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第1章
襲撃
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お茶会当日。
白いワンピースを来た少女の様な神、アンスリアに呼ばれてのお茶会だ。
「アンスリア様直々に招待して頂けるなんて光栄の極みですわ・・・」
1人感動の涙を流しながらそう訴えるニコラエヴナ。
「僕は留守番してるから、行っておいで」
マーリンは留守番になった様だ。
会場に着くと美しい花畑が目に入る。
この中にぽつりとある日除け傘、複数の椅子とお茶、お茶会菓子が着いてきていた。
「ようこそ、私のお茶会へ。歓迎するわ。薫、ニコラエヴナ、日照」
「・・・・・・」
日照と呼ばれた少女は静かにお茶を飲んでいる。
「私は日照。野々村 日照。よろしく」
ウサギのぬいぐるみを抱きしめながらそう呟く。
「私は薫。よろしくね、日照さん」
お茶会は他愛のない話で盛り上がった。
ニコラエヴナは相変わらずアンスリアに心酔している様で、キラキラと目を輝かせていた。
「アンスリア様、好きな子とかいらっしゃらないんですか?」
ニコラエヴナがそう問いかける。
「いないわ。いたら報告するわよ」
「そういえば猫君が薫の事気に入った見たいよ。」
「猫って確か・・・猫の獣人だよな?」
「えぇ。あの子、一途だからねぇ・・・」
そう言って空を見上げるニコラエヴナ。
しばらく他愛のない話で盛り上がり、潮時かと判断したらしくアンスリアは席を立つ。
薫と日照は直ぐに打ち解けた様で、友人として見ているようであった。
「それじゃあ、今回はこの辺でお開きにするわ。また気が向いたら招待してあげる。」
アンスリアが煙管をくい、と動かすと空間が薄れていく。
「また今度、ね」
薫にしか聞こえない声でそう言うアンスリア。
「あぁ、それとマーリンによろしく。」
「お、おう・・・」
若干困り気味だが承諾する薫。
元の景色に戻ると、ベッドで横になっていた。
スマホに似た端末【エーテル】を借りると、日照に電話をかける。
「もしもし、日照ちゃん?」
「なぁに?何か用?」
「今度一緒に遊びに行かない?」
「いいけど・・・」
「やった!明後日とかどう?」
「明後日・・・うん、空いてるよ」
「じゃあ明後日ね!楽しみにしてるよ!」
「うん、私も楽しみにしてるよ」
そう言って通話を切る。
この世界についても余り詳しくないので、図書館にでも向かおうとベッドから降りる。
靴を履いて、衣服を整えてから図書館に向かう。
図書館に着くと、この世界についての歴史の本を見つけた。
「この世界はアンスリアに作られて世界で、マナを魔力として扱っている、と・・・千年戦争の事も書いてある・・・」
千年戦争。
数千年前に行われた神々の戦である。
それに巻き込まれた人間や他種族は困ったものである。
勝敗はアンスリアに終わり、千年も戦争が続いたという。
「アンスリアって強いんだな・・・」
「あれ、薫さんじゃないですか。こんにちは」
そう声をかけてきたのは猫だった。
「奇遇ですね。こんな所で会うなんて・・・」
「そうだね。私はこの世界の歴史について調べてて・・・」
「なるほどねぇ・・・薫さんは勉強熱心なんですね」
「そう・・・なるのかな・・・」
「はい!」
嬉しそうな笑みを浮かべる猫。
しばらく話し込んだ後、猫がぽつりと口にする。
「今度薫さんとお茶したいな・・・」
「構わないよ?」
「本当!?・・・!薫さん、5cm避けて!」
「こう?」
言われた通り5cmズレる。
先程座っていた椅子は壊れ、猫の助言がなければ危なかっただろう。
「チッ!運のいいやつ・・・」
そこにはナイフを持った桃色の髪の色をした少女がいた。
どうやら薫の命を狙っているらしい。
「・・・次こそは殺してみせる」
そう言って素早くその場を去って行った。
図書館から戻るとクタクタで、猫に送って貰っていた。
「では僕はこれで!」
手を振って別れを告げる猫。
「ん、また今度」
軽く手を振り返して猫を見送る。
自分の命が狙われていることをとりあえずマーリンには話しておこう、と思う薫なのであった。
白いワンピースを来た少女の様な神、アンスリアに呼ばれてのお茶会だ。
「アンスリア様直々に招待して頂けるなんて光栄の極みですわ・・・」
1人感動の涙を流しながらそう訴えるニコラエヴナ。
「僕は留守番してるから、行っておいで」
マーリンは留守番になった様だ。
会場に着くと美しい花畑が目に入る。
この中にぽつりとある日除け傘、複数の椅子とお茶、お茶会菓子が着いてきていた。
「ようこそ、私のお茶会へ。歓迎するわ。薫、ニコラエヴナ、日照」
「・・・・・・」
日照と呼ばれた少女は静かにお茶を飲んでいる。
「私は日照。野々村 日照。よろしく」
ウサギのぬいぐるみを抱きしめながらそう呟く。
「私は薫。よろしくね、日照さん」
お茶会は他愛のない話で盛り上がった。
ニコラエヴナは相変わらずアンスリアに心酔している様で、キラキラと目を輝かせていた。
「アンスリア様、好きな子とかいらっしゃらないんですか?」
ニコラエヴナがそう問いかける。
「いないわ。いたら報告するわよ」
「そういえば猫君が薫の事気に入った見たいよ。」
「猫って確か・・・猫の獣人だよな?」
「えぇ。あの子、一途だからねぇ・・・」
そう言って空を見上げるニコラエヴナ。
しばらく他愛のない話で盛り上がり、潮時かと判断したらしくアンスリアは席を立つ。
薫と日照は直ぐに打ち解けた様で、友人として見ているようであった。
「それじゃあ、今回はこの辺でお開きにするわ。また気が向いたら招待してあげる。」
アンスリアが煙管をくい、と動かすと空間が薄れていく。
「また今度、ね」
薫にしか聞こえない声でそう言うアンスリア。
「あぁ、それとマーリンによろしく。」
「お、おう・・・」
若干困り気味だが承諾する薫。
元の景色に戻ると、ベッドで横になっていた。
スマホに似た端末【エーテル】を借りると、日照に電話をかける。
「もしもし、日照ちゃん?」
「なぁに?何か用?」
「今度一緒に遊びに行かない?」
「いいけど・・・」
「やった!明後日とかどう?」
「明後日・・・うん、空いてるよ」
「じゃあ明後日ね!楽しみにしてるよ!」
「うん、私も楽しみにしてるよ」
そう言って通話を切る。
この世界についても余り詳しくないので、図書館にでも向かおうとベッドから降りる。
靴を履いて、衣服を整えてから図書館に向かう。
図書館に着くと、この世界についての歴史の本を見つけた。
「この世界はアンスリアに作られて世界で、マナを魔力として扱っている、と・・・千年戦争の事も書いてある・・・」
千年戦争。
数千年前に行われた神々の戦である。
それに巻き込まれた人間や他種族は困ったものである。
勝敗はアンスリアに終わり、千年も戦争が続いたという。
「アンスリアって強いんだな・・・」
「あれ、薫さんじゃないですか。こんにちは」
そう声をかけてきたのは猫だった。
「奇遇ですね。こんな所で会うなんて・・・」
「そうだね。私はこの世界の歴史について調べてて・・・」
「なるほどねぇ・・・薫さんは勉強熱心なんですね」
「そう・・・なるのかな・・・」
「はい!」
嬉しそうな笑みを浮かべる猫。
しばらく話し込んだ後、猫がぽつりと口にする。
「今度薫さんとお茶したいな・・・」
「構わないよ?」
「本当!?・・・!薫さん、5cm避けて!」
「こう?」
言われた通り5cmズレる。
先程座っていた椅子は壊れ、猫の助言がなければ危なかっただろう。
「チッ!運のいいやつ・・・」
そこにはナイフを持った桃色の髪の色をした少女がいた。
どうやら薫の命を狙っているらしい。
「・・・次こそは殺してみせる」
そう言って素早くその場を去って行った。
図書館から戻るとクタクタで、猫に送って貰っていた。
「では僕はこれで!」
手を振って別れを告げる猫。
「ん、また今度」
軽く手を振り返して猫を見送る。
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