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新たな風を連れて
87.誰の手にも壊せない
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栄枯盛衰とはよく言ったもので、エカード国王クリストバルはというと、様々なものを失ったことでこの3年のうちにだいぶ老け込み、当時見え隠れしていた乱暴さや凶悪さは失われ、クロムやマリに対して強く当たっていた部分もだいぶ柔和になっていた。
はじめはマリやクロムなどの、彼の裏の顔を知る者に対しての人当たりの良さだけが変わったのだと思われていたが、彼は失ったことではじめて自身の手元にあるものに気付き、本当に今までの行動を深く反省した様だった。
3年後の国交再開のタイミングまでに、自らが本来あるべき姿に戻ろうと決意したクリストバルは、様々な知識人の知恵を借り、己の罪深き行動を改める手段を探し求めた。国交が断絶されて数ヶ月、二面性の無くなった国王の政治は、以前の求める物の為なら力で奪う政治から、心の豊かさと平和を追い求める為の政治へと方向が変わった。
この変化の原因は恐らく、シュベルト帝国皇帝レオンより直々に、期間を定めて国交を断絶するという連絡を受けた際、それに添えられていたカードのせいだと、メイド達は噂していた。
ただ一言「悔い改めよ」と書かれたそのカードの筆跡に、クリストバルには見覚えがあった。名乗りもしない手紙でも、誰から何の目的があるのかすぐにわかる。それ程までに仲が良かったのが我々兄妹の凄さだったのだと、思い知らされた。
一言しかない手紙だからこそ、クリストバルには、ただ考えを改めるのではなく、我々と共に同じ方向を向き、進もうという意志が込められているように思えた。
封筒とカードを手にしてソファに腰かけ、がっくりとうなだれていた国王は、以前の絶対的権力者の顔ではなく、ただ一人の愛する人を失い、悲哀に満ちた顔をしていたという。
・・・
両国の会談は、それぞれの国のトップである皇帝と国王の他、政治の代表として宰相と首相が、国民の代表として宗教関係者が、其々3者ずつの立会いの下に行われる。そこで全ての者が異議ないままに話がまとまれば、翌日には改めて国交を結ぶための調印式が開かれる運びだ。
もちろんそこにはそのほか大臣や貴族、そして各々の執事等がそれぞれ付いてくることもあり、少人数とはいえそれなりの大所帯となる。そのため、シュベルト王国の関係者は王城から少し離れた離宮に招待され、そこから王城までのほんのわずかな距離も馬車で移動することとなっていた。
「…そのため、庭のメイン通りはこれから3日間、馬車用道路として使用されます。メイド・フットマンはくれぐれも庭のメイン通りを徒歩で通過しないように。轢かれますからね。
メアリはこの後、会合後の食事会のセッティング確認を。マリアを連れて行って構いません。私は着替え次第クリストバル陛下のお側におりますので、皆さんは何かあればメアリに確認を取るように。」
普段は通いのメイドも住み込みのメイドも、今日ばかりは早朝から深夜までお仕事だらけだ。きびきびと動ける若者を中心に総勢50名ほどの精鋭を集め、クロムは詳細情報を挟みながらてきぱきと指示を出していく。
「あっそうそう、メアリ。
マリアはくれぐれも来賓の方々の目に触れないようにしてくれ。」
これは、昨晩のうちにクロムへ伝えたマリの願いだ。私の口からメアリに頼むと聞いて貰えそうにな買ったため、勝手に娘にしたのだから、養父らしく今くらい願いを叶えて!と無理を言った。
ハイド様やレオン様に対して私の事を忘れるように魔法をかけたことは、髪が白くなってしまったあの日にクロムと国王へ伝えている。しかしそれが3年の月日が経った今、効いているかどうか確認する術がない。
万が一出会ってしまって、思い出されてしまったら、国を揺さぶる材料をいまさらもう一つ付け加えることになる可能性があるでしょ!と伝えたことで、クロムは渋々了承したのだった。
