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カルカラ村
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「刹那、今日はアルカナ大陸を案内しようと思ってるんだけど大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。」
そう言って刹那と明日夢の2人は早速アルカナ大陸行きの船に乗る。
アルカナ大陸につくと、自然豊かな光景が広がっていた。
街も少し小さめで、街というより村の方が正しい言い方の様な規模だ。
2人はアルカナ大陸でも小さな村、カルカラ村に向かっていた。
「ここは?」
「ここはカルカラ村だ。伝説の大魔女…アイリットの出身地だ」
「あ、その話この間本で見た…」
カルカラ村には、ほとんど人が住んでいない様だ。
「なら話が早い。彼女の墓地があるんだ」
「そこに行くの?」
「あぁ。」
伝説の大魔女アイリット。
あのカミサマを半分に封じた大魔女として知られている。
「……私の…墓に何か用…?」
その時。
どこからともなく声をかけられた。
白髪の少女だが、目に生気を感じられない。
「私の墓…?」
「…そう…私の、墓…」
「…もしかしてアイリットってあなた?」
「そう…」
「ありえない!彼女は既に死んだはず…!」
「…色々あって蘇った…」
「蘇ったって…」
淡々と話すアイリット。
「…あなた達は…私に会いに来たの…?」
「……まぁ、そんなところだな…」
伝説の大魔女を目の前にして冷や汗をかく明日夢。
「…あなた達、カミサマを倒すつもり…?」
「そうだけど…」
「…なら、手伝う…」
「え?」
「…カミサマを…倒す手伝いをする…」
「本当に?」
「本当に…」
「伝説の大魔女が味方とは心強いな…!」
「そうはさせねぇ!」
どこからともなく響く声。
そこにはカミサマと瓜二つの顔で黒髪で短髪の少女の姿があった。
「アイツが死んだら俺も死ぬんだよ!そうはさせねぇよ!」
「…クロ…」
クロと呼ばれた人物は刹那達に食ってかかってくる
。
「…!アイリットさん、危ない!」
「問題ない…」
そう言って防御壁を展開するアイリット。
「この野郎…!」
尚も猛攻を続けるクロに対して余裕そうなアイリット。
「チッこれじゃラチがあかねぇ…!」
そう言うとクロは素早く飛び退いて姿を消した。
「なんだったの、今の…」
「…今のはカミサマの半身…私が半分にした…」
「…それ、確か神話の…」
「そう…」
アイリットが味方になってくれたおかげで何とかなったが、いなかったら2人の命はなかっただろう。
「とりあえず、助けてくれてありがとう」
「…どういたしまして…」
とりあえず屋敷に向かおう、と明日夢が言うと黙ってついてくるアイリット。
「アイリット・プリエール・パライト…よろしく…」
「パライトって確か通貨の…」
「あぁ、アイリットの名前が元になっているんだ。」
屋敷につくと、自己紹介をするアイリット。
夕食を終え、刹那はベッドに寝転がった。
その後いつの間にか眠りについた様だ。
新しくアイリットが仲間に加わった事で、刹那達の運命は大きく動き出すのであった。
「うん、大丈夫だよ。」
そう言って刹那と明日夢の2人は早速アルカナ大陸行きの船に乗る。
アルカナ大陸につくと、自然豊かな光景が広がっていた。
街も少し小さめで、街というより村の方が正しい言い方の様な規模だ。
2人はアルカナ大陸でも小さな村、カルカラ村に向かっていた。
「ここは?」
「ここはカルカラ村だ。伝説の大魔女…アイリットの出身地だ」
「あ、その話この間本で見た…」
カルカラ村には、ほとんど人が住んでいない様だ。
「なら話が早い。彼女の墓地があるんだ」
「そこに行くの?」
「あぁ。」
伝説の大魔女アイリット。
あのカミサマを半分に封じた大魔女として知られている。
「……私の…墓に何か用…?」
その時。
どこからともなく声をかけられた。
白髪の少女だが、目に生気を感じられない。
「私の墓…?」
「…そう…私の、墓…」
「…もしかしてアイリットってあなた?」
「そう…」
「ありえない!彼女は既に死んだはず…!」
「…色々あって蘇った…」
「蘇ったって…」
淡々と話すアイリット。
「…あなた達は…私に会いに来たの…?」
「……まぁ、そんなところだな…」
伝説の大魔女を目の前にして冷や汗をかく明日夢。
「…あなた達、カミサマを倒すつもり…?」
「そうだけど…」
「…なら、手伝う…」
「え?」
「…カミサマを…倒す手伝いをする…」
「本当に?」
「本当に…」
「伝説の大魔女が味方とは心強いな…!」
「そうはさせねぇ!」
どこからともなく響く声。
そこにはカミサマと瓜二つの顔で黒髪で短髪の少女の姿があった。
「アイツが死んだら俺も死ぬんだよ!そうはさせねぇよ!」
「…クロ…」
クロと呼ばれた人物は刹那達に食ってかかってくる
。
「…!アイリットさん、危ない!」
「問題ない…」
そう言って防御壁を展開するアイリット。
「この野郎…!」
尚も猛攻を続けるクロに対して余裕そうなアイリット。
「チッこれじゃラチがあかねぇ…!」
そう言うとクロは素早く飛び退いて姿を消した。
「なんだったの、今の…」
「…今のはカミサマの半身…私が半分にした…」
「…それ、確か神話の…」
「そう…」
アイリットが味方になってくれたおかげで何とかなったが、いなかったら2人の命はなかっただろう。
「とりあえず、助けてくれてありがとう」
「…どういたしまして…」
とりあえず屋敷に向かおう、と明日夢が言うと黙ってついてくるアイリット。
「アイリット・プリエール・パライト…よろしく…」
「パライトって確か通貨の…」
「あぁ、アイリットの名前が元になっているんだ。」
屋敷につくと、自己紹介をするアイリット。
夕食を終え、刹那はベッドに寝転がった。
その後いつの間にか眠りについた様だ。
新しくアイリットが仲間に加わった事で、刹那達の運命は大きく動き出すのであった。
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