3 / 28
1章 シーム村
#2 異世界に
しおりを挟む
「ビリー大丈夫か?ぼーっとしてたから頭にモロ入ったろ?」
目の前に知らない男の子が木剣をもって立っている。
「ビリビ君凄い!今のどうやったの?」
「私にも教えて!」
「うっせー女子共!兄貴がお前らに教える訳ないだろ?」
「そうだ!そうだ!お前らは剣術なんて必要ねえんだよ!」
俺を押しのけ子供たちが次々目の前の男の子の方へと集まる。
なんだ?何処だいったい?
身体を起こして見ると。
「えっ?」
目線が……低い?
「ごめん、ちょっとどいて!大丈夫か?ビリー」
男の子は俺の方へ寄ってきて頭に手を置く。
久しぶりに人と目と目があった。
「うわぁ!」
俺は直ぐにその手を払い除ける。
「大丈夫か?無理そうならそこで休んでろよ」
「えっ……あ、はい」
近くの平屋の横にあるベンチへと座りに行く。
「ねぇねぇ今のどうやったの?」
「ただ剣を振り下ろしただけだよ」
「でも凄い早くてカッコよかった!」
「まだまだだよ、寸止めしたつもりだったんだけどね」
1人の男の子の目の前に沢山の子供たちが。
「カッコよかった、か」
まるでウチの兄さんみたいだ。
「俺とは違って兄さんはカッコよくて人気者で」
俺はデブでいじめられっ子で。
「俺もあんな風になりたかったなぁ」
「なれるよ!ビリー君!」
「ん!?」
振り向くと知らない女性が。
子供の中に1人大人が。
保護者と言うよりは何かの先生だろうか?
「ん?ビリーくん……て?」
「双子なんだから!今からでも頑張れば」
俺に言っているのか?
辺りを見回し後ろを見ると、さっきは気付かなかった窓に映る姿を見る。
「だ……れ?」
「何言ってるの?ビリー君?頭の打ち所が悪かったのかな?」
窓に映る男の子の姿を見ながら自分の顔に触れてみる。
これってやっぱり。
「……お、れ?」
その日を境にビリーは変わった。
目の前に知らない男の子が木剣をもって立っている。
「ビリビ君凄い!今のどうやったの?」
「私にも教えて!」
「うっせー女子共!兄貴がお前らに教える訳ないだろ?」
「そうだ!そうだ!お前らは剣術なんて必要ねえんだよ!」
俺を押しのけ子供たちが次々目の前の男の子の方へと集まる。
なんだ?何処だいったい?
身体を起こして見ると。
「えっ?」
目線が……低い?
「ごめん、ちょっとどいて!大丈夫か?ビリー」
男の子は俺の方へ寄ってきて頭に手を置く。
久しぶりに人と目と目があった。
「うわぁ!」
俺は直ぐにその手を払い除ける。
「大丈夫か?無理そうならそこで休んでろよ」
「えっ……あ、はい」
近くの平屋の横にあるベンチへと座りに行く。
「ねぇねぇ今のどうやったの?」
「ただ剣を振り下ろしただけだよ」
「でも凄い早くてカッコよかった!」
「まだまだだよ、寸止めしたつもりだったんだけどね」
1人の男の子の目の前に沢山の子供たちが。
「カッコよかった、か」
まるでウチの兄さんみたいだ。
「俺とは違って兄さんはカッコよくて人気者で」
俺はデブでいじめられっ子で。
「俺もあんな風になりたかったなぁ」
「なれるよ!ビリー君!」
「ん!?」
振り向くと知らない女性が。
子供の中に1人大人が。
保護者と言うよりは何かの先生だろうか?
「ん?ビリーくん……て?」
「双子なんだから!今からでも頑張れば」
俺に言っているのか?
辺りを見回し後ろを見ると、さっきは気付かなかった窓に映る姿を見る。
「だ……れ?」
「何言ってるの?ビリー君?頭の打ち所が悪かったのかな?」
窓に映る男の子の姿を見ながら自分の顔に触れてみる。
これってやっぱり。
「……お、れ?」
その日を境にビリーは変わった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
淫らなお姫様とイケメン騎士達のエロスな夜伽物語
瀬能なつ
恋愛
17才になった皇女サーシャは、国のしきたりに従い、6人の騎士たちを従えて、遥か彼方の霊峰へと旅立ちます。
長い道中、姫を警護する騎士たちの体力を回復する方法は、ズバリ、キスとH!
途中、魔物に襲われたり、姫の寵愛を競い合う騎士たちの様々な恋の駆け引きもあったりと、お姫様の旅はなかなか困難なのです?!
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる