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ブラック×ツカサ

頼むからそこで聖水を放つな 前編※

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※注意!※
 小スカ(おしっこ系プレイ)の中でも特殊なヤツです!!
 簡単に言うとケツにションベンします。有名なアレです。苦手な方申し訳ない…
 (作者的には充分フェイバリットの範疇ですイエイ)
 三人称視点のが状況じっくり書けるかな~と思ったんですが
 今回は一人称でいぢめます。こんなん何度書いてもいいですからね!(笑顔)
 時間軸は第二部のだいぶ先くらい。ラブラブ。小スカは後半にて。

(まだ後編ないよ!六月中に更新だよ!)

 某氏に感謝!

――――――――――――――――――
 
 
 家の中ってのは、プライベート空間だ。
 なので、俺だって室内ではソコソコ気が緩んだりする。

 ブラックと外では出来ない距離で密着するのも、まあ、嫌いじゃ無かった。

 普段は色々言うし、外でやると思わず「やめろ!」とか言っちゃうけど、正直言うと普通に戯れたりじゃれあったりするくらいなら悪い気はしない。
 家の中の二人きりの場所なら、俺の意地っ張りな気性もだいぶん緩んで、この頃は俺も「そういう感じ」になる事に慣れ始めていた。

 そりゃ、その……恋人……だし……俺だって、ブラックと触れ合うことに関しては、本音を言えば嫌いじゃないし……。

 だけど、だからと言ってえっちがしたいってワケじゃないんだ。
 俺はイイ感じの関係として、ブラックが言うトコの「いちゃいちゃ」をしたかったワケであって、その……べ、ベッドの上だからって当然のようにスケベな事に流れるのは、ちょっと違うと思うんだけど。違うと思うんだけど!!

 なのに、このオッサンは当然のように俺にセクハラしてきて……。

「こ、こらブラック! どこに手ぇつっこんで……っ」
「どこって、ツカサ君の柔らかい太腿の間……ふ、ぅ、うへへっ、ほ、ほんと気持ち良いなぁ……揉んでると癒されるよぉ」
「ばっ、っ、ばかっ……すけべ……っ!」

 ブラックの大きくてゴツゴツした手が、両足の合せ目に強引に手を突っ込んで内腿を執拗に揉んでくる。それだけでもヤバいのに、ブラックの手の甲を感じるもう片方はその起伏やさわさわした感触を感じてしまって、俺は二つの異なる感覚に我慢すら出来ずに反応してしまう。

 知っている手だと、いつも自分に触れて来る手なのだと思うと、余計に気恥ずかしくなってしまう。ブラックの手を必死に抜こうとするが、ブラックは俺の抵抗を軽く諌めるように、内腿を揉んでいる手の側面で俺の股間に軽く触ってきやがった。

「っあ、ぅ……っ!」
「あは……ツカサ君のココ、もう熱くなってるじゃないか……。ホントは僕にいやらしい事をして欲しいのに、こんな風に嫌がって見せるなんて、もう……ツカサ君たらホントスケベなくせに意地っ張りなんだからぁ。ふ、ふふふ……っ」

 ふふふ、じゃねーよ!
 こっちは必死で抵抗してるってのに、な、なにがスケベだバカ!!

 そりゃ、アンタが毎回毎回こういうえっちな事するから、お、俺の体も勝手に慣れていっちゃって、そのせいでアンタに「こういう意図」で触れられると変になっちまうんだけど……で、でも、したいとか思ってなかったんだからな!
 アンタが一々スケベな触り方で俺の事をいじくるから、俺の健全なカラダが勝手にこうムクムクと起き上がって……。

「ねぇ~、ツカサ君セックスしよ……? 明日もダラダラするんでしょ? だったらさ、今日から明日までず~~~っっとイチャイチャしようよぉ」
「う……ぐ……で、でも、明日の朝食とか……」
「一緒に寝て一緒に起きるんだから、その時考えればいーじゃん……ね……?」

