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七鳴鐘楼モンペルク、月蝕は混沌の影を呼び編
ありえない存在2
しおりを挟む「然らば大地を喰らえ……【ディノ・フレイム】――!」
ブラックが術の名を放ったと同時、異形のモンスターの目の前に勢いよく炎の壁が吹き上がる。止まる事も出来ずに突っ込んだモンスターは、そこで初めて体を捻り、炎の熱さに身悶えするように体をのたうたせた。
足が動物の舌だというのなら、熱さは普通の足よりも酷く感じるのだろうか。
そんなゾッとしないことを思わず考えてしまったが、今は相手のダメージを心配しているヒマなど無い。むしろ、怯んだ今がチャンスじゃないか。
それをロクも感じ取ったのか、姿勢を低くして再び降下の体勢を取る。
風が俺達を持ち上げるかのように強く吹き始めるが、俺とペコリアはブラックの腕にしっかりと掴まって、姿勢を低くしながら、風と重力の勢いに耐えた。
速度が増すたびに、内臓が浮き上がって押されるような気がする。
その不快感に耐えながら異形のモンスターに向かっていくと、ようやく炎による火傷が体全体に伝わったのか、相手は恐ろしい叫び声を上げた。
「――――ッ……! なんだっ、あの声……!!」
耳を塞ぐことが出来ず、鼓膜が痙攣する。
あの怖ろしい声は、獣の声のようだが……なんだか、違和感があって。
喉から絞り出すような叫び声は、どんな動物であろうとどこか人間の声に似てくるのだというが……それにしたって、あのモンスターの声はおかしかった。
獣の声には間違いないのに、まるで男の断末魔のような声が被って聞こえる。
いや、男なんだろうか。女性のような、子供のような、老人のような……何重にも声が重なって聞こえるような気もする。
けど、そんな叫び声なんて聞いた事も無い。
なんだか妙におかしい気がして、体が空気の冷たさとは違う冷えを感じる。
これは……何なんだろう。
単純にアレが怖いんだろうか。いや、それとも俺は……。
「ロクショウ君、あいつと距離が出来た今が好機だ! 炎を吐け!!」
「グォオオオオオ!!」
「ッ!!」
考えている途中で、ロクの咆哮が聞こえる。
下降していた体が急展開して翼を広げ、その場に軽く立つような姿勢で留まると、ロクは大きな飛竜の口を開いて喉を大きく動かした。
青い光が、膨らんだ喉を通り口の中に凝縮されていく。
そう思ったと同時、球体の光がロクの口の中で発動すると――――
「炎」などとは表現できないほどの太い光線が、敵に向かって放射された!
『ア゛ァア゛ア゛ァ゛ア゛ア゛!!』
形容しがたい異様な叫び声を上げるモンスターは、たった数秒で到達した光線から体を逃す事も出来ず、思い切りその腹を貫かれる。
……って、ええええちょっと待て!!
この姿のロクがコレを出すと、そんな威力になるの!?
お、おいおい、こんな威力じゃおいそれと使えないぞ。ロクが凄く強いのは嬉しいけど、コレって使いどころを間違えたら討伐対象になる威力じゃん!
さ、さすが、冒険者が格付けする中で街一つ滅ぼすランクと言われる「準」級だ。
これで街一つってんなら、まず出会う機会は無いという「竜」や「龍」が位置づけされるランク8ってのは一体どんな強さなんだろうか……。
少なくとも、竜が動けば国が亡ぶという話だったような。
……俺には「竜」と「龍」どっちも知り合いがいるんだけど、彼らが本気で怒った時に何が起こるのかってのは考えたくないな……。
「よしっ、ロクショウ君よくやった! どてっ腹に大きな風穴が開けば、流石にあのデカブツも動きが鈍るだろう。連射とか出来る?」
「ングゥ。グオォン……」
ロクは申し訳なさそうに目をショボンとさせる。
どうやらゴジ○ばりの青い炎熱光線も、連射は難しいようだ。
いや、連射できなくても全然いいんだけどね……。もしできたらこの世界の秩序が壊れる……っていうか、ランク8がますます恐ろしく思えてくるからちょっと。
「っていうか、俺達も降りて戦うみたいなことはしないの?」
相手の動きを止めたのであれば、地上で剣を振るったりするのが普通の展開なのではないだろうか。ブラックだって魔法剣士みたいなもんだし、やっぱり剣で討伐する方が慣れてるんじゃないのか?
