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34 帰還
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目が覚めるとすでに日が昇っていた。
湖が東の山から顔をだした太陽を受け、キラキラと輝く。
「おはよう」
「おは、よう」
シュヴァルツはすでに起きていて、熱い眼差しを向けていた。
「もう朝だ。そろそろ宿屋に戻るぞ。体は平気か? 昨日、少し求めすぎた」
「大丈夫」
正直、関節のあたりがぎしぎしと軋んでいる気がしたが、それよりもシュヴァルツと心が繋がれた喜びが上回っていた。
「行こう」
先に立ち上がったシュヴァルツが手を差し出してくれる。その武人の手を握ると抱き上げられた。
びっくりしてシュヴァルツの首に腕を回して、どうにかバランスを取る。
「シュヴァルツ!? お、下ろして!」
「本当は体のあちこちが痛いんだろ。嘘をついても分かる」
「う、嘘って言うわけじゃ……。とにかく、こんな姿で街に戻ったら、みんながびっくりするからっ」
「別に隠すような関係じゃないんだ。いいだろうが」
「そ、そうだけど、恥ずかしい……」
アリッサは抵抗するのだが、がっちりと抱えているシュヴァルツの力にはとうてい抗えないまま、街へ。
「副団長! おはようござ……あ、アリッサさん……?」
宿屋前で歩哨に当たっていた団員が唖然とした顔で、アリッサたちを見つめる。
「こ、これは違います……あの、と、とにかく違うんです……!」
アリッサは顔を真っ赤にする。一方のシュヴァルツは平然とした顔のまま宿に入って行く。
階段をのぼっていると、角から出て来たカーティスと鉢合わせた。
少し驚いた顔になったが、すぐに全てを察したようにニヤッと笑う。
「アリッサちゃん、やったな!」
――もう無理だわ。恥ずかし過ぎて死んじゃう……。
アリッサは現実逃避をするように、シュヴァルツの首筋に顔を埋め、何も見ないようにする。
「二人とも、お幸せに」
キャサリンがくすくすと微笑みながら顔を出す。
「きゃ、キャサリンさんまで……」
「シュヴァルツ、アリッサちゃんは繊細なんだから、くれぐれも気をつけて扱うのよ」
「分かってる」
「どうだかなぁ。お前のことだから、恋人になれたうれしさのあまり、無茶をしたりするんじゃないか?」
「……気をつける」
シュヴァルツは顔を背ける。
――シュヴァルツ様、顔が赤い……?
カーティスはにやっと微笑む。
「ま、何かアドバイスが欲しかったらいつでも相談にのるからさっ」
カーティスは親指を立て、キャサリンと一緒に階段を下りていく。
シュヴァルツは息を吐き出す。
「……うるさい連中だ」
「でも応援してもらえるのは幸せなことだと思います」
「……ま、そうだな」
シュヴァルツはアリッサを、彼女の部屋の前で下ろす。
「身体を洗って着替えておけ。間もなく出立する」
「分かりましたっ」
アリッサは部屋へ入る間際、シュヴァルツにぎゅっと抱きつき、「また後でっ」と告げて、部屋に入った。
――ふふ。今のシュヴァルツ、すっごく間の抜けた顔をしてた。
※
騎士団寮が見えてくると、胸の中に安堵が広がる。
――帰ってきたわ!
いつの間にか、この寮こそ、アリッサにとっては帰るべき場所になっていた。
すでにアリッサ救出成功の知らせの連絡は届いていたのか、団員や食堂のおばちゃんたちみんなに出迎えられる。
アリッサは馬から下りると、深々と頭を下げる。
「みなさん、ご心配をおかけして申し訳ありません。無事に戻ってこられました」
団員のみんなから歓声を受けながら、シュヴァルツに付き添われ、団長室へ向かう。
扉を叩くと、「入れ」と声が返ってくる。
「失礼します」
「嬢ちゃん、戻ったか! 怪我もないみたいで安心したぞ!」
「ご心配をおかけして、申し訳ございません。団長様」
「嬢ちゃんがそんなことを言う必要はない。悪いのは王国の馬鹿どもなんだからな」
団長は笑顔をひっこめると、ジェリドの処分について語った。
本来であれば魔法の乱用、また仲間を裏切った罪で死罪になるところだったが、アリッサによって一命をとりとめた彼の手引きで厳重な警備の敷かれた王都へシュヴァルツたちが潜入できたことを鑑み、監視付きで魔塔で軟禁という処分がくだされるだろう、ということだった。
「王国については何か分かりませんか?」
「まず、お嬢ちゃんをはめた元王妃だがな」
元王妃のルリアは悪魔と結託し、王国を危機に陥れた罪で火あぶりにされた。
義母は娘の助命の嘆願書を無視した国王の所業に激怒し、公然となじった罪で投獄。牢で精神に変調を来したらしい。
アリッサの父は全ての罪は自らにあると爵位と領地の返上の申し出が認められ、それからはその行方は知れない。
そして国王だが、国民からは天の御使いであるアリッサを火あぶりにしようとし、悪魔と結託したルリアを王妃にし、その王妃に逆らえず、重税を課したことで民と重臣たちからの突き上げを食らったらしい。
「んで、国王は、自分はお嬢ちゃんを必死で庇ったが、悪魔に操られ、正気を失ったと弁明しているらしい。だが貴族たちが式場でどれほどお嬢ちゃんにひどいことをしたかを告発し、追い詰められているみたいぜ?」
今さらながらあの広場で再会した時に殴ってやれば良かったと思う。
「お前の元許嫁は、どうしようもない恥知らずだな」
「……みたいね」
団長が少し気まずげな顔をする。
「団長?」
「いやあ、今のタイミングで出すのは最悪なんだが、その恥知らずからお嬢ちゃんへ、魔塔経由で親書が届いてる」
ため息をつきながら、受け取る。たしかにヨアヒムの直筆らしい。
「返事はしたほうがいいでしょうか?」
「出来れば……」
アリッサは団長の前で新書をビリビリに破り、団長へ渡す。
「これで私の想いが伝わればいいのですが」
「ハハ。最高に伝わるんじゃないか? ところで……」
団長の鋭い眼差しが、アリッサの背後に向く。
「シュヴァルツ、距離が近くないか?」
ここに来るまでからずっとシュヴァルツはアリッサに寄り添い続けている。
「俺たちは恋人になったんです、団長。これくらい許して下さい。本当はあなたの前でも抱きしめていたいくらいなのを我慢しているんです」
臆面もなくそう告げるシュヴァルツに、団長も苦笑を隠しきれない。
「嬢ちゃん、本当か?」
「はい」
「当人同士が了解してるんだったら俺に何かを言う資格はないな。っていうことは、魔塔の件は……」
「魔塔へは行きません。私は治癒魔法の腕をここで磨き、ここにいるみんなを支えていきます」
「分かった。魔塔へはそう伝えておく。連中、悔しがるだろうな。自分たちが袖にされるなんざ考えもしない、鼻持ちならないエリートどもだからな!」
団長のさっぱりとした反応に、アリッサのほうが驚く。
「そんなあっさり許していただけるとは思っていませんでした……」
「ま、これは場ちゃんには関係ない政治の話だから気にするなっ。用事は以上だ。それから浮かれるのはいいが、節度は守れよ。ここはあくまで騎士団の寮、なんだからな」
「行くぞ」
シュヴァルツに促され、団長室を出た。
「団長様からしっかり釘を刺されたね」
「節度を守って、お前を抱くから何の問題もない」
「!」
大真面目にシュヴァルツはそう語る。
「そういうことじゃないんだと思うけど」
「それじゃ、デートに行こう」
「今から!?」
「駄目か?」
シュヴァルツはまるで散歩にいきたがる大型犬のような、憎めない眼差しを向けてくる。
――そんな眼で見られたら……!