 とても大人の男とは思えない甘ったれた声で俺に擦り寄りながら、ブラックは無精髭が若干濃くなった顔を近付けて来る。
 抵抗する間もなく受け入れてしまった俺は、チクチクして痛痒い感覚に反射的に体をビクつかせてしまったが、その状態に慣れてしまっていると言う事に今更気付いて妙に恥ずかしくなった。だ、だって、慣れちまうくらいにこうしてるワケだろ。
 そんなの……な、なんていうか、その……。

「ふぅう~ん、ツカサくぅう~ん」
「うっ、だ、だからアホみたいに甘ったるい声をだっ、んぐっ、んんーっ!」

 人が話してる途中で口を塞ぐなっ、何回もちゅうちゅうしてくるなばかーっ!

 なんだってそうアンタはすぐに吸い付いて来るんだと手で牽制するが、結局相手の力には勝てず俺はブラックに圧し掛かられて逃げ場を失くしてしまう。
 そんな俺に構わず、ブラックは俺のズボンの中に手を入れて来た。

「んぐっ!? っ、ぷはっ、やっやめろばかっやだってば!」
「ん~……ホントにやめてほしいのぉ? ツカサ君の可愛いおちんちんってば、もう熱くなってるよぉ? ほら、下着越しに触れても分かる……」
「っぁ……や……そこ、包むな、って……っ」

 足を閉じているのに、ブラックのデカい手は強引に太腿の合せに割り込んできて、俺の股間をすっぽり包んでしまう。
 それだけでも相手の手の感触にジワジワと嫌な熱が上がって来て、指先で陰嚢を擽られると腰がビクつくくらいに体がおかしくなってきた。

 いや、おかしいっていうか……その……えっちな気分になるっていうか……。
 …………ああもうとにかく、そんな所を触られてスケベ心が騒ぐのなんか、男なら当たり前だろうがっ、でもそれがヤなんだよ! 恥ずかしくて俺はヤなの!!
 明日まで一晩中えっちとか無理っ、絶対に無理だって!

「ふ、ふふふっ……ツカサ君たら、こーんな小さくてつるつるの子供陰嚢なのに、僕にこちょこちょされただけでおちんちん反応させちゃって……ほぉ~ら、裏まで擽ったら、すぐにおちんちんがひくひくしちゃってるよぉ~?」
「へっ、変な事いうなっぁ……あぅ、うぅう……っ」
「会陰から陰嚢のところまで擽るの、ツカサ君ってばホント好きだよね……。ツカサ君のメス感度が上がってるの、すぐに分かっちゃう」
「っ……!! ぃっ……あ……あぁあっ……!」

 太くて少しざらついた指が、何も無いハズの股間の部分を撫でて来る。
 尻と急所の間の、女の子で言えばちょうどもう一つの穴に近いはず……の部分。男ならば何も無いはずのところを撫でられ、軽くトツトツと突かれると、何故か俺の体はそれだけで腰が動いてしまって、耐え切れずブラックの腕を足で挟んでしまう。

 けれど、そんな事をすればブラックは余計に調子づくわけで。

「ツカサ君のメスの部分、本当可愛い……。ココを軽く押したらおちんちんもお尻の穴も反応しちゃってるの丸わかりだよ……? 早くおちんちんを扱いて、ツカサ君のヤらしいメス穴に入れて欲しいって全部がきゅんきゅんしてる……」
「ぅ、ばか……っ、恥ずかしっ、こと……言うなぁ……っ!!」

 抵抗するけど、ブラックはわざとらしく下着を吊り上げて、暗がりの中の俺の股間を見せつけて来ようとする。だけど、そんなの見なくたってもう分かってるんだ。
 だからこそ確認したくないのに。
 そう思い首を振るが、ブラックは許してくれなかった。

「ツカサ君だってもうセックスしたくてたまんなくなっちゃったでしょ……? ねぇここ、ホラ。おちんちんの裏っかわにもう先走りが垂れ始めてる……」
「~~~~ッ!!」

 だからっ、そう言うっ、恥ずかしい事を言うなってっ!!

