4 / 112
僕と彼の関係
3
しおりを挟む
『──っ』
自分に発情している現状を目の当たりにした時、気持ちとは裏腹に身体は悦んでいた。退けようと必死に支えていた手も呆気なく固定され、制服のズボンを脱がされる。
抵抗する力が無くなっていき、僕はされるがままにうつ伏せの状態でボーッと奥教室内の窓の外を眺めていた。チッ、チッ、と時計の秒針が進んでいく音と彼の荒い呼吸音だけが室内に響き続ける。
ぴちゃ、と水音が聞こえた時、振り返ると彼は自身の性器をゆっくりと中に押し込んでいた。ゴムを付けずに突っ込まれているのを見た僕は慌てて『おい、ゴムくらい付けろよ』とこいつの頭をわしゃっと崩す。顔を上げた彼は獣の様な視線を向けた後、勢いよく奥の方に打ちつけた。
『~っ....!っは──』
途端に身体が勢いよく反り、みっともないかすれた声が喉奥から飛び出てくる。ゴムを付けていないならこのままじゃ妊娠のリスクも出てしまう。ていうかそもそもの話、僕は童貞でもある上に処女なんだけど...
(....まぁ、別にいいか。使う予定なかったし)
ここまでくると無の境地に達していた。
だらんと床に這い蹲る様に伏せたまま抵抗しない僕の様子を見たのにも関わらず、彼は遠慮なく腰を振っていく。押し寄せてくる快感に目を閉じ、これさえ終われば解放されると言い聞かせ、我慢を続ける。そして何回されたか分からなくなるくらい意識が遠のき始めた時、ようやく行為は終わった。
運が良かったのは彼が達する直前に少しだけ我に返り、性器を外に出して放った事。不幸中の幸いか。
そう思って身体を動かそうとしたその時。
ふと、うなじ辺りに生温かい感触が走った。なぞる様にツー...と舌を這わせ、あまりのくすぐったさに変な声が出てしまう。
自分に発情している現状を目の当たりにした時、気持ちとは裏腹に身体は悦んでいた。退けようと必死に支えていた手も呆気なく固定され、制服のズボンを脱がされる。
抵抗する力が無くなっていき、僕はされるがままにうつ伏せの状態でボーッと奥教室内の窓の外を眺めていた。チッ、チッ、と時計の秒針が進んでいく音と彼の荒い呼吸音だけが室内に響き続ける。
ぴちゃ、と水音が聞こえた時、振り返ると彼は自身の性器をゆっくりと中に押し込んでいた。ゴムを付けずに突っ込まれているのを見た僕は慌てて『おい、ゴムくらい付けろよ』とこいつの頭をわしゃっと崩す。顔を上げた彼は獣の様な視線を向けた後、勢いよく奥の方に打ちつけた。
『~っ....!っは──』
途端に身体が勢いよく反り、みっともないかすれた声が喉奥から飛び出てくる。ゴムを付けていないならこのままじゃ妊娠のリスクも出てしまう。ていうかそもそもの話、僕は童貞でもある上に処女なんだけど...
(....まぁ、別にいいか。使う予定なかったし)
ここまでくると無の境地に達していた。
だらんと床に這い蹲る様に伏せたまま抵抗しない僕の様子を見たのにも関わらず、彼は遠慮なく腰を振っていく。押し寄せてくる快感に目を閉じ、これさえ終われば解放されると言い聞かせ、我慢を続ける。そして何回されたか分からなくなるくらい意識が遠のき始めた時、ようやく行為は終わった。
運が良かったのは彼が達する直前に少しだけ我に返り、性器を外に出して放った事。不幸中の幸いか。
そう思って身体を動かそうとしたその時。
ふと、うなじ辺りに生温かい感触が走った。なぞる様にツー...と舌を這わせ、あまりのくすぐったさに変な声が出てしまう。
292
お気に入りに追加
614
あなたにおすすめの小説

