7 / 21
パンドラの箱
しおりを挟む
神級の武具集めは刹那達も手伝って、パンドラの箱を入手する事に成功した。
博物館に展示してあったのを盗んだのだが、事情を話すと持ち出しを許可してくれた。
博物館の主もカミサマの傍若無人っぷりには腹が立っている様だった。
「いやぁ、まさかパンドラの箱が博物館に展示されているとは思わなかったよ」
「刹那ちゃん、手伝ってくれてありがとうね」
東と篠目がそれぞれ礼を告げる。
「私は警備員の人の目を何とかすることくらいしかできなかったよ…」
「それでも十分だよ。ありがとうね」
篠目がニッカリと笑う。
それにつられて刹那もくすりと笑う。
「残すはエクスカリバーとトリアイナか…」
「トリアイナって確かポセイドンの槍だよね…?」
「うん。よく知ってるね」
「本で読んだのを覚えてただけだよ…。」
照れくさそうに笑う刹那。
「パンドラの箱、硬いから砕くの大変そうだなぁ…」
「私がミョルニルで砕けばいけるかも…」
ぽつりと刹那が呟く。
「ミョルニルも出せるの!?凄いね…」
「多分だけどね…」
「多分でも大丈夫だよ。他に手を探せばいいだけだし」
「パンドラの箱って言うくらいだから開けたらダメだよね…」
「当たり前だよ!そんなことしたらカミサマの思うつぼだし…」
「カミサマ、相当嫌われてるね…」
「一部の地域では好かれてるみたいだけどね。ユニコ大陸とかでは信仰されてるみたい。」
5つの大陸のひとつ、ユニコ大陸。
中心地区の名はコリアーナと呼ばれる街だ。
「ユニコ大陸…ちょっと行ってみたいかも」
「なら今度連れてってあげるよ」
東がそう言うと、刹那は嬉しそうな顔をした。
「本当…?楽しみにしてるね」
「折角だし今度大陸巡りでもしようか」
「ん、私も色んな所に行きたいからそうしてくれると嬉しいな」
「先ずはアルカナ大陸からだね。あそこは治安もいいしオススメだよ」
「治安悪いところもあるの?」
「あるよ。マカラヒト大陸が特にね」
マカラヒト大陸。
そこに住む人々は喧嘩っ早く怒らせると色々と面倒らしい。
「後は鎖国状態の大陸もあるよ。通行証が無いと入れないの」
「そうなんだ…」
そんな話をしながら帰路につく2人。
他大陸への案内を楽しみにしながら刹那達は屋敷へ戻るのであった。
博物館に展示してあったのを盗んだのだが、事情を話すと持ち出しを許可してくれた。
博物館の主もカミサマの傍若無人っぷりには腹が立っている様だった。
「いやぁ、まさかパンドラの箱が博物館に展示されているとは思わなかったよ」
「刹那ちゃん、手伝ってくれてありがとうね」
東と篠目がそれぞれ礼を告げる。
「私は警備員の人の目を何とかすることくらいしかできなかったよ…」
「それでも十分だよ。ありがとうね」
篠目がニッカリと笑う。
それにつられて刹那もくすりと笑う。
「残すはエクスカリバーとトリアイナか…」
「トリアイナって確かポセイドンの槍だよね…?」
「うん。よく知ってるね」
「本で読んだのを覚えてただけだよ…。」
照れくさそうに笑う刹那。
「パンドラの箱、硬いから砕くの大変そうだなぁ…」
「私がミョルニルで砕けばいけるかも…」
ぽつりと刹那が呟く。
「ミョルニルも出せるの!?凄いね…」
「多分だけどね…」
「多分でも大丈夫だよ。他に手を探せばいいだけだし」
「パンドラの箱って言うくらいだから開けたらダメだよね…」
「当たり前だよ!そんなことしたらカミサマの思うつぼだし…」
「カミサマ、相当嫌われてるね…」
「一部の地域では好かれてるみたいだけどね。ユニコ大陸とかでは信仰されてるみたい。」
5つの大陸のひとつ、ユニコ大陸。
中心地区の名はコリアーナと呼ばれる街だ。
「ユニコ大陸…ちょっと行ってみたいかも」
「なら今度連れてってあげるよ」
東がそう言うと、刹那は嬉しそうな顔をした。
「本当…?楽しみにしてるね」
「折角だし今度大陸巡りでもしようか」
「ん、私も色んな所に行きたいからそうしてくれると嬉しいな」
「先ずはアルカナ大陸からだね。あそこは治安もいいしオススメだよ」
「治安悪いところもあるの?」
「あるよ。マカラヒト大陸が特にね」
マカラヒト大陸。
そこに住む人々は喧嘩っ早く怒らせると色々と面倒らしい。
「後は鎖国状態の大陸もあるよ。通行証が無いと入れないの」
「そうなんだ…」
そんな話をしながら帰路につく2人。
他大陸への案内を楽しみにしながら刹那達は屋敷へ戻るのであった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
転生無双の金属支配者《メタルマスター》
芍薬甘草湯
ファンタジー
異世界【エウロパ】の少年アウルムは辺境の村の少年だったが、とある事件をきっかけに前世の記憶が蘇る。蘇った記憶とは現代日本の記憶。それと共に新しいスキル【金属支配】に目覚める。