本当はあの人に会いたくてたまらないし、またぎゅっと抱きしめてほしい。あの心まで響くような低い声で私を呼んでほしいと、毎晩思っていた。それでも、手をぎゅっと握って、今はそんな甘えた思いよりも、これからも続くであろうメイド生活を平穏無事に送ることを考えなきゃ、と必死に言い聞かせながら夜を過ごした。
「クロム様が貴方を可愛いのはわかるけれど、マリアだってそろそろお相手がいたっておかしくない年齢だし、出会いも少しはなきゃダメよ……んま、養父があれじゃあ、困っちゃうわよねぇ。」
あんな頭の固いお父様だなんて可哀そうに、というメアリの言葉に、マリはへへ…とおかしな苦笑いを返すことしか出来ない。マリが可愛いのではなく、クロムも陛下も最終的には自分の事が可愛いだけなのだけど、相変わらずメアリは外面の良さに騙されているなと、マリは少し残念にも思った。
「私はいいんです、まだ今は、お仕事のほうが楽しいから…!」
これは、ほとんど本音だ。今はっていうんじゃなくて、ずっとこのお仕事をしていたいと思うくらい、このメイドという肩書でやれる仕事の幅の広さが大好きになっていた。
「そーお?じゃあ今日はめいーっぱい、使ってあげましょ。」
フフッと笑ったメアリの言葉通り、シュベルト王国のご一行がいらっしゃるまでの間、大きなタープを取り付けたり、カーテンの紐を飾り紐とタッセルに付け替えたり、テーブルのクロスをアイロンがけしたり…メアリが声をかけてくれるまで、マリは休む暇もなく働いた。
一通りの作業が終わってから、広間の横にある侍従控室でお茶を淹れる。
安物でも十分美味しく淹れられるコツがあるのよ!と話していたカタリナを思い出す。セイロンはたっぷりのミルクとお砂糖をカップに入れてから、暖かいお茶を注いで飲むのが美味しいんだっけ。
「あら、私マリアにお茶の淹れ方まで教えたかしら。
とっても上手だし美味しいわ…。」
目を閉じてうっとりと香りを楽しみながらミルクティーを飲むメアリを見ると、きっとおべっかなんかじゃなく、本当に美味しく感じてもらえているのだと思えた。
「ここへ来る前に、仲の良かったメイドが淹れてくれた紅茶がすっごく美味しくて、私何時も、ずっと、彼女の手元を見てたんです…。」
カタリナとおしゃべりしながらティータイムを過ごしたり、お風呂で抱き着いて怒られたり、城の移動中にきょろきょろとよそ見をして笑われたり…香りや味の記憶というのは不思議なもので、一気に思い出があふれ出し、マリの目頭を熱くする。
「…っ私、彼女との時間が…、だいっ、好きで…っ…。」
一度流れ始めた涙は、とめどなく零れ落ち、涙の湖を作ってしまうように流れた。静かな湖面にぽたりと落ちた雫が、ゆっくりと大きな波紋に広がる。雫がぼたぼたっと零れ、波紋はより大きく、遠くまで広がっていくように、自分を中心にメイド、エカード王国、そしてシュベルト帝国まで、一気に影響の波が広がるような感覚に襲われる。
「そう。……きっととても、幸せなティータイムだったのね。」
「…っはい…っ。今も、本当は、すごく…恋しい…っ。」
マリは真珠のように光る大粒の珠を、アメジストのような瞳からぽろぽろと落としていく。窓から差し込む光が反射し、メアリに万華鏡の中を覗いているような錯覚をもたらすほど、マリの瞳は美しく輝いていた。
ティーカップを静かに机に置き、メアリは泣きじゃくるマリアの強く握られた手を取り、ゆっくりと撫でて、解かせた。
「大丈夫よ、マリア。
恋しくなるほど、幸せだったと思える記憶は、誰にも奪われない、誰にも壊せない、貴方だけの素晴らしい宝物よ。…今はまだ、思い出すことが辛くても、その日も、今日のこの日も、いつか必ず、素敵な思い出になるわ。」
どんなことがあったのか、なぜこんなにも泣いてしまうのか、何も聞かず、ただメアリはしわくちゃの手でマリの手ををさすり続ける。
「ふふ、ティーが冷えちゃったわね。
涙を拭いて、明日は私と幸せなティータイムをしましょう、マリア。まだお仕事は残っているし、他に働くフットマンや私には、貴方の笑顔が必要よ。」
人差し指を軽く曲げて、両目の下の涙をエプロンですくったマリアは、幼い頃の母の姿と、カタリナの姿を重ねたように見える。
「…っはい、メアリ。ありがとうございます。」