別れたいからワガママを10個言うことにした話
のらねことすていぬ
BL
<騎士×町民>
食堂で働いているエークには、アルジオという騎士の恋人がいる。かっこいい彼のことがどうしようもなく好きだけれど、アルジオは自分の前ではいつも仏頂面でつまらなそうだ。
彼のために別れることを決意する。どうせなら嫌われてしまおうと、10個の我儘を思いつくが……。

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ずっと憧れていた蓮見馨に勢いで告白してしまう。
するとまさかのOK。夢みたいな日々が始まった……はずだった。
だけど、ある出来事をきっかけに二人の関係はあっけなく終わる。
過去を忘れるために転校した凪は、もう二度と馨と会うことはないと思っていた。
ところが、ひょんなことから再会してしまう。
しかも、久しぶりに会った馨はどこか様子が違っていた。
「今度は、もう離さないから」
「お願いだから、僕にもう近づかないで…」

無能扱いの聖職者は聖女代理に選ばれました
芳一
BL
無能扱いを受けていた聖職者が、聖女代理として瘴気に塗れた地に赴き諦めたものを色々と取り戻していく話。(あらすじ修正あり)***4話に描写のミスがあったので修正させて頂きました(10月11日)

金色の恋と愛とが降ってくる
鳩かなこ
BL
もう18歳になるオメガなのに、鶯原あゆたはまだ発情期の来ていない。
引き取られた富豪のアルファ家系の梅渓家で
オメガらしくないあゆたは厄介者扱いされている。
二学期の初めのある日、委員長を務める美化委員会に
転校生だというアルファの一年生・八月一日宮が参加してくれることに。
初のアルファの後輩は初日に遅刻。
やっと顔を出した八月一日宮と出会い頭にぶつかって、あゆたは足に怪我をしてしまう。
転校してきた訳アリ? 一年生のアルファ×幸薄い自覚のない未成熟のオメガのマイペース初恋物語。
オメガバースの世界観ですが、オメガへの差別が社会からなくなりつつある現代が舞台です。
途中主人公がちょっと不憫です。
性描写のあるお話にはタイトルに「*」がついてます。

からかわれていると思ってたら本気だった?!
雨宮里玖
BL
御曹司カリスマ冷静沈着クール美形高校生×貧乏で平凡な高校生
《あらすじ》
ヒカルに告白をされ、まさか俺なんかを好きになるはずないだろと疑いながらも付き合うことにした。
ある日、「あいつ間に受けてやんの」「身の程知らずだな」とヒカルが友人と話しているところを聞いてしまい、やっぱりからかわれていただけだったと知り、ショックを受ける弦。騙された怒りをヒカルにぶつけて、ヒカルに別れを告げる——。
葛葉ヒカル(18)高校三年生。財閥次男。完璧。カリスマ。
弦(18)高校三年生。父子家庭。貧乏。
葛葉一真(20)財閥長男。爽やかイケメン。

ベータですが、運命の番だと迫られています
モト
BL
ベータの三栗七生は、ひょんなことから弁護士の八乙女梓に“運命の番”認定を受ける。
運命の番だと言われても三栗はベータで、八乙女はアルファ。
執着されまくる話。アルファの運命の番は果たしてベータなのか?
ベータがオメガになることはありません。
“運命の番”は、別名“魂の番”と呼ばれています。独自設定あり
※ムーンライトノベルズでも投稿しております

黒とオメガの騎士の子育て〜この子確かに俺とお前にそっくりだけど、産んだ覚えないんですけど!?〜
せるせ
BL
王都の騎士団に所属するオメガのセルジュは、ある日なぜか北の若き辺境伯クロードの城で目が覚めた。
しかも隣で泣いているのは、クロードと同じ目を持つ自分にそっくりな赤ん坊で……?
「お前が産んだ、俺の子供だ」
いや、そんなこと言われても、産んだ記憶もあんなことやこんなことをした記憶も無いんですけど!?
クロードとは元々険悪な仲だったはずなのに、一体どうしてこんなことに?
一途な黒髪アルファの年下辺境伯×金髪オメガの年上騎士
※一応オメガバース設定をお借りしています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる