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華やかな城下町

46.開発され続ける身体***

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 それでもまだ、ハイデルは達していないし、満足していない。マリは気絶とまではいかないが、浅く息をしながら意識を半分飛ばして、余韻に溶けている。

 本当にゆっくり、数ミリずつ抜き出すような気持ちで抜き出すと、んうぅ…と呻きながら、穴をパクパクと動かしたあと、ビュ、ビュ、と腹部に満たされた水を漏らし始めた。

 一度席を立って、自分のものと同じくらいかもう少し大きいサイズのプラグがあったはず…と戸棚を開く。案の定すぐに見つかったので手に取り、魔法でとろみのある液体を練り上げて、塗りつけた。

 小さく丸くなったマリの腰に手を添え、お尻を持ち上げさせる。何をされるかわかっていないのに従順なこの娘に、また一段と愛しさが湧いた。1度目よりも多い水の量を呼び込み、薔薇の蕾のように広がった穴へ流し入れる。キュルキュルとお腹の音が鳴ってもなお、決めた量を飲み込むまでハイデルは水流を止めない。

「おもらしはいけないからね。もう一度、蓋をしておいてあげよう。」

 先程見つけたプラグの先端を穴に当て、ぬるぬる、めりめりと挿入する。最大直径のところで、ううぅぅという呻きが聞こえたが、まだ入る余裕はあるようだったので、ストッパーぎりぎりまで入るようにグッと押し込むと、ちゅるんっとそのまま呑まれていった。元は指ひとつも入らなかったこの穴に、自分が入れるだけの空間を作れるまで、頑張ったマリが愛おしくて仕方ない。

「もっとすんなり受け入れられるまで、たくさん開発して、愛してあげるからね、ズューゼ。僕は君を逃さない。絶対にだ。」

 ハイデルは誰にも聞こえないほど小さな声でクククッと本心からの笑いをこぼし、苦しそうにはぁはぁと肩で息をするマリの腰をさすりながら、その苦痛と悦楽が混じった表情をしばらく観察していた。


・・・


「マリ、そろそろ起きて。君に精を与えて初めて、僕は存在が許されるんだよ」

 頬にキスをして、両方の乳頭に突き刺さるピアスを両手で引き、お腹の痛みと快感で気を失いかけているマリの意識を無理矢理呼び戻す。

「んにゃぁぁぁぁっ、わたし、あ、ごめ、なさ…」

 蕩けたマリは、うまい返事もできないままハイデルに縋り、キスをする。

「ハイデルさま、ここも、もっと…」

 ちゅ、ちゅ、と何度も何度も唇を重ねながら、乳頭を押しつぶしてやると、嬉しそうに腰を揺らした。

 一度抜いた時は少し落ち着いていたのに、彼女とキスするだけでもすぐにガチガチに勃起してくるせいで、自分がまだ達していないことを忘れられない。ベッドの上にくたりと横たわる身体を起こし、座りながら抱きしめるような状態で、下から蜜口を突き刺す。

「ひゃ…っあぁぁっ…はぁっ、おっき、おっきぃ…っ!」

 いつもの快感とは違う感覚に、目を見開いて天を仰ぐマリの尻を掴み、ズンズンと容赦なく下から突き上げる。延々と責め続けられていた体は熟れきっていて、肩や背中までもが性感帯になっているようだった。

「あ、う、あぁぁっ、なにこれ、なにこれっ…あっああぁぁっ、お腹、くるし、ゴリゴリ、しゅるっ!!」

 自分の肩を掴んで、突き上げられながら腰を振るマリの淫乱さに、ハイデルは思わず舌なめずりをした。尻に刺したプラグは突き上げる度、彼女の好いところを前後から刺激する。