少し冷えたティーを飲んで、すっくと立ちあがってお礼を言う。メアリの言葉はとてもありがたく、心の枷を取り払ったような、今までにない清々しさに包まれながら、マリは残りの仕事をてきぱきと終わらせた。
はじめはマリやクロムなどの、彼の裏の顔を知る者に対しての人当たりの良さだけが変わったのだと思われていたが、彼は失ったことではじめて自身の手元にあるものに気付き、本当に今までの行動を深く反省した様だった。
3年後の国交再開のタイミングまでに、自らが本来あるべき姿に戻ろうと決意したクリストバルは、様々な知識人の知恵を借り、己の罪深き行動を改める手段を探し求めた。国交が断絶されて数ヶ月、二面性の無くなった国王の政治は、以前の求める物の為なら力で奪う政治から、心の豊かさと平和を追い求める為の政治へと方向が変わった。
この変化の原因は恐らく、シュベルト帝国皇帝レオンより直々に、期間を定めて国交を断絶するという連絡を受けた際、それに添えられていたカードのせいだと、メイド達は噂していた。
ただ一言「悔い改めよ」と書かれたそのカードの筆跡に、クリストバルには見覚えがあった。名乗りもしない手紙でも、誰から何の目的があるのかすぐにわかる。それ程までに仲が良かったのが我々兄妹の凄さだったのだと、思い知らされた。
一言しかない手紙だからこそ、クリストバルには、ただ考えを改めるのではなく、我々と共に同じ方向を向き、進もうという意志が込められているように思えた。
封筒とカードを手にしてソファに腰かけ、がっくりとうなだれていた国王は、以前の絶対的権力者の顔ではなく、ただ一人の愛する人を失い、悲哀に満ちた顔をしていたという。
・・・
両国の会談は、それぞれの国のトップである皇帝と国王の他、政治の代表として宰相と首相が、国民の代表として宗教関係者が、其々3者ずつの立会いの下に行われる。そこで全ての者が異議ないままに話がまとまれば、翌日には改めて国交を結ぶための調印式が開かれる運びだ。
もちろんそこにはそのほか大臣や貴族、そして各々の執事等がそれぞれ付いてくることもあり、少人数とはいえそれなりの大所帯となる。そのため、シュベルト王国の関係者は王城から少し離れた離宮に招待され、そこから王城までのほんのわずかな距離も馬車で移動することとなっていた。
「…そのため、庭のメイン通りはこれから3日間、馬車用道路として使用されます。メイド・フットマンはくれぐれも庭のメイン通りを徒歩で通過しないように。轢かれますからね。
メアリはこの後、会合後の食事会のセッティング確認を。マリアを連れて行って構いません。私は着替え次第クリストバル陛下のお側におりますので、皆さんは何かあればメアリに確認を取るように。」
普段は通いのメイドも住み込みのメイドも、今日ばかりは早朝から深夜までお仕事だらけだ。きびきびと動ける若者を中心に総勢50名ほどの精鋭を集め、クロムは詳細情報を挟みながらてきぱきと指示を出していく。
「あっそうそう、メアリ。
マリアはくれぐれも来賓の方々の目に触れないようにしてくれ。」
これは、昨晩のうちにクロムへ伝えたマリの願いだ。私の口からメアリに頼むと聞いて貰えそうにな買ったため、勝手に娘にしたのだから、養父らしく今くらい願いを叶えて!と無理を言った。
ハイド様やレオン様に対して私の事を忘れるように魔法をかけたことは、髪が白くなってしまったあの日にクロムと国王へ伝えている。しかしそれが3年の月日が経った今、効いているかどうか確認する術がない。
万が一出会ってしまって、思い出されてしまったら、国を揺さぶる材料をいまさらもう一つ付け加えることになる可能性があるでしょ!と伝えたことで、クロムは渋々了承したのだった。
本当はあの人に会いたくてたまらないし、またぎゅっと抱きしめてほしい。あの心まで響くような低い声で私を呼んでほしいと、毎晩思っていた。それでも、手をぎゅっと握って、今はそんな甘えた思いよりも、これからも続くであろうメイド生活を平穏無事に送ることを考えなきゃ、と必死に言い聞かせながら夜を過ごした。
