17 / 30
17 交渉
しおりを挟む
フリーデが応接間へ入ると、三人の商会の代表者たちが立ち上がり、うやうやしく頭を下げた。礼儀正しい笑みを浮かべているが、心の中ではこちらを丸め込もうと手ぐすね引いて待っているはず。
「奥様、お初にお目に掛かります」
「あぁ、なんとお美しいっ」
「あの伯爵様といい、美男美女でございますねえ。お似合いのご夫婦です!」
彼らはよく回る舌で甘い言葉を囁きながらも、鋭い刃を隠している。
「お座りください。では、交渉をはじめましょう」
「早速、でございますねえ」
「時は金なりと言いますでしょ?」
「話が早いのは助かります。ではさっそく。条件でございますが、事前に提示して頂いた内容では、我々に不利です。あのルートを開拓するのにはかなりの金額が必要になります。それを考えますと提示された税制の優遇だけではとても……。交易品の取引価格についても譲歩していただきたい」
フリーデは商人たちの言葉に耳を傾けながら、紅茶に口をつける。
「正直、この条件で伯爵様に許可を頂くだけでもかなり難色を示されたのです」
「奥様。貴族の世界に流儀があるように、我々商人の世界にも流儀がございます。その流儀を武力をちらつかせてねじ曲げるようとするのは、感心いたしませぬ」
「ご安心を。あなた方を脅すような真似はしません。私は騎士ではありませんし、夫にそんなことをさせたりもしません。ただ皆さんには、目先の利益ではなく、長期的な視野に立って欲しいだけなのです」
「賛成でございます」
「このルートが開通すれば、物だけでなく、人の流れも活性化するでしょう。人がいるところに商機あり。新規事業をはじめるにも、人がいなければ話になりません。このルートは物と人の流れを劇的に変えることになります」
商人たちが視線を交わす。
「しかし魚の値段に関しては、そちらの条件を呑み、以前とは考えられないほどの高嶺で取引をしているではございませんか。その値段を下げるくらい……」
一人の商人たちが話すと、他の二人がうんうんと大きく頷く。
まったく、被害者ぶるのはやめて欲しい。
「ずいぶん良く言うのですね。足元を見て、さんざん買いたたいておきながら。帝都ではそれをいくらでお売りに? 二倍ですか? 三倍ですか? もっと、でしょうか?」
「それは前にもそちらの執事にも説明しましたが、都へ持っていけば無条件で売れるというわけではないのです。塩漬けとはいえ、南部の気候では長期保存は難しい。手早く売るのも骨が折れるのです。そしてそんな顧客の開拓をしたのは我々の努力の賜物なのですよ」
「正直、この条件を出すかどうかには迷いました。私たちはすでにあなた方に多くの利益を与えていると思っていたからです。なのに、そんなに欲をかかれるとは思いもしませんでした」
「聞きづてなりませんね。たしかに氷の販売に関しては我々も感謝しております。しかし適正な価格で仕入れているのですから、そう恩着せがましく仰られても……」
「そのことだけではありません。氷事業をはじめたことで、多くの労働者がそれに従事することになりました。これによって北部の領民たちの懐にも余裕が出て来ている。あなた方はその恩恵を受けている、ということでございます」
「! そ、それはぁ……」
「誤魔化しても無駄ですよ。こちらは北部の取引にかかる税収額を把握しています。例年に比べ、取引額はあらゆる品物に関して増えていますよね。これまで南部から北部へ運ばれてくる品物の多くは生活必需品がほとんど。でも近頃は煙草やお酒などの嗜好品の割合が増えてきています。それはあなた方が北部の商売で相応の利益を得ているということ。違いますか?」
「………」
「違いますか?」
「ま、まあ……ですが、それは決して安定的に利益を得ているわけではないのでございましてぇ~」
――ああいえばこういう。商人だから、というか、この人たち、貴族の足元を見ることにこだわりすぎてるとしか思えない。
「あなた方がそこまで言うのなら……」
「譲歩して頂けますか?」
「いいえ。別の人たちを頼ります」
「別?」
「オウム商会、クライベス商業組合、スローム貿易社」
「!!」
その名前を出した瞬間、商人たちの顔が一変する。
フリーデは三通の封筒を、商人たちの前に出す。
「あなた方がそこまで非協力的であるのなら、私どもも交渉相手を変えざるをえません」
「お、お待ち下さい。その三社は……」
「ご存じでしょう。南部の大商人です。皆さんはご存じかどうか分かりませんが、私は帝都の侯爵家出身ですので、伝手がございます」
嘘だ。フリーデは虐げられた侯爵家の長女だ。伝手などあるはずがない。
でも彼らはそれを知らない。
「我々、北部で長年従事している商人ではなく、南部のゴロツキどもを頼ると!? 連中は利益のみを求め、愛郷精神の欠片もございませんよ!?」
