ZPE毒吐き感想

織笛メイ

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プロローグ

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>当たり前じゃこんなキモイ奴、 オレだってイジめるわ。

>いやいや暴れましたよw  授業中w

>相手が 「無抵抗」 でこっちが殺意剥き出しならそりゃあ勝つに決まってる。

自己紹介パートからドン引きさせてくれる。
無抵抗の相手に殺意剥き出しで暴力を振るうのはイジメとは言わないのだろうか?
はっきり言ってとんでもなく迷惑なイキリクソ野郎である。こんな奴と同じクラスで過ごす苦役を負った同級生や教師は気の毒としか言いようがない。
なお、イジメ云々の件については本人の独白だけなので、常識的な注意や抗議に逆切れして暴力沙汰を起こし被害者面していたとも十分考えられる。後々の彼の言動を見ればなおさら有り得る。
担任が家に来たり、HRのくだりがやけに詳細なのは作者の実体験からだろうか。


>被害者と加害者を、 同時にこなすのは不可能だからね。

暴力を受けた被害者が別の相手に暴力を振るう加害者になるのは、普通によくあるケースだと思うが…。
この主人公はまさにその典型だと思う。


>悪いヤツが本当に裁かれないという真実を知ってしまったからかな
>『所詮この世は弱肉強食』 とはよく言ったもんだ。

元の世界で裁かれずに済んだこいつが言ってるだけに説得力がある。
『所詮この世は弱肉強食』 は某漫画に出て来る台詞だが、作者がさんざんこき下ろしている作品だというのに自分の小説にその台詞を都合よく引用する神経がわからない。


>ベタに眼の前でピンクのボールを追いかけてた女の子が
>道路に飛び出してきちゃってね。
>そんでこれまたベタにその子に向かって
>狙いを済ましたように赤いスカしたスポーツカーが
>猛スピードで爆走してきやがって、
>咄嗟に走って手でその子を突き飛ばした瞬間に
>思いっきり跳ね飛ばされたってわけ。

作者はラノベでよくあるキャラ・設定・展開などを嫌悪して事あるごとに創作論や作中で批判しまくっているが、2話以降の異世界転生のくだりも含めてマジで親の顔よりよく見たラノベのテンプレである。
全読者が最初に読むプロローグなのだからもう少し捻って他の作品と差をつけたらどうだ。


>すぐ他の子が 「標的」 になってたけどね。
>悪いがその子を救うほどオレは聖人君子ではないし
>精神的な余裕もなかった。
>大体それは本来教師の仕事なんだから後は放っておいた。

>相手がキモイおっさんだったら多分助けなかっただろうし。

プロローグの展開こそ極めてありふれているが、主人公の性根のクソさや徹底した外見至上主義は最序盤から読者に伝わってくる。理想の主人公を書いているならそこは助けとけよ。
ラノベどころかあらゆるジャンルの小説でもこれほど好感が持てない主人公はそういないだろうが、今後新しい話のたびに最低値を更新していく事になる。
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