 我慢出来ずにブラックの肩をどすどすと平手で叩くと、相手は全く痛そうにない声で「イタタタタ」なんて言いながら笑った。
 ちくしょう、離れてもくれねえ。それどころかまた顔を近付けてきやがる。

「ね……セックスしよ……? 今日は一回だけ……一回だけだからぁ……」
「ぅ……ぅう……」

 そういって一度で済んだ事があっただろうか。いやない。
 だけど、結局のところ、最終的にはダダをこねたブラックが良いようにしてしまうワケで……俺は勝てずにいつも地雷を踏んでしまうワケで……。
 それならもう、素直に一回だけヤれば逆に満足しないかな。……それに……今日は別に何の用事も無かったんだから、まあその……。

「ツカサくぅん……ね……ほらぁ……」
「ふあっ!? やっ、あぁあっ、そこっやっだぇっさ、触っちゃやだってぇっ……!」

 皮が厚くて起伏がはっきりしている大人の手が、先端をゆっくりと擦ってくる。

「ん~、ぷにぷにしてて可愛い子供おちんちんだねぇ」
「ひぁっ、ぃああっ、だ、め……ぇっ、や、ぁっあぁああ……っあぁああ……!」

 不覚にも漏らしてしまった先走り汁のせいで、滑り止めが掛かったみたいな掌なのにヌルヌルと動いてる。俺の亀頭の先端から裏側まで撫で回してきて、腰が勝手にビクビクと動いて我慢しようにも堪え切れなかった。
 だって、おっきくて皮膚が厚くて起伏がある掌が、敏感な部分を触るんだぞ。百戦錬磨の男にだってこんな刺激は強すぎる。

 なにより、一番敏感で煮え切らない部分を刺激の強い手で撫で回されるのは、どうしても耐えられるもんじゃない。他人の手に慣らされたとはいえ、ブラックのように執拗な責めをされ続けたら誰だって音を上げてしまうに違いなかった。

「んふ……ツカサ君のおちんちん、もっと汁が出て来たよ……」
「ぅあっあぁあっやぁああっ、あぁあああ……! やらぁああっひぐっ、そこばっか、やっ、あ゛っ、らぇえ゛っ、や゛ぁああ゛あ゛……!!」

 ぬちぬちと恥ずかしい音が聞こえる。
 亀頭を濡れた掌で撫で回されるのが辛くて、たまらなくて、ブラックの手が大きいせいでいつまでも擦られるのが終わらないような気がするのが、ひたすら怖い。
 もう出そうなのに、強く数回扱いてくれたら解放されるのに、先端のとこばっかりずっと撫で続けられて腰がビクビクするのが止まらない。声を我慢できない。

 足にいっぱい力を入れるのに、それが気持ち良さに拍車をかけてすぐ力が抜けてしまって、逃げ出したいのにどうしようもなかった。

「あ~、気持ち良過ぎてツカサ君の可愛い顔が真っ赤になって来ちゃったねぇ……。あはは、ねえねえツカサ君。早く精液出したい? イきたい?」
「ぃ゛う゛っ、ぅ、う゛あ゛ぁあ゛あ゛っ……んぃっ……い、ぎだ……っひ……っ!!」

 つらい、目から次々に涙が出て来てもうワケが解らなくて、必死に答える。
 でも、もう、俺の頭の中にはまともな言葉すら浮かんでこなくて。

 なんでイけないの。つらい、ヤダ、もうキモチイイのやだ、やだよ。
 頼むからイかせて、さきっぽだけいじらないで……っ!