そう思ったのだが、振り返った相手の顔は「剣士」とは言えないような顔だった。
「えぇ……ツカサ君とこの剣士って、そんな面倒臭い規則とかあるの……?」
すっごく、ものすっごく嫌そうな顔をしている。
いやなんでだよ。剣士って剣を振るうもんじゃないのか。
「いや、アンタ剣士なんだから普通そうしない!?」
「えぇ……? 僕そもそも曜術師だし、楽な戦い方が出来るんならその方がいいよ。ロクショウ君に跨って、攻撃が届かない場所からモンスターを殺すとかすっごく楽だし、無傷で完全勝利できるんだからその方がいいじゃない! ねっ!」
「…………」
……まあ、そりゃそうだが。
でもなんかっ……俺が知る冒険者ってそういうんじゃなくてっていうか……!!
「しっかししぶとい蛙モドキだな……。頭か心臓を狙わないと死なないのか? 仕方ないなぁ……もう一回、曜術で……」
と、ブラックが再び赤い光の粒子を軽く舞わせたが――それを知らないヌエさんが、炎が消えたのを見計らったのか再び異形に駆け寄ってきた。
「ブラック! ヌエさんが行っちゃうよ!」
「あ゛ーっもう! あの頭カラッポ大型幼児!! 近付いたら広範囲の術が使えねえだろうがーっ!! クソッ、いっそもう一緒に燃や……」
「バカばかスカポンタン!! 気軽に人の命を奪おうとするんじゃねえよ! もう、こうなったら降りるしかないだろ!? ロク、出来るだけ近いとこに降りてくれ!」
「グッ、グオォン!」
こうなっては仕方がないだろう。
俺が頼むと、ロクは戸惑いながらもすぐさま少し離れた場所に降ろして貰った。
そこで俺はすぐさま飛び降……りれず、また顔から落ちそうになって、ブラックとペコリア達に助けて貰ってしまった。う、うう、情けない。
しかし早く体勢を立て直して異形のモンスターのもとへ向かわなければ。ヌエさんがどれだけ強くても、あんなデカブツに一人で立ち向かうなんて無理だよ。
そう思って立ち上がろうとすると、ペコリア達がクゥクゥとなにか主張してきた。
ハッ……何となく伝わって来るぞ。
ペコリア達は、もっと仲間を呼んでほしいと言っているのだ。
俺が危なくなると自動的に飛び出してきちゃうこともあるが、しかし最近は砂漠に居たからな……あの暑さはペコリア達には危険だと思って、出ないように事前に言い含めてあったのだが、ここはペコリアの生息地ライクネスなのだ。
なにより、ペコリアがやる気に満ち溢れているのだから、拒否する選択肢はない。
大手を振って出せる場所ではないか。
俺は即座に頷くと、バッグに手を突っ込みペコリア達の【召喚珠】を握った。
「みんな、頼む!!」
綺麗な桃色の【召喚珠】を頭の中に思い浮かべながら、俺の仲間達を呼ぶ。
すると――――
「グゥ~~~~~ッ!!」
まるで花火のように連続で小さな破裂音が聞こえたと思ったら、いきなり爆発音のような大きな音が響き――――ドン、と、大きな影が大地を揺らして出現した。
小さくて可愛いモコモコのウサギちゃん達に囲まれて出てきたのは、俺やブラックを簡単に包み込んでしまえるような大きさのペコリア。
そう、この子はボスペコリアことボスペコちゃんだ。
出しどころが難しく、本人……いや本兎ちゃんも遠慮して出てこないのだが、今回は対巨大モンスターということで、満を持しておいで願ったのである。
「ボスペコちゃんっ! みんなもお久しぶり!」
「クゥ~!!」
「クゥッ、クゥクゥ」
「グゥ~」
ちょっとだけ離れた場所に出てきたペコリア達は、俺の方へ近寄って来てくれる。
うっうっどの子も可愛くて思わず胸がぎゅっと押し潰されてしまう。
可愛さの洪水だ。こんな事態でも無きゃ埋もれたいほどの可愛さなのに……!
「ツカサ君呆けてないで行くよ! 後から付いて来て!」
「わっ、そ、そうだった……ボスペコちゃん、ペコリア達、一緒に戦ってくれ!」
ブラックがモンスターの方へ駆け出すと同時、俺が頼むと、小さなペコリア達はクゥクゥとそれぞれ鳴いた後、一斉に俺の方へ向かってきて担ぎ上げる。
そうして絨毯のように俺を乗せ、群れとなって移動し始めた。
前に数匹だけで乗っけて貰った事があるが、数十匹ともなるとさすがにもう落ちる心配もないな。しかも、横にはボスペコちゃんと、いつの間にか竜人に変化していたロクまで並走してくれているわけだし。
これは心強いなんてものではない。っていうか、負ける想像がつかない。
でも油断は禁物だよな。俺も木の曜術で敵の動きを止めるくらいはしないと。
そう思い、近付いてくる巨大な姿を見ながら曜気を溜めようと息を吸う。
と、同時、一番早く辿り着いたヌエさんが、相手に飛び掛かろうとしていた。
苦しんでいるとはいえ、相手は未だに動き続けている。
不意の攻撃が来るのではないかと思わず緊張した瞬間、外れて欲しかった予想が現実になってしまった。
『オ゛ァ゛ア゛ア゛!!』
何重にも混ざったような雄叫びを上げて、異形のモンスターが復帰する。
だがその攻撃は俺達が思っていたような物ではなく。
「ひっ……!?」
近付いて初めて分かった、モンスターの体表に存在した無数のイボのようなもの。
それが一斉に開いたかと思うと、触手のような物が一斉に跳び出してきたのだ。
だがそれも、触手ではない。
いや、イボのようなものも実際は違った。
ヌエさんの体を強く打って弾き飛ばしたそれは……――――舌だ。
あの触手は、舌。それらが出ているのは人間染みた無数の口だったのだ。
唇こそなく動きは瞼のように開いたり閉じたりしているが、窄まる動きは人間の口そのもので、思わず全身に怖気が走る。
あんなもの、みたことがない。
いや、見ないような人生でありたかった。
そう思ってしまう不気味さに硬直してしまったが、あの異形が街に突入して、多くの一般人を襲い始めたらと思うと更にゾッとしてしまう。
嫌な予想をしてしまいそうになるが、この予想は恐らく現実になるだろう。
そういう確信があった。
深く考えないでしまおうとする頭がぼやかす予想は、真っ赤に染まっている。
最悪の予想なんてしたくないけど、でも、そんな惨事が簡単に起きてしまいそうなほど、目の前の異形は得体が知れない存在だった。
「うわ……やっば……。ツカサ君、あの大型幼児の方に行って! 残りのペコリア達とロクショウ君と僕で、あの舌をある程度片付けるから!」
「わっ、わかった……!」
ペコリア達に頼んで、即座に二手に分かれて貰う。
俺と数十匹のペコリア達は弾き飛ばされたヌエさんの方へ向かい、残りの数十匹とロク、ブラックが異形の討伐に向かった。
俺も加勢したいけど、正直近付いてまともに戦える気がしない。あの攻撃用の舌は、かなり俊敏に動いてヌエさんを攻撃していた。
仮に俺が攻撃しようと近付いても、弾き飛ばされるか捕えられるのが関の山だ。
やはり今回は後方支援として動くしかない。
そう思い、俺は数十メートル先に倒れ込んだヌエさんの所へ向かう。
背後に異形の叫び声と、ロクやペコリアの勇ましい声を聴きながら、ようやく地面に転がったヌエさんに駆け寄った。
「ヌエさん! だいじょうぶですか!?」
一応の敬語で助け起こすと、ヌエさんは「うぅ……」と唸りながら、顔を歪めつつ長い袖で頬をごしごしと拭う。……どうやら奇跡的に怪我はしていないらしい。
いや、でも、もしかしたら骨が折れてたりするかもしれないよな。
「ヌエさん、これ飲んで。回復薬……!」
作る暇が無くて在庫が残り数本しかないが、薄めていない俺の原液の薬だ。
これさえ飲めば、多少の傷があっても少しは動けるはず。
「かいふ……くや……?」
「い、良いから飲んでっ!」
蓋を開け薬をぐいっと差し出すと……ヌエさんは戸惑いながらも受け取り、一気にグイッと飲み込んだ。
金色の光の粒子が、ヌエさんの体を包んで舞う。
いつもの光景。もし怪我をしているなら、これで治るはず……。
そう思った、次の瞬間。
「ッ――――!? ア゛ッ、ア゛がっ、ぁ、ア゛ア゛ア゛ッ!!」
「えっ……!?」
外套と大きすぎる服に覆われたヌエさんの体が、ビクビクと震えだす。
だが、おかしい。肩や肘などがバラバラに動いて痙攣するような異常な動きをしていて、明らかに普通の震えとは様子が違った。
なんで。どうして。今まで回復薬でこんなことになったことなんてないのに。
