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19:はじまり
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このままふたりで静かに生活できるならそれがいい。でも彼の仕事を考えると、実現は難しそう。
別に子供が欲しいわけでもなければ、彼との結婚を華々しくアピールしたいわけでもない。むしろ、家族のいない自分にとって、家族とはいつどうなるかわからない不確定的な要素でしかない。
母方の祖父母は長崎でギャラリーをしていて存命だけれど、滅多に帰っていない不幸ものだから、どう思われているかもわからない。だから、たとえ日陰を求められようとも、優しい時間が続くならそれでいいと思っていた。
「白波瀬さん、ちょっといい?」
もうすぐで勤務が終わるねと同僚とソワソワしだした時間に、雫はアナウンス室の主任から声をかけられた。何か良くない情報をお客様へ提供してしまっただろうか。今日一日の動きを考えるけれど、ヒヤヒヤした質問はなかったように思う。
だとすれば……思い当たるのは次の契約更新の話くらい。今までの更新時にはなかった雰囲気から、いいことではないように思えた。
受付案内の裏にある応接机へ呼ばれて、素直に腰掛ける。神妙な面持ちをしているところを見ると、やはり良い話ではないみたい。こちらに聞こえないほどの小さなため息をついた後、主任はグレーのスーツのボタンを外す。面倒に巻き込まれたと言わんばかりの態度。強めにキーボードを叩いてパソコンをいじりながら、こちらへ話しかけた。
「あなたが呼ばれた理由、わかる?」
「すみません、正直よくわからなくて……契約期間の件でしょうか」
普段よりも圧力的に感じるクリック音と、予算達成の華やかなBGMがミスマッチだ。
「1時間くらい前からかな、お客様センターのメールと検索エンジンの口コミに書き込みが殺到してるの。有名バンドに付き纏ってるとか、事務所に押しかけてる、隠れて副業してるとか、中には白波瀬さんの名前と写真が添付されてるものも。……身に覚えはある?」
「えっ……。あの一応、今、お付き合いしている方が……音楽関係の方です」
頭の先からつま先まで、瞬きより早く駆け巡るような細かな震えが雫の肌を走った。気味の悪い何かが体内をさぁっと通って行ったような、寒気に近い何か。肘から先の感覚がジンジンと抜けていく。
「そう。書かれてることが事実かどうかはまた明日以降に聞くとして、しばらくは店頭に出て欲しくないというのが店長からの指示なの。――ひとまず今日はもう、残業無しで帰れそう?」
「あっはい、帰れます」
「じゃ、少し早いけどもう支度しちゃって、明日はひとまずお休み。日程調整してまた連絡するから」
「申し訳ありません……ありがとうございます」
本店の店長は人格者として有名で、常に笑顔を絶やさない人だ。イベント出展の派遣社員にすらおはようと挨拶をするし、人事処分時にはその社員へ手書きの手紙を渡すこともあるという、仏をも驚かせるような伝説をいくつも持っている。
ほんのりと冷酷さを感じる主任の言葉や態度をそのまま間に受けてはいけない。店長の話はきっと、ただ店にとって迷惑だという意味ではなく、こちらのことも配慮してくれたのだろうと信じて帰宅することにした。
勤務中は電源オフにしているスマホは、電源を入れると急に震え出し、メッセージアプリの通知が大量に届いた。電話もかなりかかってきているようで、時間をあけずに震え続けるスマホは、未だかつて体験したことのない恐怖感を煽る。隆介や多田へ電話しようにも画面はフリーズしてしまっていて、バッグの底で振動し続けるスマホを感じながら更衣室へ急いだ。
百貨店の女子更衣室というのは、特別なコミュニティだ。
新作をアピールしあったり、おすすめしあったり……今回のようなゴシップが一瞬で広まったりする。真偽はあまり重要では無いようで、彼女らの好奇心を満たすものならそれでいいとされているような、苦手な風潮もある。