「……だ、駄目じゃない」
「そうこうないとな」
シュヴァルツはにこりと微笑した。
湖が東の山から顔をだした太陽を受け、キラキラと輝く。
「おはよう」
「おは、よう」
シュヴァルツはすでに起きていて、熱い眼差しを向けていた。
「もう朝だ。そろそろ宿屋に戻るぞ。体は平気か? 昨日、少し求めすぎた」
「大丈夫」
正直、関節のあたりがぎしぎしと軋んでいる気がしたが、それよりもシュヴァルツと心が繋がれた喜びが上回っていた。
「行こう」
先に立ち上がったシュヴァルツが手を差し出してくれる。その武人の手を握ると抱き上げられた。
びっくりしてシュヴァルツの首に腕を回して、どうにかバランスを取る。
「シュヴァルツ!? お、下ろして!」
「本当は体のあちこちが痛いんだろ。嘘をついても分かる」
「う、嘘って言うわけじゃ……。とにかく、こんな姿で街に戻ったら、みんながびっくりするからっ」
「別に隠すような関係じゃないんだ。いいだろうが」
「そ、そうだけど、恥ずかしい……」
アリッサは抵抗するのだが、がっちりと抱えているシュヴァルツの力にはとうてい抗えないまま、街へ。
「副団長! おはようござ……あ、アリッサさん……?」
宿屋前で歩哨に当たっていた団員が唖然とした顔で、アリッサたちを見つめる。
「こ、これは違います……あの、と、とにかく違うんです……!」
アリッサは顔を真っ赤にする。一方のシュヴァルツは平然とした顔のまま宿に入って行く。
階段をのぼっていると、角から出て来たカーティスと鉢合わせた。
少し驚いた顔になったが、すぐに全てを察したようにニヤッと笑う。
「アリッサちゃん、やったな!」
――もう無理だわ。恥ずかし過ぎて死んじゃう……。
アリッサは現実逃避をするように、シュヴァルツの首筋に顔を埋め、何も見ないようにする。
「二人とも、お幸せに」
キャサリンがくすくすと微笑みながら顔を出す。
「きゃ、キャサリンさんまで……」
「シュヴァルツ、アリッサちゃんは繊細なんだから、くれぐれも気をつけて扱うのよ」
「分かってる」
「どうだかなぁ。お前のことだから、恋人になれたうれしさのあまり、無茶をしたりするんじゃないか?」
「……気をつける」
シュヴァルツは顔を背ける。
――シュヴァルツ様、顔が赤い……?
カーティスはにやっと微笑む。
「ま、何かアドバイスが欲しかったらいつでも相談にのるからさっ」
カーティスは親指を立て、キャサリンと一緒に階段を下りていく。
シュヴァルツは息を吐き出す。
「……うるさい連中だ」
「でも応援してもらえるのは幸せなことだと思います」
「……ま、そうだな」
シュヴァルツはアリッサを、彼女の部屋の前で下ろす。
「身体を洗って着替えておけ。間もなく出立する」
「分かりましたっ」
アリッサは部屋へ入る間際、シュヴァルツにぎゅっと抱きつき、「また後でっ」と告げて、部屋に入った。
――ふふ。今のシュヴァルツ、すっごく間の抜けた顔をしてた。
※
騎士団寮が見えてくると、胸の中に安堵が広がる。
――帰ってきたわ!
いつの間にか、この寮こそ、アリッサにとっては帰るべき場所になっていた。
すでにアリッサ救出成功の知らせの連絡は届いていたのか、団員や食堂のおばちゃんたちみんなに出迎えられる。
アリッサは馬から下りると、深々と頭を下げる。
「みなさん、ご心配をおかけして申し訳ありません。無事に戻ってこられました」
団員のみんなから歓声を受けながら、シュヴァルツに付き添われ、団長室へ向かう。
扉を叩くと、「入れ」と声が返ってくる。
「失礼します」
「嬢ちゃん、戻ったか! 怪我もないみたいで安心したぞ!」
「ご心配をおかけして、申し訳ございません。団長様」
「嬢ちゃんがそんなことを言う必要はない。悪いのは王国の馬鹿どもなんだからな」
団長は笑顔をひっこめると、ジェリドの処分について語った。
本来であれば魔法の乱用、また仲間を裏切った罪で死罪になるところだったが、アリッサによって一命をとりとめた彼の手引きで厳重な警備の敷かれた王都へシュヴァルツたちが潜入できたことを鑑み、監視付きで魔塔で軟禁という処分がくだされるだろう、ということだった。
「王国については何か分かりませんか?」
「まず、お嬢ちゃんをはめた元王妃だがな」
元王妃のルリアは悪魔と結託し、王国を危機に陥れた罪で火あぶりにされた。
義母は娘の助命の嘆願書を無視した国王の所業に激怒し、公然となじった罪で投獄。牢で精神に変調を来したらしい。
アリッサの父は全ての罪は自らにあると爵位と領地の返上の申し出が認められ、それからはその行方は知れない。
そして国王だが、国民からは天の御使いであるアリッサを火あぶりにしようとし、悪魔と結託したルリアを王妃にし、その王妃に逆らえず、重税を課したことで民と重臣たちからの突き上げを食らったらしい。
「んで、国王は、自分はお嬢ちゃんを必死で庇ったが、悪魔に操られ、正気を失ったと弁明しているらしい。だが貴族たちが式場でどれほどお嬢ちゃんにひどいことをしたかを告発し、追い詰められているみたいぜ?」
今さらながらあの広場で再会した時に殴ってやれば良かったと思う。
「お前の元許嫁は、どうしようもない恥知らずだな」
「……みたいね」
団長が少し気まずげな顔をする。
「団長?」
「いやあ、今のタイミングで出すのは最悪なんだが、その恥知らずからお嬢ちゃんへ、魔塔経由で親書が届いてる」
ため息をつきながら、受け取る。たしかにヨアヒムの直筆らしい。
「返事はしたほうがいいでしょうか?」
「出来れば……」
アリッサは団長の前で新書をビリビリに破り、団長へ渡す。
「これで私の想いが伝わればいいのですが」
「ハハ。最高に伝わるんじゃないか? ところで……」
団長の鋭い眼差しが、アリッサの背後に向く。
「シュヴァルツ、距離が近くないか?」
ここに来るまでからずっとシュヴァルツはアリッサに寄り添い続けている。
「俺たちは恋人になったんです、団長。これくらい許して下さい。本当はあなたの前でも抱きしめていたいくらいなのを我慢しているんです」
臆面もなくそう告げるシュヴァルツに、団長も苦笑を隠しきれない。
「嬢ちゃん、本当か?」
「はい」
「当人同士が了解してるんだったら俺に何かを言う資格はないな。っていうことは、魔塔の件は……」
「魔塔へは行きません。私は治癒魔法の腕をここで磨き、ここにいるみんなを支えていきます」
「分かった。魔塔へはそう伝えておく。連中、悔しがるだろうな。自分たちが袖にされるなんざ考えもしない、鼻持ちならないエリートどもだからな!」
団長のさっぱりとした反応に、アリッサのほうが驚く。
「そんなあっさり許していただけるとは思っていませんでした……」
「ま、これは場ちゃんには関係ない政治の話だから気にするなっ。用事は以上だ。それから浮かれるのはいいが、節度は守れよ。ここはあくまで騎士団の寮、なんだからな」
「行くぞ」
シュヴァルツに促され、団長室を出た。
「団長様からしっかり釘を刺されたね」
「節度を守って、お前を抱くから何の問題もない」
「!」
大真面目にシュヴァルツはそう語る。
「そういうことじゃないんだと思うけど」
「それじゃ、デートに行こう」
「今から!?」
「駄目か?」
シュヴァルツはまるで散歩にいきたがる大型犬のような、憎めない眼差しを向けてくる。
――そんな眼で見られたら……!
「……だ、駄目じゃない」
「そうこうないとな」
シュヴァルツはにこりと微笑した。
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