「あは……じゃあ、挿れていい? ツカサ君、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになるぐらいに気持ちよさそうだからぁ……僕もツカサ君と一緒に気持ち良くなりたいなぁ~。……ねっ、いいよね?」

 もう、いい、いいから。
 先っぽいぢめるの、やえ、へ。やら、も、イぎだぃっ、や、ぁ、やだぁあ……っ!

「ふ、ふはっ、あははっ、つ、ツカサくっ、必死に頷いてホント君って子は……! い、いいよ……ハハッ、はぁっ、ハァッ……ひとまず解放してあげる……!」
「~~~~~~ッ!!」

 ズボンをずり下げられ、飛び出したおちんちんの根元をきゅっと掴まれる。
 そのまま腰にわだかまる熱を一気に引き上げるように扱かれ――――
 …………頭が真っ白になって、俺は気が付いたら痙攣しながら倒れていた。

「はっ、ハァッ、は……はぁっ、は……」
「ん~~ツカサ君可愛い~。久しぶりに亀頭責めしたらすぐ降参しちゃって……ふ、ふふふ……本っ当ツカサ君て、気持ち良い事に弱い淫乱な体してるよねぇ。ほらほらツカサ君のおちんちんの先端も、顔と一緒で真っ赤になっちゃってるよ~」
「う……う゛ぅ……っ」

 そんな……の……そんなの、あんたのせいじゃないか。
 いつもいつも好き勝手にいじくりまわしやがって……。

 そうは思うけど、ブラックは俺の事なんて気にせずに布団を蹴っ飛ばして邪魔な物を追い出すと、俺のズボンと下着を全部脱がし、自分も下だけ脱ぎだした。

「えへっ、へ、うへへ」
「なんちゅう声を……いや、っていうか下だけ脱ぐの!?」
「ツカサ君だっておんなじような格好じゃない。気にしない気にしなーい」

 いや、あの、なんていうか……下半身だけ丸出しの毛だらけおじさんって、こう……ハタから見たら、変態っぽい……っていうか……。

「あはっ、ふははっ、つ、ツカサ君のお尻……準備したげるねぇっ」
「うぐぐ……」

 この世界のシャツは、骨盤があるあたりから左右共に切れ目が入っていて、股間の部分まで隠れるような長さがある。そのため、俺の場合は隠れてて安心なのだが……ブラックの場合は、色んな所がデカすぎて、その、は、はみ出るというか……。
 とにかくあの、な、なんか直視できないんだよ!

「ツカサ君シャツたくしあげて……ほら、ココまでっ」
「うぁっ!?」

 再び圧し掛かって来たブラックが、何を思ったのか俺の乳首を両方ぎゅっと押してきた。そんな事をされたら、体が勝手に動いてしまう。
 無意識に手をとめようと腕を掴むが、当然そんなの抵抗にならなかった。

 知らないうちに硬くなって勃起していた乳首をシャツ越しに擦られると、腰が勝手にもどかしく揺れてしまう。最初はこんな事なんて無かったのに、ブラックの野郎が俺の意志なんて関係なく弄りまくるからこんな事になっちまったんだ。

 だけど、悪態をついても最早遅い。
 俺の体はブラックにどこもかしこも慣らされてしまっていて、イヤだと首を振っても、触られてしまうと体が熱くなって反応せずにはいられなかった。

「ツカサ君の乳首、硬くなっちゃってるぅ。もしかして僕に触って欲しくて待ってたの? ふ、ふふふ……ツカサ君たらホント淫乱なんだから……」
「ちがっ……ぁ……もっ、わかった、わかっ、ぅあっ、あ……った、から……っ!」

 ちくしょうめ、人が喋る時にわざと弄りやがって。
 そんな事するならもう今日は取りやめだ……と言いたいのだが、ブラックに乳首を抓まれて捏ねられると何も考えられなくなってくる。
 自分の指じゃない、他人の指が気にもしていなかった部分を「いやらしいもの」だとして触って来ることに、余計に恥ずかしさを感じて敏感になってしまうんだ。

 なにより……ブラックが俺とえっちな事をしていると言う生々しい現実を思うと、いつまで経っても逃げ出したくなるくらい居た堪れなくて、どうしようもなかった。
 嫌いだからとかじゃなくて、す、好きだから余計に……その……。

「ほぉらあ、ツカサ君はやくはやくぅ。シャツをたくし上げて、僕にツカサ君の柔らかいおなかと可愛い乳首見せてよぉ」
「う、ぐ……うぐぐぐ……」

 相手の思い通りに事が進むのが気に入らない。だが、これ以上伸ばしても、延々といじめられるだけで良い事なんて何もない。
 仕方なく、俺は震える手でシャツを胸の上までたくしあげた。
 うう……なんか空気がヒンヤリしてて気持ち良く感じてしまう。そのくらい、自分の体が熱くなってしまってるんだろうか。

「あは……つ、ツカサ君の可愛い色のちっちゃい乳首、もうビンビンじゃないか……。はっ……ハァッ、はっ……ほ、ほんと、いつみても可愛いメス乳首……」
「っやっあ、直接……っ! ば、ばかっ、早くするんじゃなかっ、ぁっ! うあぁっやっ、んん……っ、だ、ダメだって……ぇ……っ!」

 だから、そうやって指で執拗に押し潰したりつまんだりするのやめろってば!
 感じたくないのに、ブラックの少しザラついて皮膚が厚い指でこねられると、その刺激に俺の素直すぎる体は我慢も出来ずに動いてしまう。そのせいで、既に服を剥ぎ取られた俺の愚息が反応する所すら見られてしまっていて、もう、恥ずかしさで憤死でもしそうなほどだった。

 そんな俺を、ブラックはニヤニヤしながら見つめている。
 菫色の瞳が動くたびに恥ずかしい場所を見られているんだと解って、その目を手で隠したくなるけど――俺の考えている事が分かったのか、すぐにブラックは俺の腰を抱え上げてキスをして来た。

「んっ……ツカサ君……ね、僕にもキスして……ねっ……?」
「っぅ……む……んんっ、ぅ……」

 キスしてったって、そう何度も何度も口を塞がれたら返事も出来なくなる。
 何回数えたらいいかも分からないぐらいにキスをされ続けて、頭がぼうっとする。息が続かなくて、触れるだけのキスなのにお腹の奥がきゅうきゅうと疼いて。
 そのさなかで頭を抱えられ、せがまれる。

 甘くて低くて、痺れる声。
 こっちの喉まで震えるような大人の声に求められて、顔が勝手に動く。
 ちくちくした物を感じながらも、かさつきが残る唇に触れると、むずむずと動いて舌で俺の唇を舐め回してきた。

「んっ、ぁ……あぅ……」
「はふっ、は……つ、つかはふ……っ。好き……ふ、ふへへっ……も、もぉいれひゃうれ……っひ、ひいおれ……っ」

 なに、なんて言ったの。良いよねって言ったのか。
 でももう判らない。頭がぼうっとして、体が熱くて、ブラックが触れる場所全部が痺れるみたいで、お腹の奥がぞくぞくする。気持ち良いのが腰に集まって行く。
 さ、さっきさんざん虐められたのに……もう、触って欲しくなってて……。

「あぅ゛っ、ぐ……っ、ん゛ん゛……っ!」

 足の間にブラックの体がある。大きくて、もう足の付け根がヒリついてくる。
 でも、そんな事など気にならないくらいの衝撃が来て、俺は思わず口を閉じた。
 入ってくる。一瞬身構えて締め付けてしまったが、それは先端からうねうねと動き、俺のナカの奥深くに潜り込もうとする。戸惑っていると、緊張して締め付けようとするソコを強引に押し開くように、もう一つなにかが捻じ込まれた。

 あ、ああ、これ、指だ。
 でもブラックの指は長いのに太くてゴツゴツしてて、ナカに触れるだけで異物感への嫌悪とも刺戟ともつかない感覚が起き、体が勝手に浮き上がってしまう。

 腰を曲げられて、凄く恥ずかしい格好をブラックに曝しているのに……それでも、指が壁に触れると、入って来たところのうらっかわをわざと触りながら、恥ずかしい音を立てて何度も何度も出入りすると、勝手に声が出て止まらなくなる。

 こんな変に高い声、恥ずかしい。抑えたいのに、ブラックが少し動くだけで、もう俺はどうしようもなく口を広げ仰け反ってしまって。
 苦しいのに、おなかがヘンなのに、おちんちんが熱い。おなかの奥が疼く。

 三本の指でナカを覗かれるように広げられても、もう、おれは……。

「ふ、ふふっ……つ、ツカサ君のココ、一番気持ち良いトコ触らなくても、もう僕の指におねだりして絡みついて来るねぇ……! こんなんじゃ、ツカサ君が悶えちゃう所を触ったら失神しちゃうんじゃない……?」
「ひぐっ、ぅ、も……や……やらっ、ぁ……あぁあ……っ」
「あは……ぼ、ぼくのっ、ふ……ふへへ……ぼ、僕のペニス、欲しいぃ? ツカサ君が『欲しい』って言ってくれたら、すっ、すふっ、すぐにでも犯してあげるよぉお」

 気持ち悪い口調で、俺の目の前に赤黒くて大きいものを見せつけるブラック。
 だけど、その声や言葉は、ブラックが一番興奮している時のものだと俺は知っている。だから、こんな風に言われても……今となっては、どうしようもなくて。

「も……っ、い……いぃ……から、ぁ……っ」
「ん? んんん? ツカサ君なに、どしたのおっ。ちゃ~んと言ってくれないと、僕分かんなくてツカサ君のお口に誤射しちゃうよぉ」

 な、なにが誤射だバカ、ばかたれっ、あほ、スケベオヤジ!!
 せっかく頭がぼやけて素直になれそうだったのに、変な事いうからこの……っ。
 ああもう、でもヤるって言っちゃったし。こんな状態じゃ、俺だってもう今更後に引く事も出来ないしぃい! ぐぅうう……ちょっと優しくすればこうだ、つけあがりやがって。後で覚えてろよ。

 でも、もう……俺も…。

「…………て……」
「ん?」

 聞き返されて、恥ずかしい格好をしているのも相まって顔が痛いくらい熱くなる。
 だけど、痛む喉に唾を飲み込んで……俺は、ブラックを見上げて懇願した。

「ぶ……ブラックの、お、おちん、ちん……が…………ほし、ぃ……」
「もう一声っ」
「あ゛ーっも゛ぉおおお!! ばかー!!」

 ばーか!! ばああああかあああああ!!
 なぁーにがもう一声だお前は八百屋の客かバカ! こっちは商売やってんじゃねーんだぞ一生懸命頑張ってやったんだぞてめえええ!

「ほらほら、ツカサ君が大好きな僕のペニスでメス穴にキスしてあげるからぁ」
「う゛や゛っ、やだ、や……っ、やめ……っ!」

 上から熱くて生々しい先端を押し付けられて、思わず声がつっかえる。
 さんざん弄られたせいで変になっているソコは、たまに強く押されるとナカに少し入り込んできて、その大きなものが広げてくるような感覚に、情けない声が出る。

「ふあっ!? やっ、ぃっ……ま、まだ挿れ……っ」
「はぁっ、はっ、はぁっはぁあ……っ、も、もぉっ、が、我慢出来ない……っ!」
「ん゛んっ!? ん゛っや゛っぁッ、ぐっ……! あ゛っ、ぁ゛あ゛あ゛……!」

 はっ……はいって、くる。
 おなかがナカから圧迫されて、苦しくて、だけど熱くて硬いブラックのペニスが俺のナカを擦って入って来るたびに体がびくびくして、固まって動けなくなる。

「あはっ、はぁっ、は……ははっ、あはははっ! つっ、ツカサ君のナカって……っ、ほっ、ほんと気持ち良過ぎ……っ、く……」
「ぃ゛、ぎぅ……う゛ぁっ、あ゛ぁあっ……あぐっ、う゛、うぅう゛……っ」
「苦しい……っ? ふ、ふはっ、で、でも、ほら……ぁっ……欲しがって、っ、どんどん奥にっ……っあ……ぐ……も、たまんな……っ」

 恥ずかしい。
 そんなの違うのに、ブラックのおちんちんが入って来るたび締め付けてしまって、大きくて硬いのが伝わって来て、熱くて。違うのに、こんなの思ってないのに、奥に入って来て俺のナカを広げてこするブラックのおちんちんを感じると、おなかの奥のとこが耐え切れないくらいに気持ち良くて……。

「ひぐっ、ぅ、うあ゛ぁ゛あ゛あ゛……っ!!」

 濁った声と一緒に、熱くて気持ち良い解放感が襲って来たのに体が波打つ。
 そんな俺を、ブラックが笑った。

「あはっ、はっ……はぁ、はあぁ……っ。つ、ツカサ君メスイキしちゃったねえ! い、いひっ、い、良いよぉっ、もっと、僕にもっとツカサ君のやらしい姿見せて……っ!」
「あぁあっ! やっ、あっああっらえっ、ひ、ぃっ、いっ、あ、ばっか……っ、あ、ぐっぁ……あぁあ゛あ゛ぁ……ッ!」

 い、イッたばっかなのに、やだ、動くな、動いたらやだ……っ。
 おなかのおくずんずんしないで……!
 も……っ、やら……あ、あぁああ……っ。

「ひぐっ、うっ、うあぁあ゛ぁあ……っ、あっやっあぁあっ、あぁあああ……っ」
「ははっ、あははっき、気持ち良過ぎて泣いちゃったのぉっ!? ふひっ、ぃっ、あは、あぁ……っ。つ、ツカサく……っ、い、良いよっ、もっと……もっと僕のペニスを締め付けて気持ち良くしてぇ……っ!」

 気持ち良い。
 苦しくて、つらくて、でも気持ち良くて、なにも見えなくなる。
 でもブラックにキスされて、手を握られると、苦しいのすら気持ち良く思えて。

「ツカサく……っ、あっ、あぐっ、う……んんっ、す、好き……っ、あぁっ、ツカサ君っ、つ、ツカサ君好き……っ、好きだよぉっ……!」

 ブラックも俺と一緒できもちいいんだ。
 声で教えてくれるのが、嬉しくて、泣きたくなるぐらい体がざわざわして。
 いっしょなんだって思うと、きもちいいのがさっきよりも強く、なって……――

「――――――~~~~ッ……!!」
「あぁあっ、つ、つかさく……っ、うぐっ、ぅ、あ、あぁ……っ!」

 ブラックの手が、俺の手をつよくにぎる。
 そのつよさに、俺は頭がまっしろになって――――意識を飛ばした。

「っ……ぁ……あ、ぁ……」

 おもいきり叫んだはず、なのに、声……ああ、そうだ、声が、出ない。
 ただ、自分の体が思うようにいかなくて、己を手で慰めていた時の快楽なんて比較にならないくらいの衝撃で、体がびくびく痙攣して止まらなくて。

「っ、は……はぁっ……は……ぁ……あぁ……あ~……。ツカサく……あ、あぁっ……ツカサくぅんん……」
「ん゛……ぅ……うぅ……っ、や……」

 口を塞がれ……あ、いや、キス、されてるんだこれ……。
 うう……頭が、なんか……ああ、何度もするなって、俺まだヘンになってるのに。

「好き、ツカサ君すきぃ……ん、んん……ぺ、ペニス気持ち良いよぉ……あぁ……っ、出した後もずっと気持ち良いなんて、恋人セックス最高……っ」

 何十分もキスされて顔がふやけると同時に、頭がだんだんとハッキリして来る。
 …………っていうかおい、動かすな。バカ、動かすなってば!!

 なにやってんだお前と言わんばかりに突っぱねようとするが、力が入らない。しかし俺がやりたいことは相手に伝わったようで、ブラックはニマニマと笑いながら俺の体を軽々と抱え上げた。
 そんなことすると、まだ入ってたのが……っ。

「っあ゛ぁ゛あ゛!」
「えへ……つ、ツカサ君……ね、もっかい……もっかいしよぉ?」
「ぅ……ばっ……ばか、ぁ……~~~っ」
「んんぅ……ツカサくぅん、すきぃ……ね、もっかい……もっかいだけ~」

 チクショウ、人が動けないのを良い事にチューチュー吸い付いてきやがって。
 腹立ちまぎれにチクチクする憎たらしいヒゲづらを引き剥がそうとするが、そうするとブラックはあからさまにシュンとしたような顔をしてみせる。

「う……そ、そんな顔したって……」
「つかさくぅん……僕、ツカサ君と恋人セックスしてもっと幸せになりたいよぉ……」

 う……うぅ……うぅううう……。
 そ、そんな顔でウルウルしたって、口を歪めたって、そんな、そんな……。

「ツカサ君は僕とセックスするの、いや……?」
「そんな、分かり易い涙目なんかしても、しても……う……うぅうう……もぉおお、バカこの野郎っ、ああもうアンタずるいよチクショウッ!!」
「わぁーいツカサ君とセックスおかわりだー! 僕はりきっちゃうぞぉっ」

 ぬわぁにが「はりきっちゃうぞっ」だバカ!
 コンチクショウ、こんな状態じゃ断れないって解ってるのにこのクソオヤジ……。

「えへへ……好きだよツカサ君……大好き……」
「ぐぅうう……」

 不満も悔しさも有るんだけど、でもだからと言って、拒めるはずもない。
 そりゃ、色々されるのは嫌って言うか恥ずかしいんだけど。
 でもやっぱり……俺だって、コイツの事が……好きな、わけで……。

「こんどは全部脱いで、密着セックスしようね」

 語尾にハートマークをたくさんつけたような浮かれ声で、ブラックはシャツを脱ぎ俺のも脱がす。と、勢いよく脱がされた衝撃で今まで巻き込まれていた指輪が、胸を軽く叩いて揺れた。

「あ……」
「えへぇ……婚約指輪…………」

 嬉しそうなだらしない声を零して、涎の痕の残る口でブラックは俺の胸に下がった指輪に口を付ける。まったくもって、絵にならない。
 だけど、ペンダントのように決して外れない鎖でしっかりと繋がれた指輪を、わざと左手で……もう一つの指輪を見せつけるように持って口付ける光景に、俺は何故か変な感じで、その……キュンとなって……。

「あっ、ツカサ君たら僕が格好良くてキュンとしちゃったぁ? えへっ、えへへぇ、お、お尻がさっきからキュンキュン締め付けて来て、僕また勃起しちゃうよぉお」
「うっ、ぐ!? ち、ちがっ、そんなことっ……!」
「ああっも、た、たまんない……っ!!」
「わああぁっあっ、やっあぁあ!?」

 押し倒されて、ナカが再び押し広げられるように蠢く。
 思わず声を上げたが、もうどうしようもない。
 勢いよく倒れたせいで、指輪が胸を強かに打ったが……その痛みすら、きっと俺はすぐ忘れてしまうんだろう。












※後編は六月中に更新です~!

 
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2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

同僚に密室に連れ込まれてイケナイ状況です

暗黒神ゼブラ
BL
今日僕は同僚にごはんに誘われました

怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人

こじらせた処女
BL
 幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。 しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。 「風邪をひくことは悪いこと」 社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。 とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。 それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?

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