するのも分からなくはないよね……。
ケンカを売ってきた名も知らぬ女子のほうが目鼻立ちが整っていて、男子は好きそうなタイプだ。
どうして彰のような超絶イケメンが自分のような印象の薄い人間と付き合っているのか分からない。
ミディアムヘアーの癖毛に、若干のつり目。
唇の形が唯一の自慢だけど、本当の美人には敵わない。
由季の通う高校はリップクリームさえ禁止するようなブラック校則のある学校だが、大人になって化粧を覚えれば、多少は薄い印象がどうにかなるのだろうか。
そんなことをぼんやり考えていると、
「おい、由季。平気か?」
廊下から彰の声が聞こえた。
「う、うん。今でるから」
由季はそう言って、ハンカチで顔を拭いた。
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