更衣室では当然、普段はこちらに見向きもしない人間からの陰口が聞こえていた。デジタルに疎い雫はどこからそんな話が出たのか、見当もつかない。
だからこそ、自分の知らない人間が自分を知っていたり自分の周りを騒がせているということに強い嫌悪感を感じた。
自分が彼を愛するという覚悟はこういうことなのかと思い出し、多田の言葉を反芻する。自分だけではどうしようもない力が働いていて、時間が1分1秒過ぎていくことに恐怖を覚えた。
「ねぇねぇ白波瀬さん、あの話ってほんとなの~?」
「私もEssentialsと合コンしたり、飲み会したりしたいんだけど連れてってくれない?FANTASYとか居ないかなぁ?」
「すごいよね、1日入り浸ったりしてて…ナニしてるの?」
「やだあんた、その言い方は無粋すぎるって」
「だって羨ましいもん。私だって男に囲まれたーい」
婦人雑貨コーナーの制服を着た女性陣が数人寄ってきて、雫の周りを取り囲む。雫に声をかけているように見えて、勝手に話を始めているだけの時間。着飾った服とケバケバしい化粧。キャハハハと感高く笑う声が、耳に嫌に残る。
「何のことかわからないので失礼します」
急いでワンピースのジップを上げて、ロッカーの中身を確認してドアを閉める。鍵を閉めようと手をかけたところで、背中のジップを一思いに下げられた。キッと相手を睨むと、女たちは口元だけで笑って手をヒラシラとさせた。
「――ちょっと。うちの百貨店の品位、下げないでよね」
女たちの間に、クローク勤務を終えて更衣室へ帰ってきたカナが割って入った。機嫌の悪そうな顔をしているカナは、女たちの視線を遮る為か、そのまま静かに着替えを始めた。
「ちょっと!私まだ話してるんだけど」
「ここ、私のロッカーなんで。話すなら着替えて外でどうぞ」
一度イライラをぶつけたカナはするりとストッキングを脱ぎ、ブーツに履き替えた。眉をひそめじっとりとした目線でこちらを見て、着替えてるのに何で出ないのと言いたげな表情を浮かべた。
こんな形で知られたかったわけではない。彼女にだけは話したいと思っていた。裏切ったと感じるのは当たり前のことです、彼女の機嫌の悪さは100%の自分のせいなのだとも思う。
「白波瀬さんも、着替え終わったら早く出なよ。着替えるの邪魔だから」
「あっ、はい……。あの、先輩……私っ」
「特に話すことないから、早く帰って」
主任よりも冷たい視線と態度が、雫の過敏になった心に突き刺さる。せめて自分の言葉で伝えられていたらと後悔してももう遅い。それでも弁解しようとしたが、その余地はないようだった。
「……また、連絡します。お先に失礼します」
潤み始めた瞳を隠すように目線を下げ、体を小さくして更衣室を出た。肩にかけたバッグを前へ引いて持ち、極力目立たないように背を丸めて歩いたけれど、クリーニングルームのおばちゃんだけは、いつものように「お疲れ様でした!」と雫に笑いかけた。
◇◇◇
先ほどのこともあり、女性とすれ違うたびにこちらを見られているような気がした。家電屋の前を通り過ぎたところで「あの人って……」という声が聞こえて、通りたくもない横断歩道を渡った。姿の見えない追跡者から逃げるのは至難の業で、体力も気力も奪われる。普段よりも視線が気になって、ビクビクと怯えながら文化村通りを抜けた。
渋谷の交差点に古くからある本屋の雑誌コーナーに、見慣れた人の顔が並んでいた。少し緊張した面持ちで真面目な顔をしているが、ほんのり左の口角が上がっている。こんな顔をしている時は大抵、心ここに在らずで次の楽曲のことやライブのことを考えている。
自分がこうなっているということは、彼の方はきっともっと面倒なことになっているんじゃないかと不安になったところで、スマホの存在を思い出した。震え続けているからと放置してバッグへ放り投げたスマホ。最低限の広さだけ口を開けたバッグに手を伸ばす。少し熱くなったその端末は、もう震えていないようだ。
「――あった。って、え……?」
画面には大量の着信を告げるメッセージと、個別のメッセージが大量に届いている。
――仕事中だよね?大丈夫?
――これ見たらすぐ返事して
――心配だから迎えに行く。東西百貨店だよね?
――電話したけど勤務状況教えてくれなかった
――前のカフェにいるから連絡ください
――多田に捕まった。ごめん
彼がオロオロと心配している様子も、カフェで隆介が多田に捕まるまでの15分の空白も、簡単に想像できる。雫には愛おしく思えた。そして、大切な人をこんなふうにしてしまうことに対する申し訳なさと、若干の恐怖も同時に感じた。
――職場の方にも知られちゃったので、今日は帰ります
――また連絡します
カフェへ戻ろうか悩んでいると、先ほどの更衣室の女が群がって歩いているのが見える。先ほどの助け舟は本当にありがたかったけれど、カナは京王線ユーザーで渋谷を使わないから、2度目はない。ひとまず地下道へ潜って渋谷駅へ向かい、銀座線のホームへと急いだ。
別に子供が欲しいわけでもなければ、彼との結婚を華々しくアピールしたいわけでもない。むしろ、家族のいない自分にとって、家族とはいつどうなるかわからない不確定的な要素でしかない。
母方の祖父母は長崎でギャラリーをしていて存命だけれど、滅多に帰っていない不幸ものだから、どう思われているかもわからない。だから、たとえ日陰を求められようとも、優しい時間が続くならそれでいいと思っていた。
「白波瀬さん、ちょっといい?」
もうすぐで勤務が終わるねと同僚とソワソワしだした時間に、雫はアナウンス室の主任から声をかけられた。何か良くない情報をお客様へ提供してしまっただろうか。今日一日の動きを考えるけれど、ヒヤヒヤした質問はなかったように思う。
だとすれば……思い当たるのは次の契約更新の話くらい。今までの更新時にはなかった雰囲気から、いいことではないように思えた。
受付案内の裏にある応接机へ呼ばれて、素直に腰掛ける。神妙な面持ちをしているところを見ると、やはり良い話ではないみたい。こちらに聞こえないほどの小さなため息をついた後、主任はグレーのスーツのボタンを外す。面倒に巻き込まれたと言わんばかりの態度。強めにキーボードを叩いてパソコンをいじりながら、こちらへ話しかけた。
「あなたが呼ばれた理由、わかる?」
「すみません、正直よくわからなくて……契約期間の件でしょうか」
普段よりも圧力的に感じるクリック音と、予算達成の華やかなBGMがミスマッチだ。
「1時間くらい前からかな、お客様センターのメールと検索エンジンの口コミに書き込みが殺到してるの。有名バンドに付き纏ってるとか、事務所に押しかけてる、隠れて副業してるとか、中には白波瀬さんの名前と写真が添付されてるものも。……身に覚えはある?」
「えっ……。あの一応、今、お付き合いしている方が……音楽関係の方です」
頭の先からつま先まで、瞬きより早く駆け巡るような細かな震えが雫の肌を走った。気味の悪い何かが体内をさぁっと通って行ったような、寒気に近い何か。肘から先の感覚がジンジンと抜けていく。
「そう。書かれてることが事実かどうかはまた明日以降に聞くとして、しばらくは店頭に出て欲しくないというのが店長からの指示なの。――ひとまず今日はもう、残業無しで帰れそう?」
「あっはい、帰れます」
「じゃ、少し早いけどもう支度しちゃって、明日はひとまずお休み。日程調整してまた連絡するから」
「申し訳ありません……ありがとうございます」
本店の店長は人格者として有名で、常に笑顔を絶やさない人だ。イベント出展の派遣社員にすらおはようと挨拶をするし、人事処分時にはその社員へ手書きの手紙を渡すこともあるという、仏をも驚かせるような伝説をいくつも持っている。
ほんのりと冷酷さを感じる主任の言葉や態度をそのまま間に受けてはいけない。店長の話はきっと、ただ店にとって迷惑だという意味ではなく、こちらのことも配慮してくれたのだろうと信じて帰宅することにした。
勤務中は電源オフにしているスマホは、電源を入れると急に震え出し、メッセージアプリの通知が大量に届いた。電話もかなりかかってきているようで、時間をあけずに震え続けるスマホは、未だかつて体験したことのない恐怖感を煽る。隆介や多田へ電話しようにも画面はフリーズしてしまっていて、バッグの底で振動し続けるスマホを感じながら更衣室へ急いだ。
百貨店の女子更衣室というのは、特別なコミュニティだ。
新作をアピールしあったり、おすすめしあったり……今回のようなゴシップが一瞬で広まったりする。真偽はあまり重要では無いようで、彼女らの好奇心を満たすものならそれでいいとされているような、苦手な風潮もある。