もしかしてヌエさんにとって、薬は毒だったとでもいうのか。
「ア゛ァッ、あ゛、あ゛ぁあ゛あ゛ア゛っ」
「ぬ、ヌエさん! ヌエさん!!」
「クゥウー!」
「くきゃー!!」
どうしたらいいのか分からず叫ぶが、ヌエさんの痙攣は止まらない。
再び地面に倒れ込み、まるで糸が絡まった操り人形のようにのたうつヌエさん。
だけど、どうすればいいのか分からない。
反射的に手を伸ばそうとしたが――その前に、ヌエさんの動きが止まる。
たったの数秒だったが、それでも数十分にも感じる恐ろしさだった。
だが、今でも心臓が壊れるような動悸は収まっていない。倒れ込んだヌエさんは、もしかして……死んでしまったのではないか。
俺の薬のせいで、死んでしまったとしたら……――――
そんな最悪の予想が頭をよぎり、何も考えられなくなる。
……今までありえなかったけど、でも、ヌエさんは俺達と少し違う姿形をしている。だとしたら、ヒトと少し違うがゆえに、回復薬はヌエさんにとって毒だったのかも知れない。そんな人に、無暗に薬を飲ませてはいけなかったんだ。
姿が人と違うのだから、考慮しなければいけない違いもあったはず。
俺達には毒でも他の動物には無毒な物なんて、ごまんとあるじゃないか。
だったら、逆の性質だって当然あったはず。
それを、俺は失念していたのだ。
……どう、しよう。
もし俺が殺したのだとしたら……。
そう考えて、冷えた体にどっと汗が湧いて出る。
だが、熱いわけでもなく体温が下がり切った体は凍えるみたいで、心臓だけが俺の体に血が流れているのを知らせるみたいだった。
「クゥ……クゥ……?」
「クゥッ、クゥー」
俺を乗せてくれているペコリア達が、不思議そうにヌエさんを見やる。
死んでいるとしたら、見せない方が――――
「っ……!」
「ぅあっ!? ぬ、ヌエさっ……!?」
いきなり、ヌエさんの目が開いた。
え……。えっ……!?
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「ツカサ……ァ……? ン……? どした、顔、こわい顔してる」
「ぁ……」
顔を近付けて来たヌエさんは、余った袖越しに俺の頬を手で触る。
……温かい温度が、伝わってくる。死んでいない。生きている。
そう確信した瞬間に、全身の力が抜けて思い切り空気が肺に入ってくる。
ああ、自分は息を忘れるほどの衝撃を受けていたのか。今更そう思って、ようやく手が震えるのが分かった。
「ツカサ、だいじょぶ?」
「あ、ああ……大丈夫……ヌエさんも、痛い所はない……?」
問いかけると、ヌエさんは数秒考えて首を振った。
「痛い」をちゃんと理解しているのかわからないけど、嫌だと思う所がないと言う事は、ひとまず大きな怪我はしていないってことでいいのかな。
「……ツカサ、いや?」
「え……」
「ツカサ、顔……ちがう。悲し、イ? 怒ル? ヌエ、怒ルられタ?」
「あっ……ち、違う、違うよ! ヌエさんが心配だったから……俺が、何か間違った事をして、ヌエさんを死なせたんじゃないかって思って……」
そう言うと、ヌエさんはキョトンとした顔をして首を傾げた。
「死なセ、タ? ン……ンン……?」
不思議そうに繰り返して、ヌエさんは左右に首を傾げる。
何か引っかかる事が有るのだろうか。それとも、死ぬって言葉を知らないのかな。
……俺、おはなしの中で死ぬって言葉を使ったっけな……。
どうだっただろうかと考えている背後で、また異形の叫び声が聞こえてきた。
――――今度は、かなり大きい。
思わず振り返ったそこには、地獄絵図が広がっていた。
→
※冒険者ギルドがモンスターを格付けする話は第一部参照。
ランクは数字が増えるごとに脅威度が増す方式で
【ランク3】が標準。大挙して街に押し寄せると危険なレベル。
最高は【ランク8】で、これは神話級とも呼ばれています。
その呼び名の通り、かつて恐ろしい闘争を繰り広げた
神の使徒である「龍」とモンスターが最終的に到達する「竜」に
匹敵する力を持つ個体が位置しますが
そんなモンスターは滅多に出ないので、冒険者達の間では
滅多に出てこない数字という認識になっているようです。
ちなみに準飛竜はランク5~6。
ロクはその中でも特別な黒い準飛竜【ザッハーク】なので
ランクは6~7くらい。
ツカサは準飛竜全部が7だと思ってますが、ロクは特別です。
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