「あら、ご自分たちの愛郷精神の欠落を棚に上げ、そんなことを仰るなんて、皆さんも面白いことを仰られますねえ。オホホホ」
旗色が悪くなっているのか、商人たちは目を泳がせる。しかしそれでも彼らは粘り続ける。
「で、では、条件のほうですが、我々も少し譲歩しまして――」
フリーデはすっと目を細め、三人の商人を睨め付けた。
商人たちがぐっと息を呑む。
三人の前でおもむろに取り出したペンで、すでに提示した条件の一つに横線を引く。
「な、なにを?」
「こちらの条件は取り消します」
「何ですと!?」
「誠意のない相手に譲歩するつもりはございません。先程、あなた方は貴族には貴族の、商人は商人の流儀がある、と仰いましたよね。では商人の世界にも、道理というもあるのでは?」
「それはどういう……」
「正当以上の対価を提示する相手に対し、強欲で応じるのは信義に背く、ということです。信義の何たるかも知らない強突く張りに譲歩するつもりは、ありません」
フリーデはペンを握る指先に力をこめる。
「ここでサインをするか、それともいけ好かない南部商人が北部で幅を利かせるのを良しとするか。私どもは良心的な条件を出したと自負しております。それが気に入らないのであれば、どうぞ席を立って下さい。お帰りはあちらです」
フリーデはさらに一つの優遇条件に取り消し線を引くため、紙にペン先を押し当てた。
「お、お待ちを、奥様! 分かりました!」
商人の一人が立ち上がった。
「そちらの条件でようございます!」
「おい、何を勝手に!」
「打ち合わせと違うじゃないか!」
突然の裏切りに、他の二人が泡を食う。
「打ち合わせ? 何のことですかな。私は奥様のご高説に感動詞、自らの愚かさを反省したのですよ!」
「では、サインを」
「はいっ。あ、あのぉ……」
「何か?」
「こちらの取り消された条件については……」
「それはすでに消えてしまった条件。ご不満ですか?」
「い、いえいえ! 確認したまででございます!」
「良かったわ」
フリーデは、残り二人の商人を見る。
「それで、あなた方は?」
「わ、私どもは……」
二人は顔を見合わせる。
「あら手がすべりましたわ」
さらに一つの条件を削除すると、二人は目を剥く。
「分かりました! サインいたします!」
「二つも優遇条件を削除してしまったのですけれど、それでもよろしくて?」
二人は喉の奥から呻きを漏らす。
「……構いません」
こうして三人の商人との我慢比べに勝利を果たした。
「良かった。皆さんなら分かってくれると信じていましたわ」
にこりと笑顔を見せる。
「では、握手でお別れを」
「お、奥様、本日はありがとうございました」
「……これからもよろしくお願いいたします」
「素晴らしい商談でございました」
商人たちはうなだれながら、メイドたちに連れ出されていった。
心の中でゆっくり100秒を数えてから、フリーデはソファーに寝そべった。
「はあぁぁぁぁぁ……なによ、あいつら、どんだけ粘るのよ……しんどすぎ……あぁぁぁぁぁぁ!」
素直な言葉を吐き出すと、多少気持ちが晴れる。
喋りすぎたせいで口周りの筋肉が引き攣っていた。
休もう。
フリーデはクタクタになり、目を閉じた。
「奥様、お初にお目に掛かります」
「あぁ、なんとお美しいっ」
「あの伯爵様といい、美男美女でございますねえ。お似合いのご夫婦です!」
彼らはよく回る舌で甘い言葉を囁きながらも、鋭い刃を隠している。
「お座りください。では、交渉をはじめましょう」
「早速、でございますねえ」
「時は金なりと言いますでしょ?」
「話が早いのは助かります。ではさっそく。条件でございますが、事前に提示して頂いた内容では、我々に不利です。あのルートを開拓するのにはかなりの金額が必要になります。それを考えますと提示された税制の優遇だけではとても……。交易品の取引価格についても譲歩していただきたい」
フリーデは商人たちの言葉に耳を傾けながら、紅茶に口をつける。
「正直、この条件で伯爵様に許可を頂くだけでもかなり難色を示されたのです」
「奥様。貴族の世界に流儀があるように、我々商人の世界にも流儀がございます。その流儀を武力をちらつかせてねじ曲げるようとするのは、感心いたしませぬ」
「ご安心を。あなた方を脅すような真似はしません。私は騎士ではありませんし、夫にそんなことをさせたりもしません。ただ皆さんには、目先の利益ではなく、長期的な視野に立って欲しいだけなのです」
「賛成でございます」
「このルートが開通すれば、物だけでなく、人の流れも活性化するでしょう。人がいるところに商機あり。新規事業をはじめるにも、人がいなければ話になりません。このルートは物と人の流れを劇的に変えることになります」
商人たちが視線を交わす。