「ふぁぁぁっっ、なんで、なんで?おひりぃっ!!あっ、あっ、ああぁぁっ!!」
「っく…あぁ、マリ、すごいよ。前も後ろもドロドロなのが、よくわかるね。」

 プラグの先とハイデルの先が1番奥にある時、彼女の狭い膣の中で子宮口は前後から押しつぶされ、今までにない、強い快感を生み出しているようだ。

「お゛お゛っ…うぅぅ、わかるぅ、おなか、壊れるぅ…お゛、おがじぐなるっ…んぁ…あ゛あ゛ぁ゛っ…っくぅ…うぅ、うぅぅ…あ゛ぁ゛、じゅごいっ」

「…っ、マリ。なにが、すごいんだい…っ?」

「ハイド様の、おっぎ、、おっぎい、お腹いだっ…あ゛ぁ゛!いだい、のに、ぎもぢい、も…いっぱい…っ!」

 痛みと快楽に打ち震えて涙を流す彼女の顔は、なんて魅力的だろうと、ハイデルは心の底から思った。

「いっぱい?よかった。僕も…そろそろ限界だな。」

 自分の力だけでここまで彼女を快楽へと突き堕とした。正気ではいられないような快感でいっぱいの彼女を両腕に感じながらズンズンと突き上げると、ここまで我慢できていたのが嘘のように一瞬で頂点へ達し、駆け抜けていく。

「もう、我慢できないな…っく。…出すよマリ。」
「あっ、あっ、お腹、熱いのっ!すごい、…っあぁぁぁ…ったくさん、出てるっ!」

 腕の中で淫紋を光らせ、ビクンビクンと跳ねるように達する彼女の体を、しっかり抱きとめる。達した勢いでプラグは飛び出し、溢れた水と愛液とで、ベッドの上は水溜りのようだ。

 息も絶え絶えな彼女の髪を撫でる。顔色を確認すると、マリはふにゃんとした笑顔を浮かべていた。汗でびしゃびしゃになった首筋が髪の間から見えるとさらに無性に噛みたくなり、強く噛みついて吸い上げ、胴体や太ももまで赤い大きな花弁をたくさん散らした。

 強い痛みに耐えてきた彼女が、ハイデルに痣をつけられるたびに始終喘いでいる姿も、とてもそそられる光景だった。全身にくまなく痣をつけ続ける行為が終わると、体力を使い果たしたマリは強い眠気に襲われ、びちゃびちゃに濡れたシーツの端の少し乾いたあたりで丸くなって意識を手放した。

 彼女を街へ迎えに行ったのは昼の食事時頃だったはずなのに、いつのまにか陽は落ち、すっかり真っ暗で。ハイデルは己の全身の倦怠感に納得した。

 目が覚めたら2人で風呂に入ってもいいなと思いつつ、いつもやりすぎてしまうからな…と反省しつつ、結局一度強めに浄化をかける。

 もう眠りにつきたい感覚を深呼吸で飛ばし、最後の仕事をする。本当なら彼女の起きている時にしておきたかったが、自分の執着心のあまり激しくしてしまったことを少し反省した。


 今後、彼女がどこかへ連れて行かれてしまった時。無理矢理にでも犯されることを考えると、腑が煮え繰り返る。彼女を身を守るために貞操帯を付けさせることも考えたが、どうしても形が好きになれない。

 そうして思いついたのは、またしてもピアスだった。

 左右のラビアの下のあたりに、それぞれ1ずつニードルで穴を開け、既存の3つとサイズ違いの小さな金のフープをつけた。クリトリスのピアスも、同じく小さいサイズのフープに取り替えた事で、下半身にピアスが増えたのに、なんだか可愛くらしく見える。

 U字のシャックル部分を長めに作ってある細身のパドロックを取り出し、右のラビア、クリトリス、そして左手のラビアの順でそれぞれのピアスをシャックルへ通し、しっかりと錠をかけた。

 何度か引っ張って外れないことを確認し、この鍵が彼女の貞操を守ってくれるように願った。この愛しい場所の鍵はチェーンに繋ぎ、自身の首にかける事にした。

 彼女の身のためとはいえ、ピアスが痛むと可哀想だ。前回とは違う気持ちでのピアッシングに少し恥ずかしさを感じながら、治癒魔法をかけた。

 昨日よりも飾りの増えた彼女と、まっさらなシーツに潜り込む。鍵をかけたマリを抱きしめ、彼女についた全てのピアスに触れる。カチャカチャという金属音を聞いたハイデルはようやく安心して眠ることができる気がして、静かに目を閉じた。
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