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その3

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「リホちゃんバトンタッチ……」

「えぇ……私スカートなんだけど……」

「だってしょうがないじゃん!リホちゃんの方が手足も長くて身体も柔らかいんだから……それとも的確に指示出せるの?」

「ぐ……」

 確かに先程は数字を伝えるだけで肝心などの部分で押すのかは指示出来ていなかった。
 性格に難ありのワタルではあるが、何手も先を読む能力は自称天才発明家に軍配が上がりそうだ。

「わ……わかったわよ」

 スカートの裾を押さえつつ渋々キューブの中に入る。

「どれどれ……」

 モニターに表示された数字を眺めながら戦略を練るワタル。

「まずは無難に右足で5だね」

 ワタルの指示に従い、恐る恐る5番のパネルに足を延ばすリホ。

「ん~っと……次は左足で8、んで左手で12、右手で16ね」

 テキパキと指示を出すワタル。しかもリホに無理な態勢を取らせることなく、順調に進めていく。

「ちょっと……あんまりジロジロ見ないでよ」

 ミニスカートでのツイスターゲーム。隠そうとしてもパンツがチラチラ見えてしまう。

「うぅ……わかってるって。次は右足を一旦左足と同じ場所に置いて、左足で2ね。それから……んんん??」

 時にチラリと、時にモロに見えるリホのパンツをじっくり堪能しつつも、先を読み的確な指示を出していたワタルが長考に入る。

「ああして……こうやって……いや詰むな……」

 一人でブツブツあーでもない、こーでもないと思案するワタル。

「はやく……次はどっち?」

「ちょっと待って……これはどうやっても無理だぞ……」

 次の数字は今の体勢からは遠い位置にあり、どう態勢を整えても届きそうにない。
 どうしたものかと思案しながらキューブを眺めると、キューブ側面に何か所か拳サイズの穴が開いているのに気が付いた。
 そしてよく見ると、部屋に点在している先程までただの飾りだと思っていた箱の1つがチカチカ点滅している。
 点滅する箱に近づき、中を確認するワタル。

「おっと アイテム発見!」

 中には先端が指の形をした棒状の物体が入っていた。
 どうやらキューブ側面の穴から、この指さし棒でパネルを押してサポートをする仕組みらしい。

「よし。じゃあリホちゃん、僕がこの棒で次のパネルを押すから、その後右足で1を押して、次に左手で棒で押してるパネルね」

 モニターの前に戻ってきたワタルはもう一度状況を確認し、リホに指示を出すと、指さし棒を持ってキューブ側面に移動する。

「ポチっと。OKリホちゃん、右足1で次左手でここね!」

 攻略の道が見え、幾分余裕が生まれてきたワタル。
 モニター前に戻り、次の手順を思案する。

「むむむむむ……」

 棒を肩にトントンしながらじっくり時間をかけて作戦を練るワタル。

「はやく……ずっとこの態勢キツいんだけど……」

 後ろ向きで両手を前に付きおしりを突き出すような恰好のまま耐えるリホ。
 苦しいのか時折しゃがんだり、おしりをフルフル振ったりするたびに、パンツが見え隠れする。

「待ってて……あとちょっとだから」

 モニターにはまだ10以上の数字が表示されているが、ワタルの脳内ではとっくにゴールまでの道筋は出来上がっていた。
 では何を長考しているのかというと……

「でゅふふ……それじゃ右手を天井の18……次左手を同じく天井の20」

 両手を天井につき、ちょうどバンザイする格好になるリホ。

「それではココでアイテムをっと」

 キューブ側面に移動し、リホの真横の壁のパネルを押そうと差し棒を突っ込む。

「むむ……なかなか難しいな……」

 リホの身体で死角になったパネルを押そうと、棒を出したり引いたり上下に動かす。
 その度に棒がリホの胸の先端を擦っていく。

「あ……ちょっと……」

 人一倍敏感な身体のリホ。少しの刺激でも敏感に反応してしまう。

『すりすり すりすり』

「あんっ!なにやってんのよ!……あんっ んんん!」

 もたつくワタルに抗議の声を上げる。

「距離があってなかなか狙いが定まらなくって……ああそうだ!リホちゃん、ちょっと借りるね!」

 そのまま指し棒の先端をリホのお腹のあたりに押し付けたかと思うと、一気に上へと引き上げる。

「きゃぁぁぁ!ちょっとなにしてんのよ!」




 正に美巨乳とはコレですと言わんばかりに、美しく張りのあるリホのバストが、ぷる~ん♪という音がピッタリな勢いで飛び出した。
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