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さよならの向こう側※
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「旅行は確かに良いかもなぁ」
夜ご飯の準備をしていた時の事だった。
ジャガイモの皮を剥きながら、蘭ちゃんとの会話を思い返しながらそこそこ大きな声で呟く。チラリと彼を見るが、オロオロと隣で見ていた晴也が「祐樹、怪我するからちゃんと前見て」と真面目な顔で注意してくる。こいつ....料理に集中し過ぎて僕の独り言をことごとくスルーしてくるな。
「聞いてた?旅行良いかもなって言ったんだけど」
「聞いてるよ。聞いてるし後で続きもちゃんと聞くから。ほら、怪我するからちゃんと手元!」
.....なんかオカン化してきていないか?
家事が全く皆無な自分も料理をしてみたいと息巻いた日から教えてくれる晴也はずっとこうだ。あまりにも僕の手元が危うい為、怪我をしないか常に心配している状態だ。
「晴也はいちいち心配し過ぎ。言っておくけど、僕成人してるからね。立派な成人男性」
出来上がった料理を食卓に並べながらビシッと指摘する。配膳を済ませた彼は先に席に着き、じとっとした目で「だって祐樹、生活スキルぽんこつだし」とお茶碗を手に取る。
最近の晴也は以前とは違って僕に気遣う言い方が少なくなってきた。こっちの晴也が本来の彼の性格なのかもしれないと内心嬉しく思っている。
夜ご飯の準備をしていた時の事だった。
ジャガイモの皮を剥きながら、蘭ちゃんとの会話を思い返しながらそこそこ大きな声で呟く。チラリと彼を見るが、オロオロと隣で見ていた晴也が「祐樹、怪我するからちゃんと前見て」と真面目な顔で注意してくる。こいつ....料理に集中し過ぎて僕の独り言をことごとくスルーしてくるな。
「聞いてた?旅行良いかもなって言ったんだけど」
「聞いてるよ。聞いてるし後で続きもちゃんと聞くから。ほら、怪我するからちゃんと手元!」
.....なんかオカン化してきていないか?
家事が全く皆無な自分も料理をしてみたいと息巻いた日から教えてくれる晴也はずっとこうだ。あまりにも僕の手元が危うい為、怪我をしないか常に心配している状態だ。
「晴也はいちいち心配し過ぎ。言っておくけど、僕成人してるからね。立派な成人男性」
出来上がった料理を食卓に並べながらビシッと指摘する。配膳を済ませた彼は先に席に着き、じとっとした目で「だって祐樹、生活スキルぽんこつだし」とお茶碗を手に取る。
最近の晴也は以前とは違って僕に気遣う言い方が少なくなってきた。こっちの晴也が本来の彼の性格なのかもしれないと内心嬉しく思っている。
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