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変化とお披露目

24.未開の場所**

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「あ、そうそう。明日のお披露目のドレスに、このチェーンは邪魔だから、そろそろ取ってあげるよ。…次、僕が達してからの話だけど。」

 チェーンが外されると聞いて、少し安堵する表情の彼女に、「まだ早いよ」と声をかけるハイデル。天井に向かってサッと手をかざし、聞き取れない言葉を2,3つぶやくと、天井から白く光るロープ状のものがぶら下がって降りてきた。

 マリの顔は一気に青ざめ、え…や…ダメ…と小さな声を漏らしながら身体をベッドの上のほうに逃がそうとする。

「自分が何をされるか、わかったみたいだね。賢い良い子は好きだよ。淫乱なのにそれを隠すのは…悪い子だけど。」

 マリの口から出る《だめ》という言葉は、本当にダメではない。これは潜在意識の中での、快感への期待に近いと、この数週間で気付いた。チェーンをこちら側へ引くと、マリはこれ以上身動きできないのを察して下唇を噛み、うるうると目を見開いて、さっきのロープの先を見つめた。

 マリの腰が少し浮いたままの状態で、ロープを石の下に通し、ぎゅっと結ぶ。

「マリ、あんまり逃げると、ここ、切れちゃうから。気をつけて。」

 逃げる彼女を脅すように、ピアスのついた核をぎゅっと押し潰し「ほら、気を付けるんだよ」と言葉を投げる。

 何度も声を上げる彼女は、もう自分を受け入れるには充分すぎるほどの蜜を滴らせ、汗を滲ませながら身体をヒクつかせている。

 早く精を注ぎたい、泣きながら自分に縋る顔を見たい、その欲求との戦いを楽しみながら、ハイデルはまたじゅるりと下腹部にかぶりつく。執拗に吸いつき、舐め回し、彼女が生理的な涙を流しながら絶頂へと身体を預ける間に、もう一つの閉ざされた場所へと舌を当てた。時折、生きているようにヒク、ヒク、と開いたり閉じたりするそこは、彼の興味を引くには、十分すぎるほど可愛らしかった。

「あっ、や…っハイデルさま…っそこはだめ…っお尻…違う、よぅっ」

 快楽に飲まれ、何度も達していたマリが、少し現実に引き戻されたように、だめなのぉ…と繰り返しながら、手で秘部を隠す。もう毎日、全身を隈なく見ているのに、ここは恥ずかしいなんて。余計に暴きたくなるじゃないかと嬉しくなった。

「…だめじゃないだろ?こんなにも、次を期待して赤くヒクつかせているのに。」

 赤くなっている事は、自分ではわからない。
 自分がそんなに淫乱で、まだ経験のしたことのないところまで、彼に触れられたいと期待していることを、彼に知られるなんてもってのほかだと、マリは必死だった。

 どうしよう。もう戻れないほどに猥らになってしまった、という動揺しているマリの表情を、彼は見逃さなかった。秘部を隠している手の力が緩んだ瞬間に、そっと両手を腰の下へもっていき、肩甲骨あたりで両手を組ませた。
 彼女は実際に拘束されていなくても、自ら精神的な枷をかけるのが上手だ。きっと、腕を拘束し、簡単に解くことはないだろう。

 彼女は、やられてしまった、という顔をしてはいたが、もう彼の猛攻を遮るものはなかった。

 やんわりと、あまり力を入れず、入口の緊張をほぐすように、菊穴の周りを大きく舐める。十分に潤ったら、中へ繋がるしわの一つ一つを舌先でなぞり、少しずつふっくらとしてきたように見えるそこの、中央に舌先をゆっくり押し入れる。

「っ…ふわぁぁぁ…ハイデル様が…っ入ってくるぅ…おしり…開いちゃうぅ…」

 全身に鳥肌を立て、快感と不安の入り混じった感覚を必死に伝えようと言葉にする彼女の姿は、いじらしくてかわいい。

 ゆっくり、ゆっくり、傷つけないように、何度も舐め上げ、舌の先を出し入れしていると、小さな穴はパクパクと空間を広げ始めた。

 小指の先を自分の口内でとろりと濡らすと、ハイデルを歓迎しているようなその空間に、つぷり、と挿入する。まずは指の先だけ、奥まで入れることはせず、ただ何度も、中を掻き混ぜながら、入口付近を責め続ける。
 何度かちろちろと動かしていると、気持ちよさを感じ始めたのか、彼女の腰がびくびくっとゆれる。

 あえて、ぐちゅ、ぐちゅ、と動きに合わせて音を立て、入口がふわふわとし始めたところで、小指を奥まで入れると、ちゅるりとすぐに迎え入れられた。

 いつもの、弾力のある穴の中とは違い、柔らかなひだが何度もうねり、小指なんて簡単に飲み込んでしまいそうなほど熱くとろけている。

 マリの声も、いつもの快楽に耐えかねて出てしまう高い喘ぎ声ではなく、ふあぁ…と、吐息に声が溶けて漏れてしまっているようで良い。

 悪戯心が芽生え、小指を下へ刺したまま陰核に刺さるピアスを舌先で軽く数回はじくと、彼女はきゃぁあああっと声を上げ、一瞬でまた絶頂へと飛んでしまった。
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