成長したアウルムは冒険の旅へ。
そこで巻き起こる田舎者特有の非常識な勘違いと現代日本の記憶とスキルで多方面に無双するテンプレファンタジーです。
(ハーレム展開はありません、と以前は記載しましたがご指摘があり様々なご意見を伺ったところ当作品はハーレムに該当するようです。申し訳ありませんでした)
お時間ありましたら読んでやってください。
感想や誤字報告なんかも気軽に送っていただけるとありがたいです。
同作者の完結作品「転生の水神様〜使える魔法は水属性のみだが最強です〜」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/743079207/901553269
も良かったら読んでみてくださいませ。
ぽっちゃり女子の異世界人生
猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。
最強主人公はイケメンでハーレム。
脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。
落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。
=主人公は男でも女でも顔が良い。
そして、ハンパなく強い。
そんな常識いりませんっ。
私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。
【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
災禍の令嬢ヴィヴィアンは、普通に無難に暮らしたい
ねこたまりん
ファンタジー
【第一章 完結】
普通に、無難に、心静かに暮らしたい。
孤独で過酷な生い立ちを持つ少女、ヴィヴィアン・ウィステリアの願いは、それに尽きる。
大好きな街の人々や友人たちを助けるために、希少な固有魔法や魔術を駆使して奔走し、素晴らしい「もの」を生み出し続けているのに…
なぜか「災禍の令嬢」「惑乱の黒魔女」などと呼ばれ、忌み嫌われることの多いヴィヴィアン。
そんなヴィヴィアンと彼女の友人たちの、だいぶ騒がしい日常のお話です。
……
姉妹編「惨歌の蛮姫サラ・ブラックネルブは、普通に歌って暮らしたい」の連載も始めました。こちらのヴィヴィアンが、ちょくちょく顔を出します。
「小説家になろう」でも投稿を始めてみました。
愚かな父にサヨナラと《完結》
アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」
父の言葉は最後の一線を越えてしまった。
その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・
悲劇の本当の始まりはもっと昔から。
言えることはただひとつ
私の幸せに貴方はいりません
✈他社にも同時公開
【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜
なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」
静寂をかき消す、衛兵の報告。
瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。
コリウス王国の国王––レオン・コリウス。
彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。
「構わん」……と。
周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。
これは……彼が望んだ結末であるからだ。
しかし彼は知らない。
この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。
王妃セレリナ。
彼女に消えて欲しかったのは……
いったい誰か?
◇◇◇
序盤はシリアスです。
楽しんでいただけるとうれしいです。
くノ一その一今のうち
武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
お祖母ちゃんと二人暮らし、高校三年の風間その。
特に美人でも無ければ可愛くも無く、勉強も出来なければ体育とかの運動もからっきし。
三年の秋になっても進路も決まらないどころか、赤点四つで卒業さえ危ぶまれる。
手遅れ懇談のあと、凹んで帰宅途中、思ってもない事件が起こってしまう。
その事件を契機として、そのは、新しい自分に目覚め、令和の現代にくノ一忍者としての人生が始まってしまった!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる