異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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麗憶高原イデラゴエリ、賢者が遺すは虚像の糸編

26.食えないやつら1

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   ◆



 明日の朝むかえに来る、と言葉を残してキュウマが去った後、俺達は少し休憩してから外へ出ることにした。……休憩でもしないと、俺の体はギシギシのままで動かなかったからな!!

 ああもうチクショウ、なんであんなことになるかな。
 ブラックが全部後処理してくれたみたいだけど、こんなお風呂も無い場所で何をどうして綺麗にしたのか教えて欲しい。いや、恥ずかしいからやっぱり聞きたくないから言わんで良い。ともかく、体は清められても疲れてたんだよ俺は。

 しかも……ヒナコさんの遺言ゆいごんのような本には、結構ショック受けちゃったし……。

 …………いや、ブラック達があんな事をするなんて絶対ないと思うけどさ。
 でも、改めて考えるとやっぱり悲しいしくやしい。

 ずっと前……【グリモア】は【黒曜の使者】を食らい尽くす存在だって言われたことがあったけど、実際にそうだったって話を聞くと、なんとも言えなくなる。
 さっきはブラックを「元々そういうヤツだろ」って感じで見てるキュウマに腹が立ってムキーってなっちゃったけど、でも……ヒナコさん達にとってはだったんだよな。

 過去の【グリモア】達は、本当に【黒曜の使者】を“むさぼるためのもの”だとしか思っていなかった。心を壊してもかまわないと思う程度ていどの存在だったんだ。

 ……そう考えると、俺がどんなに恵まれているのか知って、たまれなくなる。

 俺は本当に、運が良かっただけなんだろうな。
 ブラックは理性的で、俺の話をちゃんと聞いてくれた。クロウは、特別に土の曜術を使えたから【グリモア】になってくれた。

 他の【グリモア】も、ちゃんと思いやりがあって他人に優しくする心を持っている。
 一人だけいまだに少しわからない奴がいるけど……ソイツだって、ブラックとの怨恨えんこんが誤解だったと知ったら、きちんと態度を改めてくれたもんな。

 そんな人達に助けて貰っているんだと思うと、自分の未熟さに苦しくなる。
 ……苦しくなっている自分に、恥ずかしさも覚えた。

 だから、あの話を聞いて怒るのは俺のおごりなのかもしれない。

 俺だって、ブラック達が人でなしならとんでもない事になってただろう。
 もし、ブラックみたいに冷静で頭の良い……だけど、人の心なんて知るかって感じの悪い奴が【グリモア】なら、俺は確実に死んでただろうな。
 殺されるなら、まだマシだけど……頭の良いヤツなら、欲望を抑え込んで俺の事をそれこそ「曜気貯蔵庫」程度ていどあつかいで、生かさず殺さず永遠に縛り付けてたと思う。

 …………なんにせよ、こういう風な関係になることは無かっただろう。

 俺は、ブラックが居てくれたから……今も、こうして素直に怒ったり笑ったり、二つの世界をどちらも捨てずにいられたんだ。
 そう思ったら――――嬉しいのと同時に、なんだか罪悪感が湧いてしまった。

 ヒナコさん達や、今までの【黒曜の使者】の多くは、過酷な道を歩かされたのに。
 なのに俺だけこんなふうに、好きな人と一緒に居て良いんだろうか。
 ブラックと、笑いあってていいのかなって……。

 …………。
 けど……考えたって仕方のない事なんだよな。

 現在の俺が彼女達を救う事なんて不可能だし、酷い話だったからってひとりよがりに罪悪感を抱くのも結局は自己満足だ。そんな風に思っても、誰も喜ばない。
 自分が恵まれていることでおごりを持っていると思うのなら、今は……ブラック達が、不当に「悪い奴らだ」と言われないように、自分が注意するくらいしか出来ないんだよな。

 俺が出来ることなんて、たかれている。
 だから……今はとりあえず、冷静になる事が必要なのかもしれない。

 そう思ったから、休憩はそういう意味でもありがたかった。
 ……よく考えたら、今は【アルスノートリア】に色々ちょっかいかけられてるし、変に考え込んで感情を乱すのは危険だよな。
 いつ襲ってくるかもわからない奴らなんだから、俺も冷静になっとかないと。

 だって……何が目的かは分からなかったけど、アイツらはベーマスにも乗り込んでヤバい事をしてたワケだし……。

 って、ああもうまた考え込んでしまった。
 これじゃ休憩の意味がねえってのに。

「うーん……」

 感情をなぎにして色々考えるってのも難しいもんだなぁ。
 そう思いつつ、俺はたたみの上でゴロゴロ寝転がった。

 はあ、人様の家みたいなところでくつろぐのも悪いとは思うんだけど、でもの香りがただよたたみなんて、寝転ねころがらずにいられないよ。
 異世界でこんな素晴らしい日本の心に出会えるとは思ってなかったな。
 もうちょっとだけゴロゴロしてたい……なんて思っていたら、俺が色々考えているのに気が付いたのか、ブラックが顔をのぞんできた。

「ツカサ君どしたの。お腹の具合悪くなっちゃった?」
「あ、いや……そうじゃないんだけど……」
「どうせまたさっきの本の事を考えてたんでしょ。ツカサ君てば本当そういうのに弱いよねえ……。まあ、僕としてはかばってくれて嬉しかったけどっ」

 だあもう語尾にハートマークを散らすなってのに。
 あと上機嫌でニコニコするな。なんでその顔をキュウマが居る時に見せないんだよお前は。そうすればキュウマだって「おっとコイツ愛想いいな」って思って、危険人物とか言わなかったかもしれないのに。

「そ、そんなことより……これからどうするんだ? 外に出るって言ってたけど……」
「ああ、その事だけど、もう行くところは決まってるんだ」
「どこ?」
「この街の領主の館さ」

 あれ、手紙をうんぬんって言ってたけど、そっちは送らなくていいのかな。
 いや領主のアーラットさんに挨拶あいさつでもして、ローレンスさんに優先的に手紙を読んでもらえるようハンコを押して貰うとか?

 でも休んだらすぐにって、手紙を書くひまがあるんだろうか。

「ブラック……ローレンスさんに渡す手紙は?」

 気になって質問すると、ブラックは笑みを深めウインクをして見せた。
 ぐ、ぐぬぬ……やめろその顔……。

「大丈夫大丈夫! ……さて、もう体はきつくない? だったらロクショウ君を起こして出発しようか。あっ、遺跡を出るまでは僕が抱いて行ってあげるね!」
「ぐぐ……し、仕方ない……」

 自分の足で歩きたいけど、正直まだ足が覚束おぼつかないからな……。
 もうちょっとしたら歩けるようにはなると思うんだけど、今だとすぐにずっこけそうな感じだった。立ち上がる時も、正直足がガクガクしっぱなしでヤバいのだ。
 とてもじゃないが、この状態で高原を歩き続けるのは無茶だろう。

 なので、恥ずかしいけどブラックに運んで貰えるのは凄く助かるんだが……っていや、このオッサンが俺を変な格好で拘束してズコズコやるからこんな事になったんだよ。何が抱いて行ってあげるだコンチクショウ。

 こういうのもマッチポンプってヤツなんじゃないのか。いかん、考えたらちょっと目の前のオッサンに殺意が湧いてきてしまった。
 やっぱり、えっちする事には厳格な規制でももうけた方が良いのかもしれないな。

 つーかバカスカやるのを許してるからキュウマに変な誤解をされるんだよ。
 節度のあるお付き合いをしていれば、最初から何も言われなかったんだぞ、多分。けどこれは、ブラックだけの問題じゃないんだよな、きっと。

 ブラックは俺に毎回スケベな言葉をかけてくるけど、そんなブラックをこばれていない俺ってのも、誤解される原因の一つなのかも知れない。
 流されちゃうからいけないってヤツなんだよな。

 だったら、尚更なおさら俺は毅然きぜんとした態度を見せなければ。
 ヘンにうたがわれる前に、俺からガツンと言ってブラックに理解をしてもらおう。身の回りから綺麗に正せば、誰もが「ブラックさんはまともな人ですよ!」と言ってくれるかも。

 ブラックのためを思うなら……俺も、心を鬼にしないといけないよな。
 よし。そうと決まったら、手紙の返事が来るのを待つ間に、話を切り出そう。
 一人で我慢するのではない。一緒に我慢すれば、きっとつらくないはずだ!

「えへへ、ツカサ君抱っこしようね! あ~も~、ほんっと可愛いなぁ……」
「わっ、ちょ、ちょっと頬擦ほおずりすんのやめてっ。ひげがチクチクすんだってばっ」
「良いじゃん良いじゃん! もっとイチャイチャしようよ~。ねっ」

 俺は良くないんだよっ。てか怒られたからって今度はキスしてくんな!
 くそう、二人っきりになった途端に、監視の目から解放されたと言わんばかりの欲塗よくまみれになりやがって……。

 …………でも、こういう時はちゃんと「運ぶ事」に専念してはいるんだよなぁ。

 ふざけてるけど、ブラックはキチンと言った事を実行してくれてるのだ。
 ……やっぱり、そういう所は真面目なんだよなあ。そこだけ見ても、あの本の中の【グリモア】とは全然違うのに……悪い印象ってのは余程よほど強く残ってしまうらしい。

 そんなことを改めて思っているうちに、俺達は階層を登り切ってしまったようで、もう目の前にはテントが見えていた。

 ロクショウはすでに起きていたらしく、俺達がテントに近付くとすぐに「キューッ!」と、可愛い声を出して飛び出してきてくれた。
 起きたら俺達が居なくてちょっとさびしかったらしい。ううっ、物凄く可愛い……っ。
 どうしてこんな天使のようなヘビトカゲちゃんが生まれたの。この世の奇跡なの?

 可愛すぎるロクショウについ癒されてしまったが、ここから先は自分の足で歩き――――と思っていたのに、街……領都である【ナバラスリ】に到着するまで、結局俺は抱っこされたままになってしまった。
 ……ぐうう、こんなに早く外に出るとは思ってなかったので、目測を見誤みあやまった。

 つい赤面してしまうが、まあ、人がいない場所でのことだったのでよしとする。
 流石に【ナバラスリ】では歩くことにしたが、ギリギリ足が治って良かった。ここでも足がガクガクだったら、街の人に見られて恥ずかしい思いをするところだったぞ。

 そんなことを思いつつ、赤銅色の屋根が並ぶ煉瓦れんがの街をゆっくり進み、俺達はついに領主の館へと到着した。まあ数十分の話だったんだけどな。
 しかし、いくら道中が楽だったとはいえ、さすがにアポイントメントなしで領主に面会するのは難しいだろう……とか思ってたのに、門番さんにおうかがいすると、何故かすんなり家の中へと通されてしまった。

 …………あれ……なんか、スムーズ過ぎない。
 っていうかやっぱ、何か変じゃないか。

 ブラックの足の速さはともかく、領主にこんな簡単に会えちゃっていいの。
 例え俺達が依頼を受けているからと言っても、普通、ちょっとは待たされると思うんだが……。わざわざ執事のメレンデスさんも出迎えに出てきてくれたし、今日は仕事が少ない日だったんだろうか。

 にしても……待ち構えたように案内してくれるのはせない。
 どういう事なんだろうと考えていると、メレンデスさんは俺達を領主の執務室へ案内してくれた。そこには当然、仕事をしているアーラットさんがいる……わけだけど。

 今回は、ちょっと様子が違った。

「やあ君達。その様子だと……やっぱり遺跡には何かあったみたいだね」

 ニコニコと笑いながら、組んだ手の上にあごを乗せるアーラットさん。
 そんな相手を見て、ブラックは何故か不機嫌そうな声で返した。

「……今回の依頼、どうやら色々と訂正が必要なようですね?」

 あっ。敬語なのにめちゃくちゃ怒っているのが伝わってくる。
 でも何でそんなに怒ってるんだよ。別に変な依頼でもなかったし、俺達も別に何か変わった事に巻き込まれたりしてなかったじゃないか。

 何でそんなに怒るんだろうとブラックの顔を見上げるが、ブラックの視線はアーラットさんにそそがれていてこちらを見てはくれない。
 仕方なく俺も視線の方向に目をやると、アーラットさんは眉を上げて見せた。

「まあそう怒らずに、座って話を聞いておくれよ。こういう時は、大抵“深いワケ”という物が存在するのだから」
「…………ツカサ君、座ろう。早く終わらせたいし」
「お、おう……?」

 なんかイマイチ状況がめないけど、ブラックのこの不機嫌の原因が分かると言うのなら、素直に席にこうではないか。
 アーラットさんが座った席の真向かいに座ると、ブラックも距離を詰めて隣にどっかと座ってくる。……ま、まあ、このくらいは別に誰も何とも思わないだろう。

 あせりをなんとか押し殺し、机を挟んだ向かい側の相手に改めて目を向ける。
 アーラットさんは、そんな俺達を見ながらカップに入った紅茶を優雅にたしなみ、流し目で面白そうに俺達を見ていた。

「さて……どこから話した方が良いかな」
「洗いざらい全部、ですかね」
「はっはっは、相当お怒りのようだね。だが許しておくれよ、領主と言うのは大体商会の管理役みたいなものなのさ。だから、上から言われた仕事があるなら、そのお仕事をキチンと遂行すいこうせねばならないのだよ」

 軽い調子でそう言うが、ブラックは目を細めてしらーっとしている。
 本題に入るまで無言をつらぬくことに決めたらしい。
 せめて相槌あいづちくらいは打った方が良いんじゃないのかと思ったけど、アーラットさんはブラックの失礼な態度に怒ることなく、フウと息を吐きカップを置いた。

「で、まあ……そういう事で、今回の“意味がない依頼”を受けて貰ったワケだが……やっぱり、国主卿こくしゅきょうおっしゃるように“意味がある依頼”にてんじたんだねえ」
「え……い、意味がない……?」

 どういうことだ。
 今受けていた依頼は、あの遺跡をどうにかして観光資源にするって依頼じゃなかったのか。充分に意味があると思うんだけど……。

 思わず頭上にハテナマークを浮かべた俺に、アーラットさんは苦笑した。

「いや、すまなかったね。実をいうと……この依頼はウソなんだ」
「え゛っ!?」
「見ての通りウチは、それほど困っていないし……仕事と言えば、この豊かな草原地での放牧の方が主だからね。畜産で案外もうけてるんだよ。じゃあ、どうしてあのような依頼をしたのかというと……それは、国主卿こくしゅきょうに頼まれたからなんだ」

 一度言葉を切ると、アーラットさんは手を組んで見せる。
 まるで、ここから「本題に入りますよ」とでも言わんばかりに。

「こ……国主卿こくしゅきょう、に……」

 あまりにも話が急すぎて付いていけないが、ひとまず全部聞くべきだろう。
 居住まいを正した俺に、アーラットさんは微笑んで話を続けた。











 
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