「しかし魚の値段に関しては、そちらの条件を呑み、以前とは考えられないほどの高嶺で取引をしているではございませんか。その値段を下げるくらい……」
一人の商人たちが話すと、他の二人がうんうんと大きく頷く。
まったく、被害者ぶるのはやめて欲しい。
「ずいぶん良く言うのですね。足元を見て、さんざん買いたたいておきながら。帝都ではそれをいくらでお売りに? 二倍ですか? 三倍ですか? もっと、でしょうか?」
「それは前にもそちらの執事にも説明しましたが、都へ持っていけば無条件で売れるというわけではないのです。塩漬けとはいえ、南部の気候では長期保存は難しい。手早く売るのも骨が折れるのです。そしてそんな顧客の開拓をしたのは我々の努力の賜物なのですよ」
「正直、この条件を出すかどうかには迷いました。私たちはすでにあなた方に多くの利益を与えていると思っていたからです。なのに、そんなに欲をかかれるとは思いもしませんでした」
「聞きづてなりませんね。たしかに氷の販売に関しては我々も感謝しております。しかし適正な価格で仕入れているのですから、そう恩着せがましく仰られても……」
「そのことだけではありません。氷事業をはじめたことで、多くの労働者がそれに従事することになりました。これによって北部の領民たちの懐にも余裕が出て来ている。あなた方はその恩恵を受けている、ということでございます」
「! そ、それはぁ……」
「誤魔化しても無駄ですよ。こちらは北部の取引にかかる税収額を把握しています。例年に比べ、取引額はあらゆる品物に関して増えていますよね。これまで南部から北部へ運ばれてくる品物の多くは生活必需品がほとんど。でも近頃は煙草やお酒などの嗜好品の割合が増えてきています。それはあなた方が北部の商売で相応の利益を得ているということ。違いますか?」
「………」
「違いますか?」
「ま、まあ……ですが、それは決して安定的に利益を得ているわけではないのでございましてぇ~」
――ああいえばこういう。商人だから、というか、この人たち、貴族の足元を見ることにこだわりすぎてるとしか思えない。
「あなた方がそこまで言うのなら……」
「譲歩して頂けますか?」
「いいえ。別の人たちを頼ります」
「別?」
「オウム商会、クライベス商業組合、スローム貿易社」
「!!」
その名前を出した瞬間、商人たちの顔が一変する。
フリーデは三通の封筒を、商人たちの前に出す。
「あなた方がそこまで非協力的であるのなら、私どもも交渉相手を変えざるをえません」
「お、お待ち下さい。その三社は……」
「ご存じでしょう。南部の大商人です。皆さんはご存じかどうか分かりませんが、私は帝都の侯爵家出身ですので、伝手がございます」
嘘だ。フリーデは虐げられた侯爵家の長女だ。伝手などあるはずがない。
でも彼らはそれを知らない。
「我々、北部で長年従事している商人ではなく、南部のゴロツキどもを頼ると!? 連中は利益のみを求め、愛郷精神の欠片もございませんよ!?」
「あら、ご自分たちの愛郷精神の欠落を棚に上げ、そんなことを仰るなんて、皆さんも面白いことを仰られますねえ。オホホホ」
旗色が悪くなっているのか、商人たちは目を泳がせる。しかしそれでも彼らは粘り続ける。
「で、では、条件のほうですが、我々も少し譲歩しまして――」
フリーデはすっと目を細め、三人の商人を睨め付けた。
商人たちがぐっと息を呑む。
三人の前でおもむろに取り出したペンで、すでに提示した条件の一つに横線を引く。
「な、なにを?」
「こちらの条件は取り消します」
「何ですと!?」
「誠意のない相手に譲歩するつもりはございません。先程、あなた方は貴族には貴族の、商人は商人の流儀がある、と仰いましたよね。では商人の世界にも、道理というもあるのでは?」
「それはどういう……」
「正当以上の対価を提示する相手に対し、強欲で応じるのは信義に背く、ということです。信義の何たるかも知らない強突く張りに譲歩するつもりは、ありません」
フリーデはペンを握る指先に力をこめる。
「ここでサインをするか、それともいけ好かない南部商人が北部で幅を利かせるのを良しとするか。私どもは良心的な条件を出したと自負しております。それが気に入らないのであれば、どうぞ席を立って下さい。お帰りはあちらです」
フリーデはさらに一つの優遇条件に取り消し線を引くため、紙にペン先を押し当てた。
「お、お待ちを、奥様! 分かりました!」
商人の一人が立ち上がった。
「そちらの条件でようございます!」
「おい、何を勝手に!」
「打ち合わせと違うじゃないか!」
突然の裏切りに、他の二人が泡を食う。
「打ち合わせ? 何のことですかな。私は奥様のご高説に感動詞、自らの愚かさを反省したのですよ!」
「では、サインを」
「はいっ。あ、あのぉ……」
「何か?」
「こちらの取り消された条件については……」
「それはすでに消えてしまった条件。ご不満ですか?」
「い、いえいえ! 確認したまででございます!」
「良かったわ」
フリーデは、残り二人の商人を見る。
「それで、あなた方は?」
「わ、私どもは……」
二人は顔を見合わせる。
「あら手がすべりましたわ」
さらに一つの条件を削除すると、二人は目を剥く。
「分かりました! サインいたします!」
「二つも優遇条件を削除してしまったのですけれど、それでもよろしくて?」
二人は喉の奥から呻きを漏らす。
「……構いません」
こうして三人の商人との我慢比べに勝利を果たした。
「良かった。皆さんなら分かってくれると信じていましたわ」
にこりと笑顔を見せる。
「では、握手でお別れを」
「お、奥様、本日はありがとうございました」
「……これからもよろしくお願いいたします」
「素晴らしい商談でございました」
商人たちはうなだれながら、メイドたちに連れ出されていった。
心の中でゆっくり100秒を数えてから、フリーデはソファーに寝そべった。
「はあぁぁぁぁぁ……なによ、あいつら、どんだけ粘るのよ……しんどすぎ……あぁぁぁぁぁぁ!」
素直な言葉を吐き出すと、多少気持ちが晴れる。
喋りすぎたせいで口周りの筋肉が引き攣っていた。
休もう。
フリーデはクタクタになり、目を閉じた。
250
お気に入りに追加
3,059
あなたにおすすめの小説
王子の片思いに気付いたので、悪役令嬢になって婚約破棄に協力しようとしてるのに、なぜ執着するんですか?
いりん
恋愛
婚約者の王子が好きだったが、
たまたま付き人と、
「婚約者のことが好きなわけじゃないー
王族なんて恋愛して結婚なんてできないだろう」
と話ながら切なそうに聖女を見つめている王子を見て、王子の片思いに気付いた。
私が悪役令嬢になれば、聖女と王子は結婚できるはず!と婚約破棄を目指してたのに…、
「僕と婚約破棄して、あいつと結婚するつもり?許さないよ」
なんで執着するんてすか??
策略家王子×天然令嬢の両片思いストーリー
基本的に悪い人が出てこないほのぼのした話です。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
どうも、死んだはずの悪役令嬢です。
西藤島 みや
ファンタジー
ある夏の夜。公爵令嬢のアシュレイは王宮殿の舞踏会で、婚約者のルディ皇子にいつも通り罵声を浴びせられていた。
皇子の罵声のせいで、男にだらしなく浪費家と思われて王宮殿の使用人どころか通っている学園でも遠巻きにされているアシュレイ。
アシュレイの誕生日だというのに、エスコートすら放棄して、皇子づきのメイドのミュシャに気を遣うよう求めてくる皇子と取り巻き達に、呆れるばかり。
「幼馴染みだかなんだかしらないけれど、もう限界だわ。あの人達に罰があたればいいのに」
こっそり呟いた瞬間、
《願いを聞き届けてあげるよ!》
何故か全くの別人になってしまっていたアシュレイ。目の前で、アシュレイが倒れて意識不明になるのを見ることになる。
「よくも、義妹にこんなことを!皇子、婚約はなかったことにしてもらいます!」
義父と義兄はアシュレイが状況を理解する前に、アシュレイの体を持ち去ってしまう。
今までミュシャを崇めてアシュレイを冷遇してきた取り巻き達は、次々と不幸に巻き込まれてゆき…ついには、ミュシャや皇子まで…
ひたすら一人づつざまあされていくのを、呆然と見守ることになってしまった公爵令嬢と、怒り心頭の義父と義兄の物語。
はたしてアシュレイは元に戻れるのか?
剣と魔法と妖精の住む世界の、まあまあよくあるざまあメインの物語です。
ざまあが書きたかった。それだけです。
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。

〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ
公爵令嬢は逃げ出すことにした【完結済】
佐原香奈
恋愛
公爵家の跡取りとして厳しい教育を受けるエリー。
異母妹のアリーはエリーとは逆に甘やかされて育てられていた。
幼い頃からの婚約者であるヘンリーはアリーに惚れている。
その事実を1番隣でいつも見ていた。
一度目の人生と同じ光景をまた繰り返す。
25歳の冬、たった1人で終わらせた人生の繰り返しに嫌気がさし、エリーは逃げ出すことにした。
これからもずっと続く苦痛を知っているのに、耐えることはできなかった。
何も持たず公爵家の門をくぐるエリーが向かった先にいたのは…
完結済ですが、気が向いた時に話を追加しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる