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パンドラの箱

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神級の武具集めは刹那達も手伝って、パンドラの箱を入手する事に成功した。
博物館に展示してあったのを盗んだのだが、事情を話すと持ち出しを許可してくれた。
博物館の主もカミサマの傍若無人っぷりには腹が立っている様だった。
「いやぁ、まさかパンドラの箱が博物館に展示されているとは思わなかったよ」
「刹那ちゃん、手伝ってくれてありがとうね」
東と篠目がそれぞれ礼を告げる。
「私は警備員の人の目を何とかすることくらいしかできなかったよ…」
「それでも十分だよ。ありがとうね」
篠目がニッカリと笑う。
それにつられて刹那もくすりと笑う。
「残すはエクスカリバーとトリアイナか…」
「トリアイナって確かポセイドンの槍だよね…?」
「うん。よく知ってるね」
「本で読んだのを覚えてただけだよ…。」
照れくさそうに笑う刹那。
「パンドラの箱、硬いから砕くの大変そうだなぁ…」
「私がミョルニルで砕けばいけるかも…」
ぽつりと刹那が呟く。
「ミョルニルも出せるの!?凄いね…」
「多分だけどね…」
「多分でも大丈夫だよ。他に手を探せばいいだけだし」
「パンドラの箱って言うくらいだから開けたらダメだよね…」
「当たり前だよ!そんなことしたらカミサマの思うつぼだし…」
「カミサマ、相当嫌われてるね…」
「一部の地域では好かれてるみたいだけどね。ユニコ大陸とかでは信仰されてるみたい。」
5つの大陸のひとつ、ユニコ大陸。
中心地区の名はコリアーナと呼ばれる街だ。
 「ユニコ大陸…ちょっと行ってみたいかも」
 「なら今度連れてってあげるよ」
 東がそう言うと、刹那は嬉しそうな顔をした。
 「本当…?楽しみにしてるね」
 「折角だし今度大陸巡りでもしようか」
 「ん、私も色んな所に行きたいからそうしてくれると嬉しいな」
 「先ずはアルカナ大陸からだね。あそこは治安もいいしオススメだよ」
 「治安悪いところもあるの?」
 「あるよ。マカラヒト大陸が特にね」
 マカラヒト大陸。
そこに住む人々は喧嘩っ早く怒らせると色々と面倒らしい。
「後は鎖国状態の大陸もあるよ。通行証が無いと入れないの」
「そうなんだ…」
そんな話をしながら帰路につく2人。
他大陸への案内を楽しみにしながら刹那達は屋敷へ戻るのであった。
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