「クロム様が貴方を可愛いのはわかるけれど、マリアだってそろそろお相手がいたっておかしくない年齢だし、出会いも少しはなきゃダメよ……んま、養父があれじゃあ、困っちゃうわよねぇ。」
あんな頭の固いお父様だなんて可哀そうに、というメアリの言葉に、マリはへへ…とおかしな苦笑いを返すことしか出来ない。マリが可愛いのではなく、クロムも陛下も最終的には自分の事が可愛いだけなのだけど、相変わらずメアリは外面の良さに騙されているなと、マリは少し残念にも思った。
「私はいいんです、まだ今は、お仕事のほうが楽しいから…!」
これは、ほとんど本音だ。今はっていうんじゃなくて、ずっとこのお仕事をしていたいと思うくらい、このメイドという肩書でやれる仕事の幅の広さが大好きになっていた。
「そーお?じゃあ今日はめいーっぱい、使ってあげましょ。」
フフッと笑ったメアリの言葉通り、シュベルト王国のご一行がいらっしゃるまでの間、大きなタープを取り付けたり、カーテンの紐を飾り紐とタッセルに付け替えたり、テーブルのクロスをアイロンがけしたり…メアリが声をかけてくれるまで、マリは休む暇もなく働いた。
一通りの作業が終わってから、広間の横にある侍従控室でお茶を淹れる。
安物でも十分美味しく淹れられるコツがあるのよ!と話していたカタリナを思い出す。セイロンはたっぷりのミルクとお砂糖をカップに入れてから、暖かいお茶を注いで飲むのが美味しいんだっけ。
「あら、私マリアにお茶の淹れ方まで教えたかしら。
とっても上手だし美味しいわ…。」
目を閉じてうっとりと香りを楽しみながらミルクティーを飲むメアリを見ると、きっとおべっかなんかじゃなく、本当に美味しく感じてもらえているのだと思えた。
「ここへ来る前に、仲の良かったメイドが淹れてくれた紅茶がすっごく美味しくて、私何時も、ずっと、彼女の手元を見てたんです…。」
カタリナとおしゃべりしながらティータイムを過ごしたり、お風呂で抱き着いて怒られたり、城の移動中にきょろきょろとよそ見をして笑われたり…香りや味の記憶というのは不思議なもので、一気に思い出があふれ出し、マリの目頭を熱くする。
「…っ私、彼女との時間が…、だいっ、好きで…っ…。」
一度流れ始めた涙は、とめどなく零れ落ち、涙の湖を作ってしまうように流れた。静かな湖面にぽたりと落ちた雫が、ゆっくりと大きな波紋に広がる。雫がぼたぼたっと零れ、波紋はより大きく、遠くまで広がっていくように、自分を中心にメイド、エカード王国、そしてシュベルト帝国まで、一気に影響の波が広がるような感覚に襲われる。
「そう。……きっととても、幸せなティータイムだったのね。」
「…っはい…っ。今も、本当は、すごく…恋しい…っ。」
マリは真珠のように光る大粒の珠を、アメジストのような瞳からぽろぽろと落としていく。窓から差し込む光が反射し、メアリに万華鏡の中を覗いているような錯覚をもたらすほど、マリの瞳は美しく輝いていた。
ティーカップを静かに机に置き、メアリは泣きじゃくるマリアの強く握られた手を取り、ゆっくりと撫でて、解かせた。
「大丈夫よ、マリア。
恋しくなるほど、幸せだったと思える記憶は、誰にも奪われない、誰にも壊せない、貴方だけの素晴らしい宝物よ。…今はまだ、思い出すことが辛くても、その日も、今日のこの日も、いつか必ず、素敵な思い出になるわ。」
どんなことがあったのか、なぜこんなにも泣いてしまうのか、何も聞かず、ただメアリはしわくちゃの手でマリの手ををさすり続ける。
「ふふ、ティーが冷えちゃったわね。
涙を拭いて、明日は私と幸せなティータイムをしましょう、マリア。まだお仕事は残っているし、他に働くフットマンや私には、貴方の笑顔が必要よ。」
人差し指を軽く曲げて、両目の下の涙をエプロンですくったマリアは、幼い頃の母の姿と、カタリナの姿を重ねたように見える。
「…っはい、メアリ。ありがとうございます。」
少し冷えたティーを飲んで、すっくと立ちあがってお礼を言う。メアリの言葉はとてもありがたく、心の枷を取り払ったような、今までにない清々しさに包まれながら、マリは残りの仕事をてきぱきと終わらせた。
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