更衣室では当然、普段はこちらに見向きもしない人間からの陰口が聞こえていた。デジタルに疎い雫はどこからそんな話が出たのか、見当もつかない。
だからこそ、自分の知らない人間が自分を知っていたり自分の周りを騒がせているということに強い嫌悪感を感じた。
自分が彼を愛するという覚悟はこういうことなのかと思い出し、多田の言葉を反芻する。自分だけではどうしようもない力が働いていて、時間が1分1秒過ぎていくことに恐怖を覚えた。
「ねぇねぇ白波瀬さん、あの話ってほんとなの~?」
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「すごいよね、1日入り浸ったりしてて…ナニしてるの?」
「やだあんた、その言い方は無粋すぎるって」
「だって羨ましいもん。私だって男に囲まれたーい」
婦人雑貨コーナーの制服を着た女性陣が数人寄ってきて、雫の周りを取り囲む。雫に声をかけているように見えて、勝手に話を始めているだけの時間。着飾った服とケバケバしい化粧。キャハハハと感高く笑う声が、耳に嫌に残る。
「何のことかわからないので失礼します」
急いでワンピースのジップを上げて、ロッカーの中身を確認してドアを閉める。鍵を閉めようと手をかけたところで、背中のジップを一思いに下げられた。キッと相手を睨むと、女たちは口元だけで笑って手をヒラシラとさせた。
「――ちょっと。うちの百貨店の品位、下げないでよね」
女たちの間に、クローク勤務を終えて更衣室へ帰ってきたカナが割って入った。機嫌の悪そうな顔をしているカナは、女たちの視線を遮る為か、そのまま静かに着替えを始めた。
「ちょっと!私まだ話してるんだけど」
「ここ、私のロッカーなんで。話すなら着替えて外でどうぞ」
一度イライラをぶつけたカナはするりとストッキングを脱ぎ、ブーツに履き替えた。眉をひそめじっとりとした目線でこちらを見て、着替えてるのに何で出ないのと言いたげな表情を浮かべた。
こんな形で知られたかったわけではない。彼女にだけは話したいと思っていた。裏切ったと感じるのは当たり前のことです、彼女の機嫌の悪さは100%の自分のせいなのだとも思う。
「白波瀬さんも、着替え終わったら早く出なよ。着替えるの邪魔だから」
「あっ、はい……。あの、先輩……私っ」
「特に話すことないから、早く帰って」
主任よりも冷たい視線と態度が、雫の過敏になった心に突き刺さる。せめて自分の言葉で伝えられていたらと後悔してももう遅い。それでも弁解しようとしたが、その余地はないようだった。
「……また、連絡します。お先に失礼します」
潤み始めた瞳を隠すように目線を下げ、体を小さくして更衣室を出た。肩にかけたバッグを前へ引いて持ち、極力目立たないように背を丸めて歩いたけれど、クリーニングルームのおばちゃんだけは、いつものように「お疲れ様でした!」と雫に笑いかけた。
◇◇◇
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渋谷の交差点に古くからある本屋の雑誌コーナーに、見慣れた人の顔が並んでいた。少し緊張した面持ちで真面目な顔をしているが、ほんのり左の口角が上がっている。こんな顔をしている時は大抵、心ここに在らずで次の楽曲のことやライブのことを考えている。
自分がこうなっているということは、彼の方はきっともっと面倒なことになっているんじゃないかと不安になったところで、スマホの存在を思い出した。震え続けているからと放置してバッグへ放り投げたスマホ。最低限の広さだけ口を開けたバッグに手を伸ばす。少し熱くなったその端末は、もう震えていないようだ。
「――あった。って、え……?」
画面には大量の着信を告げるメッセージと、個別のメッセージが大量に届いている。
――仕事中だよね?大丈夫?
――これ見たらすぐ返事して
――心配だから迎えに行く。東西百貨店だよね?
――電話したけど勤務状況教えてくれなかった
――前のカフェにいるから連絡ください
――多田に捕まった。ごめん
彼がオロオロと心配している様子も、カフェで隆介が多田に捕まるまでの15分の空白も、簡単に想像できる。雫には愛おしく思えた。そして、大切な人をこんなふうにしてしまうことに対する申し訳なさと、若干の恐怖も同時に感じた。
――職場の方にも知られちゃったので、今日は帰ります
――また連絡します
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