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偏屈令嬢は知る
05.大抵のことは自分でやった方が早い
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明け方すぎの市場は、活気があった。
どの町に行っても、市場はその土地の良さで溢れているから、マリアリーゼは旅行のたびに側仕えのメイドと楽しむと決めている。だから今回も、屋敷をうまく抜け出すことさえできれば、その後の用意は完璧だった。
艶のある銀色のストレートの髪は目立ちすぎるから、いつもの如くメイドのハンカチを借りてバンダナのようにし、髪をまとめて隠す。古木の皮のような色のスカートに、生成りのシャツとエプロンを合わせれば、その辺りを歩く町娘となんら変わりない。
朝食の材料を買いに来たというおまけの設定でカゴを抱えて、マリアリーゼはメイドとふたり、市場の中を闊歩した。
領土の中央を流れる川で獲れた魚の干物や、その美しい水を使った染め物、彼が自慢げに話していたギーもたくさん並んでいる。
ギーは、数世紀前まで主食だったトウモロコシという植物を改良して作られたものだ。
栽培は気候に左右されがちだけど、1つの種からたくさんの実をつけることや、人だけでなく家畜の飼料としても活用できる。さらに、蒸して食べても、粉にしてパンにしても美味しい。さらに、ギーの油で揚げたものは他の油よりも軽い口当たりで、ほんのりと甘い香りが広がる。本当に万能なこの国の主食だ。
そしてそんな主食をどこよりも高い品質で作り、国内外へ生み出しているのがこのブライドル領なのだ。まだここへ来て数日だというのに、なぜか誇らしいのは、自分がこの土地に馴染んでいるからなのだろうとマリアリーゼは嬉しくなった。
「お嬢様。もう結構見ましたし、伯爵が驚かれる前に帰りましょうよ、ね?」
側仕えのメイドはアレクセイが初日に慌てて駆けてきた足音を覚えているらしく、心配そうに眉を下げてこちらをみていた。
「大丈夫よ。私がいなくったって世界は動くんだから」
そうでしょ? と返しても返事はなかった。後ろを歩くメイドを振り返れば、唇をつんと尖らせて不服そうな様子を見せている。「人混みは危ないですし、今度は伯爵様と回ってください」とマリアリーゼに懇願する姿は、いつものお決まりだ。
多少心配させることに対して申し訳ない気持ちはあるので、寄り道をせずにまっすぐ帰るつもりくらいはある。けれどどうしても、その心配を素直に受け取れない。
彼女の潤んだ瞳から逃げようと、先の路地に並べられていた色とりどりの織物を指さして、メイドの興味を逸らしてみる。
「あっそれより見て、この染め物。淡い色がとても素敵だわ」
「お! お嬢さんはお目が高いね! それはこの地域でしか作らないギーの葉で染めた糸の織物なんだ。今日買ってくれるなら、もう1巻追加してあげるよ!」
ガハハと笑いながら数組の客と交互に話している男は、どうやら観光客を相手に商売しているようだった。けれど、2巻の布となれば、専属の針子がいても使い切るまでに半年はかかってしまいそうだ。布の作りが悪くないところを見ると、おそらく在庫処分か、季節によって売れなくなるものなのか、そういうものなのだろう。
「あら……でも私だけでは2巻も使わないから、1巻の価格を半額にまけてくださる?」
「いやぁ~そりゃあ難しい相談だな!」
「ふふっ冗談よ。次の機会にするわ!」
あのメイドはいつもマリアリーゼを追いかけてくる。今日もそれを期待して、マリアリーゼは少し小走りで、行き交う人の間を抜けた。離れたところから「お嬢様~!」と叫ぶ声がする。
数歩進んで笑いながら振り向いた瞬間、マリアリーゼは何者かの胸の中にスポッとおさまった感覚を味わった。
「あ……」
「思っていたより、ずっとお転婆だね君は」
低く笑う声が耳元で聞こえて、全身にきゅっと力が入った。
顔を見ずとも、この耳当たりの良い声が誰のものなのか、マリアリーゼは知っていた。
「えーと……まぁ、そう……ですわね」
おほほほと笑って誤魔化そうにも、今日は召使いの私服を借りているから、扇子を持っていない。むしろ町娘がそんな笑い方をしていては、変に思われる。
ゆっくりと、体を捻るように声のする方を振り返れば、あのアンバーの瞳が心配そうにこちらを見つめている。急に自分の幼さを見せつけられたようで恥ずかしい。
追いかけてきていたメイドはまだアレクセイの存在に気付いていない様子で、いい加減早く帰りましょうよと声をかけながら、息を切らして近くまでやってきた。
「なるほど、追いかけっこか」
鼻で笑われると、余計に恥ずかしさが込み上げてくる。
「お言葉ですが伯爵様、それは違いますわ」
「ふーん。じゃあこんな朝早くから屋敷を抜け出して、何を?」
まだ剃られていない無精髭が顎に広がっている。彼は身支度を整える前に屋敷を出たようだ。もしかして、本当に心配して駆けつけたのだろうか。マリアリーゼの心音は、彼の優しさに触れるたびに早くなる。
「わ、私の経験に基づけば、大抵のことは自分でやったほうが早いのです」
「うん、それは僕も同感だね」
マリアリーゼが機を見て離れるとでも思ったのか、その細い肩を抱く大きな両手に、グッと力が入る。
(これは、逃げられませんわね……)
諦めも肝心だと、心の中のもう一人のマリアリーゼが囁いた。
「ですので、この街がどんな知るために、市場を見学に……」
「なるほど。そんなことなら、僕に声をかけてくれたら良いのに」
ふっと鼻で笑った彼は、近くの大木に括っていた黒い馬の方へと歩き、マリアリーゼをひょいと鞍に乗せた。
見知らぬ娘を背中に載せられたというのに、彼の馬は鳴き声ひとつ上げなかった。それどころか、気性が穏やかなのか、悠長なのか……頭を数回縦に振ってマリアリーゼを歓迎する。
「せっかくだからここだけじゃなく、畑も見ていくといい」
鼻筋に白い部分のある、美しい馬だった。彼は手綱を持ち馬の前を、メイドは馬の横をゆっくりと歩く。ポクポクという馬蹄の音と揺れが、妙に心地いい。
「いい調子だ。馬には乗ったことが?」
「いえ、初めてですわ」
「そう。じゃあ振り落とされないように見張らないと、僕が君のお父様に叱られてしまうな」
他愛のない話をしながら、細い農道を歩く。父とは、爵位を叙爵される前からの知り合いで、穀物の研究で縁あって仲良くなったとか、ギーは茎や葉を染め物に使ったり、燃料に使ったりして、捨てるところがないだとか、そういう話で盛り上がった。
一面水のはった、見たことのない畑が広がるエリアに着いた頃。その畑のそばで談笑していた数人の男性から、アレクセイが声をかけられた。
「アレクセイ様! 今日明日あたりで、例の種をもらいに行ってもよかですか?」
「ああ、構わないよ。今日はこのまま帰って一日屋敷にいるから、自由に取りに来てくれ」
わざわざ麦わらの帽子を脱いで、ありがとうございますと明るく笑う男性に、こちらも笑顔が伝染する。
「やっぱり君は、笑顔が素敵だね。その笑顔が見られたから、迎えに行った甲斐があったな」
話している間に脇道の草を食べ始めた馬に声をかけ、一向はまたゆっくりと歩き出した。
朝の日差しに照らされたせいか、恥ずかしげもなく吐かれる甘い言葉のせいか、マリアリーゼの頬はかあっと熱くなった。それを見てメイドがニヤニヤとしながらマリアリーゼへ視線を向けた。何か言いたげな含み笑いで、口元を抑えて笑っている。
「何よ」と声を出さずに口を動かせば、メイドは指でハートマークを作って、アレクセイの背中を指差す。
こんな経験をこの年になってするとは全く思っておらず、マリアリーゼはさらに恥ずかしくなって、馬の背の上で小さく肩をすぼませた。
どの町に行っても、市場はその土地の良さで溢れているから、マリアリーゼは旅行のたびに側仕えのメイドと楽しむと決めている。だから今回も、屋敷をうまく抜け出すことさえできれば、その後の用意は完璧だった。
艶のある銀色のストレートの髪は目立ちすぎるから、いつもの如くメイドのハンカチを借りてバンダナのようにし、髪をまとめて隠す。古木の皮のような色のスカートに、生成りのシャツとエプロンを合わせれば、その辺りを歩く町娘となんら変わりない。
朝食の材料を買いに来たというおまけの設定でカゴを抱えて、マリアリーゼはメイドとふたり、市場の中を闊歩した。
領土の中央を流れる川で獲れた魚の干物や、その美しい水を使った染め物、彼が自慢げに話していたギーもたくさん並んでいる。
ギーは、数世紀前まで主食だったトウモロコシという植物を改良して作られたものだ。
栽培は気候に左右されがちだけど、1つの種からたくさんの実をつけることや、人だけでなく家畜の飼料としても活用できる。さらに、蒸して食べても、粉にしてパンにしても美味しい。さらに、ギーの油で揚げたものは他の油よりも軽い口当たりで、ほんのりと甘い香りが広がる。本当に万能なこの国の主食だ。
そしてそんな主食をどこよりも高い品質で作り、国内外へ生み出しているのがこのブライドル領なのだ。まだここへ来て数日だというのに、なぜか誇らしいのは、自分がこの土地に馴染んでいるからなのだろうとマリアリーゼは嬉しくなった。
「お嬢様。もう結構見ましたし、伯爵が驚かれる前に帰りましょうよ、ね?」
側仕えのメイドはアレクセイが初日に慌てて駆けてきた足音を覚えているらしく、心配そうに眉を下げてこちらをみていた。
「大丈夫よ。私がいなくったって世界は動くんだから」
そうでしょ? と返しても返事はなかった。後ろを歩くメイドを振り返れば、唇をつんと尖らせて不服そうな様子を見せている。「人混みは危ないですし、今度は伯爵様と回ってください」とマリアリーゼに懇願する姿は、いつものお決まりだ。
多少心配させることに対して申し訳ない気持ちはあるので、寄り道をせずにまっすぐ帰るつもりくらいはある。けれどどうしても、その心配を素直に受け取れない。
彼女の潤んだ瞳から逃げようと、先の路地に並べられていた色とりどりの織物を指さして、メイドの興味を逸らしてみる。
「あっそれより見て、この染め物。淡い色がとても素敵だわ」
「お! お嬢さんはお目が高いね! それはこの地域でしか作らないギーの葉で染めた糸の織物なんだ。今日買ってくれるなら、もう1巻追加してあげるよ!」
ガハハと笑いながら数組の客と交互に話している男は、どうやら観光客を相手に商売しているようだった。けれど、2巻の布となれば、専属の針子がいても使い切るまでに半年はかかってしまいそうだ。布の作りが悪くないところを見ると、おそらく在庫処分か、季節によって売れなくなるものなのか、そういうものなのだろう。
「あら……でも私だけでは2巻も使わないから、1巻の価格を半額にまけてくださる?」
「いやぁ~そりゃあ難しい相談だな!」
「ふふっ冗談よ。次の機会にするわ!」
あのメイドはいつもマリアリーゼを追いかけてくる。今日もそれを期待して、マリアリーゼは少し小走りで、行き交う人の間を抜けた。離れたところから「お嬢様~!」と叫ぶ声がする。
数歩進んで笑いながら振り向いた瞬間、マリアリーゼは何者かの胸の中にスポッとおさまった感覚を味わった。
「あ……」
「思っていたより、ずっとお転婆だね君は」
低く笑う声が耳元で聞こえて、全身にきゅっと力が入った。
顔を見ずとも、この耳当たりの良い声が誰のものなのか、マリアリーゼは知っていた。
「えーと……まぁ、そう……ですわね」
おほほほと笑って誤魔化そうにも、今日は召使いの私服を借りているから、扇子を持っていない。むしろ町娘がそんな笑い方をしていては、変に思われる。
ゆっくりと、体を捻るように声のする方を振り返れば、あのアンバーの瞳が心配そうにこちらを見つめている。急に自分の幼さを見せつけられたようで恥ずかしい。
追いかけてきていたメイドはまだアレクセイの存在に気付いていない様子で、いい加減早く帰りましょうよと声をかけながら、息を切らして近くまでやってきた。
「なるほど、追いかけっこか」
鼻で笑われると、余計に恥ずかしさが込み上げてくる。
「お言葉ですが伯爵様、それは違いますわ」
「ふーん。じゃあこんな朝早くから屋敷を抜け出して、何を?」
まだ剃られていない無精髭が顎に広がっている。彼は身支度を整える前に屋敷を出たようだ。もしかして、本当に心配して駆けつけたのだろうか。マリアリーゼの心音は、彼の優しさに触れるたびに早くなる。
「わ、私の経験に基づけば、大抵のことは自分でやったほうが早いのです」
「うん、それは僕も同感だね」
マリアリーゼが機を見て離れるとでも思ったのか、その細い肩を抱く大きな両手に、グッと力が入る。
(これは、逃げられませんわね……)
諦めも肝心だと、心の中のもう一人のマリアリーゼが囁いた。
「ですので、この街がどんな知るために、市場を見学に……」
「なるほど。そんなことなら、僕に声をかけてくれたら良いのに」
ふっと鼻で笑った彼は、近くの大木に括っていた黒い馬の方へと歩き、マリアリーゼをひょいと鞍に乗せた。
見知らぬ娘を背中に載せられたというのに、彼の馬は鳴き声ひとつ上げなかった。それどころか、気性が穏やかなのか、悠長なのか……頭を数回縦に振ってマリアリーゼを歓迎する。
「せっかくだからここだけじゃなく、畑も見ていくといい」
鼻筋に白い部分のある、美しい馬だった。彼は手綱を持ち馬の前を、メイドは馬の横をゆっくりと歩く。ポクポクという馬蹄の音と揺れが、妙に心地いい。
「いい調子だ。馬には乗ったことが?」
「いえ、初めてですわ」
「そう。じゃあ振り落とされないように見張らないと、僕が君のお父様に叱られてしまうな」
他愛のない話をしながら、細い農道を歩く。父とは、爵位を叙爵される前からの知り合いで、穀物の研究で縁あって仲良くなったとか、ギーは茎や葉を染め物に使ったり、燃料に使ったりして、捨てるところがないだとか、そういう話で盛り上がった。
一面水のはった、見たことのない畑が広がるエリアに着いた頃。その畑のそばで談笑していた数人の男性から、アレクセイが声をかけられた。
「アレクセイ様! 今日明日あたりで、例の種をもらいに行ってもよかですか?」
「ああ、構わないよ。今日はこのまま帰って一日屋敷にいるから、自由に取りに来てくれ」
わざわざ麦わらの帽子を脱いで、ありがとうございますと明るく笑う男性に、こちらも笑顔が伝染する。
「やっぱり君は、笑顔が素敵だね。その笑顔が見られたから、迎えに行った甲斐があったな」
話している間に脇道の草を食べ始めた馬に声をかけ、一向はまたゆっくりと歩き出した。
朝の日差しに照らされたせいか、恥ずかしげもなく吐かれる甘い言葉のせいか、マリアリーゼの頬はかあっと熱くなった。それを見てメイドがニヤニヤとしながらマリアリーゼへ視線を向けた。何か言いたげな含み笑いで、口元を抑えて笑っている。
「何よ」と声を出さずに口を動かせば、メイドは指でハートマークを作って、アレクセイの背中を指差す。
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